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七転八べぃ≒(七転八倒+七転八起)÷2 ≒あさ・がお

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2017年02月28日
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カテゴリ:読書と自分と
さて、訃報が降ってきても、すぐには、対応できない。千々に散乱。
しばらくおいてから、断片をつなぎ合わせてみる。

過日、谷口ジローさんが、亡くなられた。
自分は愛読者を自認します。
しかし、奇妙なもので、
一番に読むはずだった本が、いまだに、読めていない。

20代の前半だったある日、
とある先輩が、谷口さんのボクシング漫画を絶賛されたのがきっかけで、
読み始めた漫画家さんです。

最初に手にとったのはたしか『白い牙』で、
デビュー10年ほどなのにすでに15冊近い単行本があり、
また、ほぼ毎年に新刊が出てくるし、
『ぼっちゃんの時代』のシリーズも始まっていた時期。
全作読破はおそれおおく、
手の届くものから読みあさっていました。

最新刊の『千年の翼 百年の夢』は、昨年の12月22日に読んでいました。
「多感」な雰囲気に、違和感を感じながら。
本来は遠い世界のことを、リアルにする想像力が谷口さんのメインなのだけど、この本ではじめて、谷口さんの夢想を・・・。( あ、ちがう、ドラマで見たデビュー前後の下宿屋さんを舞台に書いたあれがあるんだった。 ) 自分の等身大の分身を描いた2回だけ、谷口さんは「リアリティ」を気にしないで描いたのかもしれない。
口数すくなく、感情を口に出さないのが、谷口流の主役だと思っていたのに。今回の主人公は、ちょっと、ちがう。すぐ、動揺する。
ラジオから流れてくる糸魚川市の火災のニュースに、『父の暦』を思い出しながら。

で、WIKIぺを見て、ショック。
2005年~2015年の10年間の本を、自分は読んでいない。
本屋でも、その姿すらみていない。
きっかけとなった「ボクシング」のも、読んでいないし。

熱心ではないが、それでも自分は、谷口ジローのファンです。

追伸)坂口尚さんと、谷口ジローさんは、自分のなかではとても重要なまんが家さん。大友さんや石森さんや手塚さんよりも、きっと。 感情にのせて物語を走らせる坂口さんと、感情を伏字にしながら物語を進める谷口さんと、タイプは真逆。 ちょっと、言い方を変えよう。
坂口さんは、人々の感情こそが世界を変えると夢見る目線で。
谷口さんは、人々は既定の世界(エベレストでも、ドヤ街でも、)の中で最善を尽くすという現実的な視点で。
ものがたりを書いたのだと思う。
   ・・・・無理があるなぁ。  今のじぶんにたりないのは、余力とゆとり。



凍土の旅人 [ 谷口ジロ- ]

【中古】その他コミック あっかんべェ一休(1) / 坂口尚


芸術新潮 2017年 07月号 [雑誌]
第2特集 追悼! 谷口ジロー
挑戦するマンガ家の軌跡
大友克洋 ヤマザキマリ 関川夏央 中条省平 ほか







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最終更新日  2017年07月02日 11時58分33秒
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