みんなの家庭の医学(放送日:2010年2月23日)より
便秘・下痢改善スペシャル お通じの悩み 全て解消します!
続きから!
<家庭でデキる 腸力アップ術!>
順天堂医院の便秘外来では、腸力アップのための生活改善策を提案しています。
便秘外来では、まず腸の環境を整え善玉菌を増やすために整腸剤を処方。
そして、もう一つは生活習慣、
365日間違いなくできる方法を指導していると言います。
こうして整腸剤に加え、毎日できる腸力アップ法を指導した結果、
なんと9割の患者さんが約3ヶ月で腸力が回復していると言うのです。
今回はそんな患者さんの中から、
便秘が劇的に改善したという女性Tさん(48歳)に密着。
下剤が手放せない40年来の便秘持ちだった。
ひどい時は2週間ぐらい便通がなく
お腹はカチカチになり頭も痛く悲惨だった。
初診時のレントゲン写真には宿便がたくさん写っていた。
3ヵ月後には宿便がキレイになくなり下剤はいらなくなった。
現在は3日に一度はお通じがある。
小林先生が便秘患者さんに提案しTさんが実践している腸力アップ法
◎便秘を改善する5つの生活習慣
1)朝コップ一杯の水を飲む
2)発酵食品をよく食べる
3)歩く
4)腸に刺激を与える
5)リラックスする
<便秘を改善する5つの生活習慣>
1)朝コップ一杯の水を飲む
食べ物や飲み物が胃に入ると、胃は消化しようと動き出します。
この胃の刺激によって、腸のぜん動運動が始まり、
便を大腸の出口付近の直腸に移動 その結果、便意をもよおすのです。
2)発酵食品をよく食べる(納豆やキムチなど)
発酵食品に含まれるのが腸内細菌。
消化や吸収を助け、ぜん動運動を活性化させるなど、
腸が便を作る際に重要な役割を担っています。
つまり腸内細菌が住みやすい環境を作ることで腸力を高めることが出来るのです。
3)歩く
便を押し出す力は腹筋力に関わってきます。
歩くという行動自体が腹部に力を入れないとできず、
歩くことが便を押し出す腹筋力を鍛えます。
4)腸に刺激を与える
握りこぶしで大腸をなぞる様に時計回りでマッサージします。
マッサージ前後の腸の動きをエコーで見ると、
1分程度のマッサージでも明らかに腸が活発に動いているのが確認できました。
5)リラックスする
腸の運動力や吸収力は、自律神経でコントロールされています。
自律神経とは緊張に関わる交感神経と、リラックスに関わる副交感神経からなり、
腸力はこの2つの神経のバランスが取れた時にこそ最も活発になります。
しかし、ストレスや不規則な生活などで、
交感神経が優位になることが多くなると、
リラックスすることで副交感神経を高め、
バランスをとる事が腸力アップにとって大切なのです。
そして数あるリラックス法の中でも簡単にできるのが笑うこと。
しかも特別面白いことがなくても口角を上げ、
作り笑いをするだけで副交感神経が高まり、自律神経のバランスが良くなるのです。
6)朝のゆっくりニコニコ歯磨き
ニッコリ笑う
笑顔のままゆっくり歯磨きする
ゆっくりと腰を左右にひねる
腰をひねると腸が直接刺激され運動力がアップする
腰をゆっくりと横(左右)に曲げる
朝ゆっくり歯磨きすることでリラックスでき副交感神経が高まる
3分くらい行えば効果的
慣れると自然に微笑が出てくる