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本当は怖い家庭の医学(2009/3/10放送)より
便秘を一挙解決SP 今回はメディカル・ホラーチェック「大腸のMRI検査」から 大腸のどこにどれくらいの量の便が詰まっているかチェック。 健康な人の場合は 便が大腸の中を移動するうちに 水分が吸収され硬くなり最後に肛門から排泄される。 しかし便秘の人の場合は 硬くなった便が 大腸の途中で詰まって排泄されなくなってしまう。 特に便が詰まりやすい場所はS状結腸といわれる部分。 この部分に多く便がたまっている場合 さらにこの便が肛門近くまでたまっていく場合は要注意。 便秘歴が長い人は排便をしたとしても 便が出きらず腸にたまってしまっている。 そしてこの状態の便秘の対処法を誤ると 恐ろしい病を呼び寄せてしまうことがある。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 症例 『本当は怖い便秘の対処法』 S・Aさん(女性)/55歳 主婦 今から8年前、夫を病で亡くしたS・Aさん。 生活費を稼ぐためホテルの社員食堂で働き始めたものの、 朝が早いため(7時出社)つい朝食を抜き、 仕事が忙しく便意が来ても職場では なかなかトイレに行けない生活が続きました。 そんなある日、もう丸3日も便が出なくなっていることに気付き、 初めて便秘薬を試すと 翌朝お通じがあったのですが、 下痢気味で なぜかまだ便が残っているような感じがします。 それでも出ないよりはましと一安心していました。 不規則な生活を続けて半年。 便秘薬を飲んでも便意がありません。 さらにお腹が異様に張ってきているのです。 不安を覚えて便秘解消にいいというものは何でも試すようにしました。 しかし便意は戻ってきません。 そして全く便が出ないまま3週間が過ぎてしまいました。 追い討ちを掛けるように体にも異変が… 朝は履けていた靴が帰りには履けません。 仕事をしている間に足がむくんでいました。 そして仕事中には真っ直ぐ立っていられないほどの腰痛。 そんな彼女を心配した友人が便秘専門の外来を持つ病院を紹介してくれた。 (1)3日便が出ない (2)下痢気味で残便感がある (3)お腹が張る (4)便が出ない (5)足がむくむ (6)腰痛 病名 ⇒ 直腸性便秘 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <なぜ、S・Aさんは直腸性便秘に?> 「直腸性便秘」とは、便が直腸まできているのに、 便意が起こらなくなってしまう便秘のこと。 ひどくなると、直腸に便が溜まりすぎ、腸管が膨れ上がってしまいます。 これが「巨大直腸」、今にも破裂しそうにふくらんだ直腸のこと。 本来の太さと比較すると、その違いは一目瞭然です。 では一体なぜ、こんな状態になってしまったと考えられるのでしょうか? そもそもS・Eさんが便秘になってしまった原因の一つが、ストレス。 夫を亡くしたショックや、初めての仕事などのストレスが交感神経を刺激。 この時に出るホルモンが腸の運動を抑制し、 便がスムーズに運ばれなくなっていたのです。 もう1つの原因は、朝食を抜いていたこと。 朝は腸の動きがもっとも活発になる時間帯。 朝食で腸をしっかり刺激しないと、その動きが起こらず、 1番便を排出できるチャンスを逃してしまうのです。 このような生活を続けていた彼女は、腸内環境を徐々に悪化させていきました。 腸の中には、腸の動きを促進してくれる善玉菌と、 毒素を作り、腸内腐敗を起こす悪玉菌があります。 便秘が進むと溜まった便が悪玉菌によって腐敗し、毒素を発生。 悪玉菌がさらに増殖し、どんどん腸内環境が悪化します。 すると腸の動きが鈍り、ますます便秘を促進してしまうのです。 さらに便意を我慢しすぎて、便意を感じなくなります。 そもそも便意とは、便が直腸にたどり着き、その刺激で催すもの。 ところが、我慢し排便しないと、常に便が直腸に溜まっている状態となります。 すると、その状態に直腸が慣れてしまい、 徐々に便意を感じなくなってしまうのです。 これこそが、直腸性便秘、最大の落とし穴。 便意を感じないため、次々と便が直腸に溜まり、腸内環境も悪化。 さらに、便が出なくなるという負のスパイラルに陥ります。 その結果、巨大直腸になってしまったと考えられるのです。 その後、彼女は初期段階の治療として整腸剤が処方され、 食生活の改善や、軽い便秘薬で治療を続けています。 あなたは便秘で悩んでいませんか? その便秘 慢性化していませんか? そんな時に まさか便意を我慢していませんか? 続く ■楽天「整腸」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.12 20:58:14
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