……好きな人、不在。



もうなんか…なんかもう…な薬袋杏梨28歳の夏です。



私、不思議に思うことがあるんです。

なぜか解からないのですが、

何かしかイベントの計画を立てると、

好きな人は、おうちの人の実家の近くを勧めてくるのが、

嫌で嫌で仕方ないのです。



何故!?



ちなみに、彼の住んでる場所は、このおうちの人の実家の近くらしく。

なのに何故!?

なんなの!?



……そんなところ、行きたくないんですけど……



…というココロの声は、そっとしまって、

とりあえず、彼の話を聞くことに専念しています。



私には、彼の思っていることが、ちっともつかめません。

何故、自分の住んでる場所を教えるの？

私が何かしてきたら、どうするの？

何故、家族の名前を教えるの？

私が何かしてきたら、どうするの？



解かりません。

ひたすら謎だらけです。



でも。

決めました。


お盆の間に、キレイになっておこうって。


どれほど、そうなれるかなんて判らないけど、

この恋が、本当の恋ならば、

私、ちゃんとキラキラになれると思うの。


嫉妬するだけじゃなく、僻んだりするんじゃなく、

攻撃したり、責めたりするんじゃなく、

私自身がいい女になって、かけがえのない存在になればいいと思う。


だから、私も、逃げたりしないでいようと思う。



そう思いました。


小さなことだけど。

きっとね、絶対ね、本当の恋とか愛ならば、

ちゃんと、運命だって変えていけると思うの。

だから、逃げちゃいけないと思うの。

たとえ、自分が悪者になってでも、きちんと償いや責任は果たすべきだよね。



だって、

それでもかまわないくらい、大好きだから。



たとえ今はつらくても、

私の気持ちが本当の気持ちなら、きっと、いちばんいい方向に、物事が進むはず。



だから、嫉妬とか、悲しさとか、寂しさに負けないようにしようと思う。



だって、せっかく大好きな人がいるんだもん。

いちばんステキな女の人になろう！



言いたいことはたくさんあるけど、

泣きたいときだらけだけど、

それよりも、好きな人が居心地いい場所作りたいんだ。

それから、選んでもらえばいい。


でも、選んでもらえなかったら、潔く、私は去ろうと思う。


それでいいよね。



がんばれ、私。







そう思うの。