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カテゴリ:血圧・仮面高血圧・糖尿病・痛風
みんなの家庭の医学(2013/1/29)放送より
名医が認めた医食同源 「コーヒーには糖尿病予防の効果がある」 2005年ハーバード大学が発表した研究結果 全米の男女 約12万人の健康状態と 食生活の関連を18年間にわたり追跡調査 その結果 コーヒーを1定以上飲む人は全く飲まない人に比べ 糖尿病になる確率が女性で30%少なく 男性で50%少ないという事実が明らかになった それだけでない 400編以上の医学論文の多くが 「コーヒーは糖尿病を予防する」と指摘する コーヒーはそもそも薬として重宝されていたことを知っていますか? <コーヒーの起源にまつわる伝説> 約1500年前のアフリカの青年 中央アフリカに位置するエチオピアの高原にその人物はいた ヤギ飼いのカルディ ある晩のこと家路につこうと歩いているとある異変に気づく 普段は暗くなるとおとなしいヤギたちが眠らずに興奮している いったい何があったのか? 翌日 ヤギたちの様子を観察することに。。。 するとヤギがある木の実を食べた その時 突然 興奮しだした カルディもその不思議な実を手に取り食べてみることに すると食べた瞬間に気分は爽快になり全身から力がみなぎってきた この木の実こそがコーヒーの実だった カルディによってコーヒーの実は気つけ薬として世間に広まっていった のちにその種子を焙煎して作った飲み物が コーヒーとして世界中に伝わったと言われている コーヒーのどんな成分が糖尿病予防効果をもたらしているのか? 主に考えられているのはクロロゲン酸と言われているポリフェノールの一種 これがインスリンの効きをよくしたり 糖尿病の発症に抑制的に働くことが示唆されている クロロゲン酸とは コーヒーに特に多く含まれるポリフェノールの一種 このクロロゲン酸が血液中の糖分の利用を促すインスリンの働きを活性化 それによって血液中の糖分の利用が促進され血糖値が下がる コーヒーに含まれるクロロゲン酸で糖尿病は予防できるならば 日本で一番コーヒーを飲んでいる人は血糖値も低いに違いない!? そこで取材したのはネスカフェゴールドブレンドでお馴染みのネスレ日本(株) この老舗コーヒーメーカの皆さんなら 相当量のコーヒーで血糖値を抑えている? そこで上は50代のベテラン社員から下は30代の若手社員まで ランダムに選び 社員9名の皆さんの血糖値を調査 なんと見事全員の数値が全く問題なし 血糖値に異常のある方はいなかった いったい皆さんはどのようにコーヒーを飲んでいるのか? 社内をのぞいてみるとやはりデスクの上には マグカップやコーヒーの紙カップがいたるところに・・・ マグカップを手にした男性の後を追うとコーヒーの自動販売機の前に・・・ するとなんとお金も入れずにコーヒーを注いでいるではありませんか そうネスレ日本では社内で飲むコーヒーは全て無料 給湯室にはインスタントからレギュラーコーヒーまで充実のラインナップ さらに美味しいインスタントコーヒーのベスト湯加減90度のお湯が すぐに出るよう設定され いつでも誰でもコーヒーを楽しめるようになっている これだけ至れり尽くせりならば皆さんかなりコーヒーを飲むに違いない? ただというだけあって皆さんひっきりなしにマグカップを片手にコーヒー三昧 ネスレ日本の社員(9名)が1日に飲むコーヒー 平均6.5杯 インスタントからレギュラーまでいろんなコーヒーを飲んでいる まさにクロロゲン酸天国 この飲み方に血糖値を抑えるポイントが? 10年以上コーヒーの成分について研究しているネスレ日本の方のお話を伺った クロロゲン酸はどんなコーヒーにより多く含まれている? 