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カテゴリ:読書と自分と
いくつかの幸運も重なり、楽しく読了しました。 背景に馴染みがあると、つい得した気分。ストレスがありません。
「抄紙機」に言及される個所では、何か月か前にNHKのテレビで、震災の被害を克服して復活した本体の姿を見ていました。現場スタッフの微調整の苦心や、機械ごとの個別特性についても、同じ番組から多少の予備知識を得ていました。すんなりと読み進むことができたのは、そのおかげ。でも、震災がなければ、一生みることのない機械だったかもしれません。「抄紙機」を見たい方は下記アドレスを、ご参照。 http://www9.nhk.or.jp/311shogen/link/program1.html http://www.nhk.or.jp/bakumon/prevtime/20160203.html
「神保町から地下鉄を乗り換えて神楽坂」って、タクシーでも10~15分で、安い距離。1000円かちょっと上くらいかな。3人(馬締、佐々木、川辺)で割るなら、地下鉄とかわらないかも、とか、 自分にも土地勘のある場所なので、つい、にんまり。自分なら、乗換する時間を計算するなら、九段下まで歩いちゃうんだけどな。。。 まぁ老人2名(松本先生、宮本)はいないんだし。 「渋滞を避けたい」のか、「タクシーなんか滅多に使わない」のか、などど。 終盤の、体長不良の松本先生に「なけなしのタクシーチケット」の文言で、落着。
「バイト先に泊まり込み」というのも、学生側と会社側の両方の立場で、何度か経験があります。設計業界でしたが、銭湯とかカプセルホテルとか、めったにつかわない貴重な経験。バイト学生が、なぜそこまで熱くなるのかときかれても、「そこに目標があるから。」「仕事が終わらないと、困る人がいるから。」とかの理由しかなく、まぁ、自分の限界とか力試し的な興味もあってこと。会社側の立場では、まぁ、基準法の違反は明らかだし、できるかぎり健康に配慮もしたつもり。でも、いちど火のついた学生は、なかなか、言うことをきいてもくれない。 そんな風に、いささかでも縁のある町で、自分も参加できたかもしれない物語を読む。肩肘はらずに、入り込めました。 映画を見ていないかったのも幸運。テレビCMで、主人公のふたりの恋物語と思い込んでいたのですが、予想外の群像劇に展開したのが楽しかった。それも、三世代の登場人物が、15年近くの時間をかけて語られる。各人がそれぞれに成長し、人間関係もそれなりに熟成してきて、そこから生まれる安定感に、ちょいと憧れを持ちました。
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最終更新日
2016年11月18日 18時18分31秒
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