台所は薬箱
色々と学んでみて、5年前に感じたことは人間の心や身体は自然界、すべてと繋がっているいままでに、学んだことを自分なりに、まとめてみます中医学の基本的な考え方は自然の流れに逆らわないように生きることが大切だということ医食同源(いしょくどうげん)というのはバランスの取れた食事をとることで病気を予防し、改善しようとする考え方似たような言葉で薬食同源(=薬膳)というのは中国医学に基づいたもの口から入るものは全て薬になるという考え方人間の60兆個の細胞は食べたもので作られるのですなので、不調さえも (薬である)食べ物を変えると穏やかではありますが着実に身体を改善してくれます体質改善には少なくとも3ヶ月または、それ以上の年月がかかりますが振り返ってみれば数年後には確実に変わっている自分に驚くこともあります薬膳には生薬(しょうやく)を使った食事療法味よりも効能重視で病気を治すためのもの生薬: アロエ、ウコン、生姜、甘茶、いちじく、胡麻、胡麻油、紫蘇、山椒、牛蒡ステビア、蜂蜜、彼岸花、白檀、フェンネル、紅花、サフラン、唐辛子、ヤーコン、山芋、ニンニクなど ※ウィキペディアよりそして、病気にならない身体をつくるための家庭料理があるそうですこれこそ、家族の体調を配慮しながら作る昔ながらの母の知恵だったりしますね薬膳では、舌の状態で体調のチェックをしますが(舌診)これは、アーユルヴェーダでも行ないます15年程前に次男の片耳が聞こえなくなり母子センターで耳の手術をすることになっていてその頃に、アレルギーの舌だと言われたのでかなり頑張って食事療法をしました1年経ったときに手術をしなくて済むほど体質改善も出来てすると、驚くほど舌の状態が変わっていたことに気付きました体調によって舌の色から、大きさまで変わるって不思議ですよね舌の端に歯型が付いてる時など眠っている間に噛んだのかと思っていたらエネルギー不足で血液の流れが悪くなっているときです気・血・水の体質分けはアーユルヴェーダでは、ヴァータ・ピッタ・カパに対応しますバランスが取れていれば問題はないのですがどれかが不足したりどれかが過剰になったりすることで身体だけでなく、心までバランスを崩し滞ったところから不調になり病気を作り上げていきます薬膳の基本的な考え方は、五行説によるものと陰陽説があって陰陽五行説と言われています五行理論=自然界すべてのものは5つの素材で構成される1日に5食の食材を食べるこれは、元々は風水からきているそうで栄養だけでなく身体にも、心にも働きかけるのだそうです 年間を通じては四季に、土用(真夏~立秋)をプラスして5つの季節であてはめていきます私が勉強したなかでこれは面白いと思ったのは五味が、五臓に対応し心にまで働きかけるところ酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩味)アーユルヴェーダでは、これに 渋味が加わり 六味ですつまり、味覚に偏りがあると臓器の一部に負担をかけるのでバランスを崩してしまうのです肝 酸味 * あさり、セロリ、トマト、苺、梅、酢 * 春 * 木胆、目、筋、爪 * 怒血液を貯蔵し、感情をコントロールする働きをもつ血液や気のめぐりをスムーズにして、消化促進機能低下で、生理に伴う症状ストレスによる下痢や便秘を引き起こす心 苦味 * ゴーヤ、ミョウガ、苦瓜、蕗の薹、緑茶 * 夏 * 火小腸、舌、脈、顔 * 喜血液を全身に運ぶとともに、血や気を巡らせ意識や精神を安定させる余分な熱や毒をとって、炎症を抑える通弁作用アトピー肌、夏バテにもオススメ機能低下で、息切れや不整脈、物忘れを起こす舌や顔色に変化が出やすい脾甘味 * 長芋、かぼちゃ、キャベツ、椎茸、ピーナツ、バナナ、米 * 梅雨 * 土胃、口、唇、肉 * 思 (い悩む)食物を消化吸収して、血液や気の元を作り、水分代謝にも関わる栄養補給で疲れを取ったり、痛みを和らげる効果あり機能低下で、浮腫や下痢、全身の元気がなくなる筋肉や口、唇に変化が出やすい肺辛味 * 唐辛子、生姜、ネギ、玉ねぎ、紫蘇、ニンニク * 秋 * 金(鉱物)皮膚、鼻、体毛、大腸 * 悲鼻や粘膜、皮膚のバリア機能、免疫力に関連身体を温めて気や血行促進、発汗を促す風邪や、冷え性、冷えからくる痛みにオススメ機能低下で、肌が乾燥花粉症などのアレルギー疾患、喉の痛み、アトピー、鼻水などを引き起こす腎かん味(自然の塩味) * 昆布、わかめ、海苔、豚肉、牡蠣 * 冬 * 水膀胱、耳、骨、髪 * 恐生命力を蓄える機能がありホルモンの分泌に関連排泄を促し、便通を良くするリンパ腺腫、筋肉や皮膚のしこり、便秘に機能低下で、筋力の衰え、歯や骨の異常、白髪や耳鳴りなど老化のスピードが早まる世の中のものは全て陰陽に分けられます太陽と月、火と水、男と女、正義と悪などお互いの存在があるからこそ存在する意味がある無くてはならない存在人間の場合も、陰陽があって温と、冷のタイプで分けることができます元々の体質もありますがこれは、生活環境で大きく変わっていきますその上、年齢や食生活も関わってくるので反対にいえば体質改善は可能だということです今の身体の状態に合わせて食材や調理法などを選んでいくそのためには、自分の身体の声に向き合うことが一番大切ですとくに、女性は月のものがあるのでバランスが崩れやすいのですが毎日が忙しいときは食事は、お腹を満たすだけの目的となってしまがちです人の為には頑張れてもしんどい時ほど自分のことってなかなか出来ないんですなので、なんとなくだるかったり化粧のノリが悪かったり浮腫みがひどくなったり体重が増えてきたりそんな、自分の不調さえも自分の身体はいつもこんなもんだと諦めてこうやって付き合っていくしかない、と我慢しがち止まること(休むこと)ができずに頑張ってしまいます日々の食事で、身体や心のバランスを中庸にもっていきましょう嬉しいこと、悲しいことと同じように甘いもの、辛いものも何でも、過剰になると反動が大きくて反対の作用のあるものを欲するようになりバランスを失いがちです油を摂りすぎると、塩や醤油が増加段々と味が濃くなるそうです身土不二と言ってその人間が生まれ育った地元の食べ物は、その人間の身体に最も合っている暑い国で採れる食べ物は、身体を冷やしまた、甘すぎるくらいの 甘いもんを食るのは身体の熱を下げてくれるので理にかなってます先人の知恵はすばらしいですね