缶コーヒーでありインスタントでありレギュラーコーヒーであり いろいろコーヒーはあるがだいたい同じくらいの量入っている なんとクロロゲン酸は種類に関わらず同程度含まれている どれくらい飲めば良い? たくさん飲めば食後の血糖値を減らしてくれるというのはどうもある そいいう研究が実際に存在する 調べてみると世界で行われているコーヒーと糖尿病の調査では 1日5~6杯以上飲む人にかなり予防効果があるという結果が多数出ていた ネスレ日本の方々も知ってか知らずか 毎日6~7杯のコーヒーからクロロゲン酸を摂取 その結果 自然に血糖値を抑えている可能性がある とはいえ 普通は無料ではないコーヒーを大量に飲むことは至難の技 いったいどうしたらいい? 先生が指摘した効率よくクロロゲン酸を摂れるのみ方とは? ご飯を食べる前とか もちろん食べた後でもある程度効果があるとは思うが 食事に合わせて摂取されるというのが 食後の高血糖を防ぐ上では有利かもしれない 先生の予想 食前に飲めば何度も飲まずとも効果があるかもしれない そこでネスレ日本の社員に挑戦 1日に何度も飲むネスレ社員 VS 1日3回食前に飲む 2人にコーヒーを飲んでもらい食後の血糖値の上がり方を見る 同じ量のブラックコーヒーを(450cc=普通のカップ約3杯分) ・何回にも分けて少しずつ飲む ・3回に分けて食前だけ飲む 血糖値の変化にどれだけの差が出るか実験 参加したのは血糖値が気になり始めた2人 普段コーヒーはあまり飲まないそうだ Hさん(61歳)女性 主婦 空腹時血糖112(基準治0~109)糖尿病予備軍 食後の血糖値は上がり方が急で全体的に高い ネスレ日本方式でインスタントコーヒー(ブラック)450ccを 1~2時間おきに1日6回以上分けてチョコチョコ飲む Oさん(47歳)男性 会社員 空腹時血糖102(基準値70~109)急で上限ぎりぎりの状態 食後の血糖値はHさんと同じく食べはじめと同時に血糖値が上がり なかなか落ちてこないという特徴 先生推奨のインスタントコーヒー(ブラック)450ccを 1日3回に分けて食前だけ飲む 実験期間中 お2人の食事は今までどおり 実験期間は20日間 果たして血糖値にどのような変化が? 血糖値が下がるのはちょこちょこ飲むHさんか? 食前に飲むOさんか? 20日後 食後の血糖値を計測 ちょこちょこ飲んだHさん まず最初の血糖値は? 実験前から大きく下がって なんと88 基準値内に! 血糖値の上がり具合は以前と変わらないものの 全体が低く推移している やはりチョコチョコ飲みは血糖値を抑えるのに効果があるようだ 食前に飲んだOさん 最初の血糖値は以前と全く一緒の102 食後の血糖値の推移は60分までほぼ同じ このままが効果が現れないのか? その直後 以前より急に落ち始めた 直前のクロロゲン酸が1時間後に効き始めた 結果 ちょこちょこ飲みは全体的に下がる 食前飲みは急激に下がる ちなみに 同じ量で食後3回飲むパターンも調べてみると 最初の数値こそ少し上がっていたが その後の血糖値は全体的に低く抑えられていた 食事の前後を含め1日数杯ちょこちょこコーヒーを飲む ⇒血糖値を効果的に抑えられる可能性あり もともとコーヒーは胃ガンをはじめとして がんを増やすのではないかと心筋梗塞を増やすのではないかとか 悪い影響を強調されていた これはなぜそういうことが起こったかというと コーヒーを飲む方はタバコを吸う方が多く タバコの影響が混同されていた タバコを吸わない方とかタバコの影響をのぞいてみると むしろコーヒーは健康によいという結果が多く出た 糖尿病患者の治療にも効果的? 糖尿病の治療をされた上で少しコーヒーを飲むのはよいが あくまでも予防効果であり薬の代わりにはならない コーヒーは中毒にならない? コーヒーのカフェインには習慣性はあるが 適量飲む分には中毒性はない お子さんにはカフェインの効果が強く出る可能性があるので注意 1日6~7杯程度を目安に飲みすぎに注意 砂糖とミルクを入れるのは? 糖尿病予防にはブラックのほうがいい 砂糖は入れないほうがいい カフェインが影響を及ぼす可能性のある疾患もあるので 持病がある方や妊産婦などは担当医にご相談ください 長期的に飲み続けることで予防効果が見られることがわかっている 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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