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カテゴリ:読書と自分と
さて、「満足の達人」 常盤新平さんのエッセイ集です。 何年か前に、日経新聞に載っていたエッセイを読んで、感銘。 散歩とか自宅の庭だとか、 そういった身近なネタを、すんなりと書いていて、それでいて興味深い。 楽しませてくれる文を書ける人だと思いました。 いつかは、しっかりと読んでみたいと思っていた作家さんです。 50編を超えるエッセイが収められています。 まだ2割くらいしか読んでいませんが、深く気持ちを揺さぶられました一編があります。
「ノスタルジーではあるが、海ならば、海の家で楽しむ」 鎌倉の海へ、嫁さんと遊びに行く。 泳ぐわけではなく、海の家で、なじみのおばちゃんと話し、 缶ビールをのみ、焼きそばをたべ、 水着の流行などを観察する。
挿絵をつけるなら、高野文子さんの80年代の絵のように、 フラットな、静かで青いだけの海。
「海の家から浜を見る」。 大きなできごとではないのに、 それでいて、楽しいみを見つけていて、満足を実感している生活。 「充実」ということを、感じられる一編です。
「人生の達人」と評されて、納得のいかない著者ご本人ですが、 「満足の達人」という称号を贈りたいけれど、いかがでしょうか。
5月になったら、鎌倉へいってみようかと言っていたところ。 しらす丼と、アジフライを食べたかったので。 海開きまで、まっても、いいかもしれない。
それにしても、 世界一低燃費な大統領には申し訳ないけれど、 常盤さんてば、たくさんの幸せのタネをもってるんですよ。 自分にも、いくつわけてほしい。 持ってる人をみると、ついつい、欲がわいてしまいます。
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最終更新日
2016年04月11日 01時11分11秒
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