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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2014.10.23
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プーアル茶ペットボトル、第2弾はこちら。

イオンのプーアール茶


イオングループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」。
その中でも有機などにこだわった製品を送り出している「グリーンアイ」ブランドのペットボトルです。
イオンの商品情報→オーガニックプーアール茶


お値段はPB商品としては、少々高めの128円(税込)。
オーガニックを気にする方なら、ニーズはあるでしょうね。


が、このパッケージを見た瞬間、私は一瞬、目を疑いました。

が、どうやら間違いでは無いようです。

原材料表記にも、それが高らかと宣言されています。

イオンのプーアール茶原材料表記


原産地が、中国湖南省のプーアール茶・・・


プーアル茶の「プーアル(普洱)」はご存じのように雲南省の地名です。
西双版納地区で作られた茶葉を、かつての普洱府(旧名:思茅市、現在:普洱市)に集められたことから、その名前があります。

その辺の経緯もご存じだったり、中国茶に馴染みのある方なら、


雲南省以外で作られるお茶をプーアル茶と呼んでいいんだっけ?


という疑問が当然出て来ますよね。



確かに湖南省は、プーアル茶(熟茶)と同じように微生物による後発酵を行うお茶、いわゆる「黒茶」の産地ではあります。

しかし、湖南省で通常、黒茶に使われているお茶の品種は、雲南省のものとは違いますし、発酵の技法・製法もプーアル茶とは別物です。
品種と製法が違ったら、味も成分も違うので、それはもはや同じお茶ではありません。

「黒茶」=「プーアル茶」では決して無いのです。
#余談ですが、中国の黒茶の生産量で一番多いのはプーアル茶ではなく、湖南省安化の黒茶です。


まあ、湖南省に雲南省の茶樹を移植し、プーアル茶の技法で作ったお茶という可能性もあります。

湖南省白雲山ってのは、湖南省西部の湘西トゥチャ族ミャオ族自治州保靖県にある、白雲山自然保護区のことのようです。
それなら確かに環境は良さそうなので、オーガニック栽培もできそうですね。

その辺の可能性に掛け、とりあえず購入して飲んでみることにしました。


まずは水色ですが・・・

水色。薄いよ・・・



えーっと、プーアル茶(熟茶)にしては薄くないですか(^^;)


実際に飲んでみましたが、やっぱりこれは私の知っているプーアル茶ではありません。
品種も製法も違うと思います。

確かに、よく言われるようなカビ臭さとは無縁です。
しかしながら、雲南大葉種特有の厚みは全然ありません。

なによりも発酵が軽いというか、発酵不良を疑います。
成分が十分酸化していないので、結構胃を削る感があります。
空腹時に飲むのはオススメできません。


お茶の品種も発酵技法も違うということは、プーアル茶に含まれる健康に良いとされる成分が含まれていない可能性があります。
プーアル茶は、特有の健康機能を期待して飲む人も多いので、これをプーアル茶と称して販売するのは、ちょっとマズイんじゃないかと。



<プーアル茶の定義とは?>

飲んでみても、やはり、かなりグレーなお茶のようです。

しかし個人の見解や見識・印象だけで判断するのは危険です。
ここは、プーアル茶の国家標準と照らし合わせて確かめてみましょう。

ホンモノ・ニセモノを判別するのは、個人の見解ではなく、中国政府の見解に基づくものであるべきです。
主観では水掛け論ですからね。

国家標準表紙



前回に引き続いて登場したプーアル茶の国家標準です。
表紙をよく見てみましょう。大きく「地理標志産品 普洱茶」と書いてありますね。

「地理標志産品」というのは、中国のいわゆる「原産地保護製品」のことでして、生産地域を指定し、地元産業を保護している製品という意味です。
地元の人たちが頑張って作ったブランドを保護しないと、ニセモノ天国ですから、コピー商品が出回っちゃうんです。


もし、この国家標準に沿わないものを販売しちゃうと・・・


それは中国国内だったら、まず、アウトですね。


なお、中国の原産地保護の法制度は、現在、EUとも相互認証の動きが進んでいるという、結構ヘビーなものです。

EUの原産地保護法の有名な一例を挙げると、「フランス・シャンパーニュ地方で作られたもの以外、シャンパンとは呼べない(スパークリングワインと書け)」というヤツがあります。
これと同じランクの規制だと思って下さい。


さて、最初の方にある、プーアル茶の定義を見てみましょう。

プーアル茶の定義


第4項が「術語と定義」となっていて、第4.1項にプーアル茶の定義が書かれています。
翻訳しますと、


原産地保護範囲内の雲南大葉種の晒青緑茶(訳注:日干し乾燥した緑茶)を原料とし、かつ原産地保護範囲内で特定の製造技術によって製造され、特有の品質を備えた茶葉。その製造技術と品質の特性により、プーアル茶はプーアル茶(生茶)とプーアル茶(熟茶)の2種類のタイプに分類される。



と書いてあります。

茶葉の産地も加工場所も「原産地保護範囲内」ってのがポイントですね。

よその土地から持ってきて製茶は範囲内でやってますってのはダメですし、逆もダメだと言うことです。
両方が揃わないといけません。


今回は、その原産地保護範囲ってのが、どこまでなのかが問題です。

これは第3項に記述があり、国の機関が定めたもので、巻末の付録に掲載しているとあります。

その巻末の付録に、果たして湖南省は入っているのでしょうか?


巻末の付録を見てみますと、地図がついております。

それがこちら。

原産地保護範囲の地図



・・・あれ、 雲南省の地図しか載ってない ですね(((((^^;


それも雲南省全域ではなく、南部や西部の一部の地方だけですね。
原産地保護の範囲は、意外と狭く定められているようです。


もう1つ、産地のリストを見てみましょう。
生産範囲とされている地域が郷や鎮(日本の町村ぐらいのイメージ)単位で、ズラズラッと書かれています。
狭いだけでは無くて、かなり厳密に定義されております。
#最新版の2008年の国家標準では、11の州(市)、75の県(市、区)、639の郷(鎮、街道事務所)が指定されているそうです。

それがこちら。

産地のリスト


産地のリストはA4版で4ページにわたって書かれていますが、全て雲南省の行政区でした。


...湖南省産はダメですね。残念ながら。

プーアル茶は雲南省の主力農産品であり財産なのですから、他の省での生産を認めないのも当然なんですけど(^^;)


<結論>

現時点の中国の国家標準に照らし合わせてみると、


湖南省産のプーアル茶と名乗るのは、完全にアウト


ということです。


もっとも、中国の国家標準の法的効力が日本に及ぶかどうか?という点では、何とも言えません。

が、やっていることは、他国産のスパークリングワインをフランス産のシャンパンとして販売したのと同じです。
これって明記された産地偽(ry

本来ならば、湖南省産のオーガニック黒茶として販売するべきだったお茶です。
それでは日本での認知度が無いから売れない・・・という判断で、プーアル茶を名乗ったのだとしたら問題でしょう。
プーアル茶のブランド力に、ただ乗りしたわけですから。


イオンさん、自分のところのブランドをつけて商品出すんだったら、取引業者任せにせず、ちゃんと検証してから販売しないとダメですよ・・・


これ、早めに名前を変えた方が良いと思います。


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これはひどい







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Last updated  2014.10.23 18:50:02
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