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みんなの家庭の医学(2011/5/3放送)より
長引く治らない症状 本当の原因をもう一度探ります! 名医のセカンドオピニオンスペシャル セカンドオピニオンとはなかなか治らない1つの病に対し 今までの医師だけでなく他の医師に違った角度から診断を求めるもの。 それこそが今までの長引く身体の不調を解決する大きな手がかり。 <胃腸の悩み> 日本人の4人に1人が悩んでいる胃もたれや胸焼け。 実に胃腸の病は200種類以上ある。 症例(1)T・Kさん(63歳・女性) 主婦。 3年前、憧れだった一戸建てを購入。 以前からの夢だったガーデニングを思う存分 楽しむ日々。もう一つの楽しみは晩酌。 症状(1)「お腹に違和感」 まるで、お腹の中に何か重いものが入っているような奇妙な感じが。 しかし「昨晩、飲みすぎたせいかもしれない」と思い、 常備している市販の胃薬を飲むと、違和感は消えました。 症状(2)「ピリピリと締め付けられる様な胃の痛み」 ところが3週間後、荷物を持った途端、胃に痛みが。 とはいえ、その痛みは耐えられないほどのものではなかったた め、大好きなお酒を少し控えて様子を見ることに。 しかし、頻繁に痛みが起こるように。 症状(3)「ズキズキと脈打つような腹痛」 2週間後、お腹の中がズキズキと脈打つような あまりの痛さに夜中に目を覚ましたT・Kさん。 もはや耐えられる痛みではないと思い、病院を受診。 早速、胃の内視鏡検査など、腹部に関する一通りの検査を受けました。 【ファーストオピニオン】 慢性膵炎による痛み 慢性膵炎とは、暴飲暴食などが原因で膵臓に負担がかかり、炎症が起きる病。 膵臓は胃の後ろにあるため、この炎症によって あたかも胃の痛みのような腹痛が起きることがある。 T・Kさんは胃に病変がないことに加え、血液の炎症反応と腹痛、 そして長年の飲酒という条件から「慢性膵炎」と疑われたのです。 薬による治療を始め、大好きなお酒をやめたT・Kさん。 しかし、処方された薬を飲んでも 症状はさらに悪化しているように感じられたため、再度病院を受診。 そんな彼女に医師はセカンドオピニオンを勧めます。 そして、その白羽の矢が立てられた病院こそ、 消化器の病のスペシャリストである木下芳一先生 (島根大学医学部附属病院 消化器内科長)のいる、 島根大学医学部附属病院だったのです。 先生は見過ごされた原因がないか、もう一度、一から聞き直しました。 そして「医療用ハンマー」でT・Kさんの背中を叩いていくと、 腰の上あたりに鈍い痛みが。 すると、先生は最後に 「子供時代に結核になった事があるか?」と質問したのです。 【木下先生が導き出したセカンドオピニオン】 脊椎カリエスによる痛み 脊椎カリエスとは、もともと肺にいた結核菌がなんらかの原因で活性化。 血管を通って背骨に運ばれ、背骨を徐々に破壊。 最悪の場合、下半身麻痺に陥る恐ろしい病。 実は、T・Kさんのように子供の頃、結核を患ったことがある人が高齢になると、 免疫力の低下から結核菌が再活性化し、この病を発症することがある。 その症状の一つこそが腹痛。 脊椎から伸びている知覚神経は、身体を包むように 腹部の方へと繋がっているため、背骨で炎症が起きると 周囲の知覚神経が刺激されて誤作動を起こし、 お腹が痛むように感じてしまう場合がある。 T・Kさんの腹痛は、「運動時に痛む」というもの。 運動や身体を曲げる動作をする事で、 結核菌によって破壊された脊椎が刺激を受け、 「腹部の痛み」として現れるのもこの病の特徴。 そこで、木下先生のように「身体を動かした時に痛いか?」 など具体的な質問をすることで、 患者の記憶を鮮明にあぶり出していく事が重要なのです。 病を早期発見することができたT・Kさんは、 抗結核薬によって日常生活に戻る事が出来ました。 “手の痺れの原因”が首にあるのと同じ 病巣がある場所 症状が出る場所 ⇒ 違う場合がある 徳光さんの場合 胃に激痛 ⇒ 心筋梗塞 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.03 08:46:14
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