『東京クライシス 内閣府企画官・文月祐美』~安生正
ちょっと期待しすぎたかな(苦笑)荒川の決壊が懸念される真夏の出来事。竜巻が野田市の変電所を襲う。大停電となり、鉄道各社は運休。真夏の都会に帰宅困難者が溢れる。その対策をめぐる官邸での話がメインの小説です。東京クライシス 内閣府企画官・文月祐美[本/雑誌] / 安生正/著次から次へと信じられない展開に。地球温暖化の影響で、想定外のことが起きる確率は高まっているし、大地震だっていつどこで起きても不思議ではない。そんなときに、この小説みたいな政治が行われていたらと思うとぞっとする。ここまでひどくなくても、ありそうと思えるのは現実を見ているからかな。巻末の主要参考文献には、心理学や行動科学の本が並んでいる。