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カテゴリ:読書感想
『花よりも花の如く』を読んで、前作でこの作品に関連している『NATURAL』も読みたくなって、文庫版を大人買いしてしまいました! この前が『CIPHER』『ALEXANDRITE』がバリバリアメリカンだったのに対して『花よりも…』はド日本! その間にある作品は、その二つを繋ぐかのように、南米(ペルー)の少年ミゲールが日本人の養子になり、日本にやってくるところから始まります。 最初はプロローグ的に、ミゲールの義姉になる理子の話で、一見理子が主役なのかな~って思ったのですが、それは1話で終わり、突然数年後の話に… 日本にやってきて6年後、ミゲールが高校生になるところから物語りは始まります。 その間、どうやらナショナルスクールに通って、理子に教えてもらったバスケと何故か弓道をやっていたようです。 弓道を始めたきっかけなどにはあまり触れられてなかったようなので、よくわからなかったけど… 突然アメリカ的なスポーツ(ミゲールはサッカーの南米だけど…)と、日本古来からある弓道。 この死ぬか生きるかって言うような切迫を忘れてしまった日本で、ギリギリの少年時代を送ってきたミゲールが何を感じ、どう生きていくのか… それに影響される周りの人たち。。 みんなが幸せになれたらいいのにね。 それをただハッピーハッピーだけでなく、真剣に悩んで自分たちで必死で何かを掴み取ろうとするのが心打たれるんだけど… 途中、かなり青森観光PRが入ってたかしら(笑) 一見、爽やかな高校生たちの青春ストーリーみたいなんだけど、その裏にはペルーの厳しい現実などもあって、日本で平和な暮らしをしながらも、常に故国の影があったのねって… 中々複雑なストーリーでした。 ミゲールを支える重要人物の一人として、『花よりも花の如く』の主人公・憲人の弟の西門が大活躍ですが、弓道を通じて知り合ったのはわかるんだけど、それも既に知り合いだったのでどんなエピソードがあったのやら… 憲人はちょこっとだけ出てきます。 あと、お祖父ちゃんが大活躍でした! 単行本にして全11巻! って思ったらそれほど長くないのかなぁって感じですが、今既刊11巻の『桜蘭高校ホスト部』などに比べると、かなり内容濃い感じがします。 まぁ『ホスト部』はライトなラブコメって感じ(ちょっとマジなところもありますが…)ですからね~。 比較対象ではありませんが… ま、それくらい読み応えはあると言うことです。 1回読み終わったら、いつも大体2度読みするんだけど、これはちょっと時間を空けてから読み直そうかなって感じですね。 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 31, 2008 05:06:17 PM
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