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カテゴリ:読書感想
今日も寒い一日でしたが、1ヶ月早く、サンタクロースのような方が尋ねてこられました。 おお! ジーザス!! まさに救世主!!! まるでマッチ売りの少女がマッチを買ってもらったくらいの有難さ。。 最近苦境に立たされていましたが、捨てる神あれば拾う神ありですね~。 これで私も心置きなく…… いやぁ~、まだまだこの世の中にも心意気のある人がいらっしゃるんですね。。 その方に神のご加護がありますように… そんな美談とは裏腹に、私の読んだ本は東野圭吾さんの『レイクサイド』 もうドロドロです。 何一つとして感情移入できる部分の無い作品。。 きっとこの作品は、なんかおかしいやろ?今の社会、親子関係…っていう問題提示ですよね? 中学受験を控えた子供の勉強合宿のため、湖畔の別荘に集まった4組の家族と塾の講師。並木俊介は中学受験の意義に疑問を抱きつつも妻・美菜子に対する後ろめたさからこの合宿に参加していた。俊介と美菜子は既に別居中だったが、美菜子の連れ子である章太を修文館中学に入学させるため仲の良い夫婦を演じていたのだった。合宿では別荘の持ち主であり医者を営む藤間とその妻一枝、美菜子の大学時代の友人・靖子と夫・関谷、坂崎夫妻の4家族が栄光塾の講師・津久見とともに勉強や体力作り、面接の訓練を行っていた。そんな折、俊介の仕事仲間であり、愛人関係にある英里子が別荘を訪れた。困惑する俊介をよそに英里子は皆と夕食まで共にする。その夜、英里子の宿泊先で落ち合うため俊介は別荘をあとにしたが英里子とは連絡が取れなかった。別荘に帰ってみるとリビングに英里子の死体が横たわっていた。驚愕する俊介に美菜子が告白する。「私が殺したの」俊介との関係を皆にバラすと言われ、カッとなり凶行に至ったと言うのだ。警察に連絡しようとする俊介を、スキャンダルを恐れる親達は必死で止める。そんな中、藤間がひとつの提案をする。死体を湖に沈め、全てを闇に葬り去ることを…。深い深い心の底に、みんな何かを沈めている。 ストーリーの中で色々と情報提示がされるんだけど、それに違和感を感じつつ読み進めると、もしかしてそういうことか?って思えてくる。 何故彼らが犯罪隠蔽に進んで加担するのか? 考えればすぐにわかることですが、それでもそれは間違っていることだと思う。 感情移入は出来ないけど、俊介の違和感は理解できる。 そんな俊介に事あるごとに「お宅は自分の本当の子ではないから…。自分の子供を持っていないから、子供を持った親の気持ちがわからないんだ」って言われますが、そういう問題か? 親のエゴや独りよがりになってないか?って思います。 そういう心情があったとしても、本当に子供のことを思うなら、そういうことをしたらあかんでしょう。。 本当にダメダメな大人の世界に吐き気がしそう… ムカムカを押さえられずに読みきりました。 それさえ我慢できれば…っていうか、小説の中の話って割り切って読めれば面白い作品かなって思うんですけどね。 淡々と進んで行きつつ、ちゃんと伏線が敷いてあって、結末に繋がっている。 私は嫌悪感を感じずにはいられなかったので、読むのが辛かったです。 この中で一人でも清廉潔白な人間がいたならば、話は別だったのですが… そういう人は元からこういうサークルには参加してないってことか┐(´~`;)┌ しかし物凄く怪しいサークル(特に各親の関係)ですが、最後を読むとそう突出して世間から感覚がズレている人間でもないのかなって思わされるのが、逆に現実でもありそうで怖い。。 いっそ現実離れした変な人たちとして描かれている方がスッキリしたかも… でもそれだとこの作品が生きてこないんでしょうね(^~^;) ま、こんな親に育てられた子供は、将来ロクな人間にならないだろうなぁ~。 勉強は出来てもさ! 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 22, 2008 05:18:24 AM
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