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カテゴリ:読書と自分と
蜜蜂と遠雷
恩田陸さんは、常野シリーズの3冊と、『夜のピクニック』『私の家では何もおきない』の計5冊しか読んでいない。のだが、1冊ごとに主題というか、作風というか、風味というか、、、とにかく、同じでないものが出てくる。同じ原作者の別の本を、別々の監督が映画にしているような。 なのだが、生きてきた時代が近いので、自分には、とても読みやすい作家さんだ。 常野シリーズは、ゼナヘンダースさんと、半村良さんの借景にはじまって、朝の連続テレビ小説を経由して、七瀬とスケバン刑事で完結する。 自分の読書は、土地柄、時代背景、小道具などを、先行する作品の印象をひっぱってきて、部隊セットのスケッチを起こすようなところがあって、かなりの遅読だ。 なので、明治の文豪の作品には歯が立たない。洋ものは、映画などで重なる経験をしていないと、停止してしまう。 そんなわけで、同じ時代を生きた作家さんは、読みやすい。 今回は、「はちみつとクローバー」から手探りをはじめて、ドラマの「のだめカンタービレ」へ。「愛のアランフェス」のドレスとタキシードを借りつつも、巻き毛のイケメンは柴田昌弘さんから引用して、「いつもポケットにショパン」の小道具大道具を行き来している。で、「恩師の墓参り」で、やっぱりキービジュアルはくらもちさんかなぁ、と。 (推敲中) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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