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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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山陰街あるき(2009.05)


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2011.05.21
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前回は考え方を示しました。

しかし、”画に描いた餅”では意味がありません。

評論だけではなく、行動してこそ意味があります。

私が、今やっていることを書きます。

専門家の力を束ねる土台づくり


専門家という点では、中国茶を教える先生方は、最近、どんどん増えています。
なかには、現地の方も驚くようなキャリアや技術、行動力、情熱を持った先生方もいらっしゃいます。

 こういう人たちがもっと脚光を浴びないと、勿体ない!

と私は思っています。
#あ、私は黒衣志向で目立つ気無いので、ほっといてください(笑)

ただ、そのほとんどが個人として活動されており、今まであまり組織だった動きは、ありませんでした。

いくつか協会と呼ばれる組織はありますが、そのほとんどは、どこかのお店の強い影響下にあります。
そのため、組織を越えての連携をとるのが難しい、ということがありました。

私も、その中の1つで役員をやって3期目になりますが、このような状態に以前からイライラしています(苦笑)


本来の意味で、専門家が専門家としての役割を果たしていく上では、完全に自立したオープンな組織が必要であると考えました。

そこで、特定非営利活動法人中国茶文化協会の立ち上げに参画しています。
具体的には、設立趣旨や定款、事業計画等は私が原案を書いています(←私の本業は、組織運営のプロである経営コンサルタントです)

設立したばかりで、まだ会員数も100名ちょっとと規模も小さく、独立した事務所が持てないなど、まだ色々な面で制約があります。

しかし、完全な独立会計を維持していますし、NPO法人ですから会員の権利は全員平等で、誰でも入会できます。

この「器」を専門家の方に上手く使ってもらい、消費者の方に向けての情報発信もすることで、業界全体が良い方向に進めばいいなと思っています。


インターネットでの情報発信


中国茶というのは、これだけ知られるようになってきているわりには、有力なメディア(たとえば雑誌)と呼べるものがありません。

そのため、最新情報を得るための手段というのは大変限られますし、イベントやお茶会の告知をするのにも、苦労します。多くの方に一斉に情報を伝える術がないんです。

ちょっと何かやろうと思うと、まずぶち当たる壁です。


また、最近は

 何か気になったことがあれば、ネットで調べる

の世の中なのですが、日本の中国茶の世界は、ちょっと遅れていると思います。

ネットで調べた時に、”販売サイト以外の”中国茶の情報に当たることは少ないと思います。
消費者にとって本当に必要な情報ほど、ネットにないんですね。


ネットの世界がこの状況では、中国茶にちょっと興味を持ち、「検索」というアクションをとった人をガッカリさせてしまいます。

今や、情報の入口であるはずのインターネットに情報が落ちてないのは、さすがにまずいだろう、と思います。


そこで、このブログは、お茶の情報を無駄に(笑)、詳しく書くようにしています。

「検索した人の何らかの手がかりになればいい」という思いで書いているので、文章が長いんですね。。。


同じ理由で、Webサイト中国茶情報局CTTea.infoをやっていますが、こちらは敢えてちょっとマニアックにしています。

メインになっているのは、中国茶ニュースという現地の中国茶情報を紹介しているコーナーです。

日本の中国茶の情報というのは、どこかの本に載っていた内容が、ずーっとグルグル回っているということが多いものです。

しかし、中国茶は現地の経済が急成長するのに伴い、かなりダイナミックに変わっていっています。
新しい名茶が生まれたり、はたまた没落したりします。

 「そんな現地の様子が、少しでも日本にも入ってくれば」
 「現地に目が向けば」


という考えで書いています。


内容は消費者目線を重視しているので、現地の価格や茶摘み時期の情報などもバシバシ載せています。
#仕入れ値に関わるので、これは業者さんには書けない情報ですね(^^;)

他、イベントやお茶会を告知するコーナーや専門用語の意味を簡単に紹介するワードバンクを用意しています。

まあ、まだ全然不十分です。
個人的には、完成度20%といったところです。。。

記事の更新や初心者向けの別サイトを立ち上げることなど、やりたいことは色々あるのですが、忙しくてなかなか手をつけられていないのが悩みです...(-_-;)


地球にやさしい中国茶交流会について


地球にやさしい中国茶交流会を碧眼猫さん上海小町さんと一緒にやっています。

私は、この会を、いわゆる”普及イベント”だとは思っていませんで、

 「お茶好きが、お茶の美味しさ・楽しさを確認する会」

だと思ってやっています。

・・・あ、そのお茶好きの中には、もちろん主催者3名も入っています(笑)


そもそも、お茶を飲む人が減少傾向にあるということは、

 1.新しく飲む人が入ってこない
 2.今まで飲んでいた人が飲まなくなる


のいずれかだと思います。


何でもそうですが、新規開拓というのは大変コストが掛かります。

「初めて中国茶を飲む人を増やそう」と考えると、これは大変です。

人を連れてくるだけでも、あちこちにビラを配ったり、ポスターを貼ったり、と大変な集客コストが掛かります。
あるいは、駅前の人通りの多い会場を借りるとか。

・・・こうしたことは個人の手に負えることではありません。
広告宣伝費にコストをかけられる販売業者さんにお任せしましょう。


その一方で、「今まで飲んでいた人が飲まなくなる」のを食い止めるのは、ひょっとしたら消費者である私たちにもできるのではないかと思います。


毎月や隔月だと参加する方も大変ですから、半年に1回ぐらい、新茶の揃う時期に集まっていただく。

で、美味しいお茶を飲んで、おしゃべりして、

 「あー、やっぱりお茶は美味しいし、楽しい」

と思っていただけたら、また自然とお茶に手が伸びると思うのです。

ひょっとしたら、楽しんでいるお茶好きさんたちの姿を見て、「なんか楽しそうだ」と中国茶に馴染みのない方も寄ってくださるかもしれません。

 美味しいお茶を集めて、その空間を用意する

ということだけであれば、さほど負担にはなりません。

お茶は小町さん、スタッフさんを集めるのは碧眼猫さん、しくみ化は私、というふうに、それぞれの得意分野を持ち寄れば、個人レベルでも十分にできます。



こんなことを考えつつ、個人でできる範囲のことを色々やっています。


一応、全てのことは私の中では繋がっていて、私はこれを総称して”Teamediaプロジェクト”と呼んでいます。

 「お茶を伝える場や組織、媒体(media)を作ることによって、お茶が本来持っている、文化や人を繋ぐ媒体(media)としての力を取り戻そう」

という、壮大な(笑)計画です。


続く。





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Last updated  2011.05.21 09:49:20
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