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カテゴリ:読書感想
バイト先は山の上なので、行きは雉とどっきんこ、帰りはバンビとどっきんこ。 昼と夜に、雉鍋、鹿肉が食べられるところでした… な~んて… 何だか雉も鹿も珍しくなくなってきたなぁ~。。 そういえば、日本昔話のせいか、鍋と言えば雉鍋!っていうくらい雉鍋はポピュラーな食べ物のような気がしていましたが、考えてみたら雉鍋なんて食べたことがないわね~。 って言うか、雉肉自体食べたことなかったわ。。 世の中ってそんなものかもしれませんね~なんてワケのわからないことを考えつつ… バイト先の方に薦められて、成田美名子さんの『花よりも花の如く』既刊5巻をお借りして読みました。 成田さんと言えば昔『CIPHER(サイファー)』が大好きでずっと読んでいました。 でも思い入れが深い作品が(しかも長い作品が)終わると、何となくそれで力尽きてしまって、その先の作品が読めなくなる…と言うことがありませんか? 私は結構そういうパターンが多いのですが… 『CIPHER』のスピンオフで生まれた『ALEXANDRITE(アレクサンドライト)』は、後に数年経ってから知り合いに薦められてお借りして読ませていただきましたが… 面白かったですよ。 でもやっぱその後、成田さんの作品から遠ざかっていたのです。 最初、「能を題材にした面白いマンガがあるのよ」ってずっと薦められていたのですが、何となく興味なく… 本物の能は観たいと思っているのですが、なかなか敷居が高くて観に行けず、たまにNHK教育などで観たりするくらい… 職業柄、全く関係無くもなく、でも詳しいと言うわけでもなく… まぁ普通の人よりは関心があるかなぁくらいです。 なので今回も最初は成田さんの作品だとは知らずにマンガを受け取り、驚きました! あの思いっきりアメリカンなマンガを描かれていた成田さんが、こんなド日本なマンガを描かれていたとは… 読むまで想像も付きませんでしたよ!! さすがに『CIPHER』の頃から随分と年月が経っているのと、アメリカ人と日本人の差(はあまりないかな?)なのか、ちょっと絵の雰囲気も違うかなぁって思っていたのですが、でもやっぱりこの丁寧な絵は成田さんです! この作品も前作『Natural(ナチュラル)』(未読)のスピンオフなんですね~。 なのでいきなり出てきた家系図を見ても誰が主役なのか主要人物なのかわからず… その家族関係などがよくわからず、所々に「詳しくは『Natural』全11巻読んでね」なんていう作者様のメモ書きに「そんな~っ」って思いながら… でもすぐにそんなこともあまり気にならなくなりましたけどね。 最初のお話はあまり能のお話ではなかったので、な~んだって感じでしたが、でも面白かったです。 暫くするとだんだんと能中心の話になり、能を詳しく知りながら、それぞれの世界観や人間関係、成長や物の考え方、発想の転換などが見えてくるという… とてもヒューマニズムで、なんか私自身が悩んでいることとか、頑なになってしまっている心を解きほぐしてくれるような… そんなお話が多いです。 最近、また凶悪な事件が多発し、また自殺者も増えているニュースを目の当たりにして、人間不信というか、人間嫌いが加速していたのですが、この作品に触れて、少し人間が好きになれたような気がします。 やっぱり能を観に行こうと思います。 能は中学の時に芸術鑑賞で神戸の湊川神社に観に行ったっきり、生で観たことがありません。 数年前から薪能で幽玄をみたいなぁって思っていたのですが、このマンガを読んで薪能の現実を知り(虫に刺される、寒いか暑いか…など)、やっぱ能楽堂に観に行こうと思いました(^。^;) 薪能はやっぱ天候も心配ですしね~。 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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