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カテゴリ:読書と自分と
ひさびさにして、またしても唐突な、まんがネタです。 星野之宣さんの「宗像教授異考録」(12巻)のなかに「神の背中」という一編があります。八ヶ岳の麓に住む中学生が、遠来の民俗学者(宗像教授)の講演を聴き、縄文遺跡に興味を持ち、発掘に参加する。以降、少年は数十年にわたって、独自の発掘と研究に没頭してゆく。時折の手紙で、近況と足跡を宗像教授に残しながら・・・。 さて、この物語に重なるもうひとつの記憶。こちらは、ノンフィクション。 最初に「神の背中」を読んだ際には、宗像教授に藤森先生のイメージが重なり、研究への熱情が、少年の心に引き継がれていく物語に思えました。藤森先生の遺志が、現在に受け継がれていることがテーマなのだと。 2度めに読んだ時には、この少年こそが藤森先生の残像で、アマチュアであっても努力を重ねれば、成果を残すことができるんだということを、星野さんが伝えているのかと、思い返しました。 長いこと、藤森栄一先生の本には、出会えていない日々がつづいています。
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