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カテゴリ:読書感想
今日は一日雨でしたね~ お天気とは関係ないのですが、このところ忙しくて、内田康夫さんの『悪魔の種子』を借りていたのですが、結局読めずに返してしまいました だって難しくて集中して読まないと理解できそうにないんですもの... なのでまた時間が出来たらゆっくりと読もうと思います。 そんでもって手軽に読めるマンガでミステリーを楽しもうというわけであります。 この間、麻々原絵里依さんの漫画化で4冊、有栖川さんの原作ミステリー『火村英生シリーズ』を読みましたが、今回は鈴木有布子さんの漫画化で、有栖川さんのデビュー作『月光ゲーム』です。 この作品は年齢不詳(?)の大学生・江上次郎が事件の謎解きをしていくのですが、この作品にも有栖川有栖さんがフレッシュな大学生として登場します。 但し、作中では有栖川有栖という名前は本名とされているので、ご本人とは別の人物と考えて読む方がいいのでしょうね。 大学に入学したアリスは、部長である江上に誘われ『推理小説研究会』という、どういう活動をしているのかわからないけど、とりあえずミステリーオタクたちの集まり(でも部員4名)である同好会に入部します。 そしてその同好会でキャンプに行くことになったのですが、そこで偶然別のいくつかの大学のグループと一緒になり、楽しく交流をしながらキャンプが始まります。 その人数、総勢17人という大所帯(?)で、登場人物を把握するのに一苦労... 原作の小説が発表された時にも、「人数が多すぎて、誰が誰かわからない」と言ったクレームが寄せられた(原作者談)そうですが... その辺りがマンガになって把握しやすくなったと言われていましたが... スミマセン! 私、マンガでも人物を把握できなくて、読みながら何度も前のページに戻り、「これはどこの誰ベエ」と確認しながら読まないとわかりませんでした! そこで起こった殺人事件の真相... 閉鎖された限られた人間の中での連続殺人。 と言えば、やっぱり一番にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を思い出してしまいますが、まぁよくある古典的ミステリーの題材ですね。 それでも事件の割には犯行動機は物凄く簡単で、そんなことで人を殺してしまうの?と言ったもの。 その犯人だけじゃなくて、色々なちょっとしたすれ違いと、全く人間とは関係の無い自然からの要因が絡まって生まれた惨劇。 でも最後に犯人が自分が殺人を犯したのは、月のせいではないと言っていたのが印象的でした。 そう、別の理由なんか無いし、その理由の重さなんていうのも関係ない。 人を殺してはいけないって言うこと。 この事件は本当にゲームのようで... 犯人がずっと心に感じていた違和感...これは私も感じたことがあり、それも子供の頃だけでなくて、大人になってからも時々感じることがあり... でもそれでも人を殺すっていう理由にはならないし... やっぱり結局のところは人殺しの気持ちなんて理解できない。 やっぱり理由に重さがあるのかな? みんなが推理していた中で、事件の背景にこういうことがあったんじゃないか、だからあいつは復讐のために殺したのではないか...っていう推測。 そういうことがあったとしたら、人殺しの理由としてまだ納得出来たと思う。 だから推理している人間たちも、そういう劇的な要因を想像したんだろう。 何か、まぁミステリーってそういうものだと思うけど(大抵何人か人が殺されるので...)、後味が悪いとまでは行きませんが、心にグサリと刺さるものを感じました。 きっと最近こういうミステリーばかりを読んだり観たりしているから、夢見が悪いんだろうなぁ~ 同時収録の短編(書き下ろし?)の『殺刃の家』はミステリーの謎解きクイズみたいになっていてちょっと面白かったです。 謎は解けませんでしたけど... 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 24, 2008 04:21:04 AM
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