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2017年06月20日
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カテゴリ:読書と自分と

『日曜日の随想2007』という本を読んだ。

車で15分ほどの市立図書館で、常盤新平さんの本を検索していて、たまたまあたった本。10年ひと昔になったのは、ねらったわけではなく、たまたま。 一冊全部が常盤さんの本をさがしあてたつもりが、実は方向ちがい。

毎週の日曜日に、日経新聞に載った随筆を束ねたものだが、筆者さんもテーマも、なにも統一されていない。 作品社の「日本の名随筆」のシリーズは、漢字1文字または2文字のテーマがあったので、見解の相違が面白かったけど。これでは。。。

同じひとの随筆(エッセイ)集であれば、だんだんに、気ごころ人となりに寄り添うのだが、これでは。。。

季節時候にこだわる筆者もあれば、まったく気にしていない人もいる。
お名前は知っていても、初めて読ませていただいた方。まったく、存じ上げない方。
こういう出会いをいただいたことには感謝します。

自分よりもちょっと若いひともあれば、ずっと先輩なかたもある。
若いひとには、軽い羨望。ご高齢の方には大きな敬意。 
肩書が重たい。「****新人賞」「直木賞」「芥川賞」「****新人賞」「**協会会長」「**ペンクラブクラブ理事」「***記念館館長」なんてのがたくさん。筆者の選択に、計算があったのか、約1年後に単行本に編まれているが、すでに49人のうち3名が亡くなられている。常盤新平さんも、6年後には旅立たれた。 

また、3編が若冲の作品またはそのコレクターを題材にしている。1970年代に先駆的な展覧会を支えた人、協力した人、観覧してショボかったと乾燥する人。 10年まえに、既にブームの中にあったのだなぁ。自分はここ3年くらいで、認識した画家です。

※1)ひとのこころのあたたかさを感じました。
※2)いまはない街への羨望。自分がいられなかった場所へのあこがれ。丸ノ内で仕事をしていた人々が自分のまわりに4名ほどと、ちょっと遠いところに1名いて、この手の話には疎外感を感じます。
※3)同じ時代を生きたひとと出会って、にたにた。ウルトラセブンの頃の日本の面影。
※4)デジャブー。そういえば、10年前は父が日経を読んでいた。くしゃくしゃにして新聞を読むひとだったので、手に取ることは少なかったけど。たまたま、読んでいたのかもしれない。
※5) あ、男性だったんですか。アリスさん!
※6)作品を読んだことはないのですが、テレビのインタビューは何度も。日曜版でまでも。。。 徹頭徹尾ということばを、初めて使います。
※7)おばあちゃんの玉手箱。 知恵袋にはおさまらない、大きなものを頂戴しました。
※8)「新玉~~。若いひとにはわからないだろうが。」のフレーズ。即日、知人に吹聴しました。

一月.
高齢者の部屋 / 野見山暁治 著

ベルリンへの眼差し / 坂上弘 著

変身する東京 / 出口裕弘 著

米に息づく若沖の心 / 梅原猛 著


二月.
蜜柑 / 平岩弓枝 著

二月某日、旧友と / 常盤新平 著

親からの頼まれごと / 増田みず子 著

腰痛と小説家 / 久間十義 著


三月.
月ふたつ / 永井路子 著

煙草 / 小川国夫 著


四月.
熱帯果物嗜好 / 塚谷裕一 著

東京散策の毎日 / 加賀乙彦 著

新入社員の困惑 / 保坂和志 著

幼児のように泣く父 / 盛田隆二 著

啄木、百年目の帰郷 / 新井満 著 ※1


五月.
丸の内界隈の変貌 / 中村稔 著 ※2

夢のなかの魚屋の地図 / 井上荒野 著

クラクションの街で / 重松清 著 ※3

隔世の思い若沖私感 / 小林忠 著


六月.
記憶力 / 鴨下信一 著

ファンタジーの街 / 星野智幸 著

書斎の机 / 津村節子 著

野良猫クロのこと / 佐木隆三 著


七月.
悪口コンテスト / 村松友視 著 ※4

ガーガーいう音 / 平田俊子 著

天才若沖の怖ろしさと魅力 / 瀬戸内寂聴 著

濁りの朝 / 堀江敏幸 著

お客は偉くない / 有栖川有栖 著 ※5


八月.
父の姿を探す旅 / 大崎善生 著

蝉声と戦争 / 桶谷秀昭 著

気遣うこころ / 山本一力 著

志衰えし日は / 高橋英夫 著


九月.
エジソンは唄う / 皆川博子 著

名君の許に賢臣あり / 堺屋太一 著 ※6

昭和十四年九月のこと / 宮本徳蔵 著

文学談義 / 荒川洋治 著


十月.
地唄〈黒髪〉の想い出 / 三浦哲郎 著

ドクター百様 / 原田康子 著

秋の山家日記から / 前登志夫 著

梱包の贈りもの / 平出隆 著


十一月.
金沢映画都市化計画 / モブ・ノリオ 著

ワイン音痴 / 小関智弘 著

山羊小母たちの時間 / 馬場あき子 著

犬と暮らす / 松浦寿輝 著 ※8


十二月.
冬空紀行 / 蜂飼耳 著

紅葉を見に行く / 南木佳士 著

山はおおきな水のかたまり / 宇多喜代子 著 ※7

修道院への旅 / 多和田葉子 著

お酒が呑めず、残念 / 秋山駿 著


日曜日の随想(2007) [ 日本経済新聞社 ]






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最終更新日  2017年06月21日 19時50分52秒
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