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カテゴリ:読書と自分と
探偵・沢崎を主人公とするハードボイルドものの1冊。
第1期といわれる長編3部作と短編集1冊は読了しているものの、2000年代の初めの頃のこと。 その後に、第2期3部作が書かれているという記事を、どこかで見た。 で、『愚か者死すべし』は、第2期の1冊目。 この8月は、夢枕さんの短編集を読んでいたのだけど、ご本人の言われる『バイオレンスとエロ』の時期の作品は濃厚。夏バテの老脳には受け入れがたく、そちらはしばしの中断を決意。 なぜか最近、書店でやたらと目につくこの本を手に取ることにしました。 昭和の雰囲気の漂う警察署は、「太陽にほえろ」とか「西部警察」の舞台建てを引用。 沢崎のコートとブルーバードは、コロンボのイメージかな。 四半世紀前に読んだときの道具立てがよみがえってきて、すんなり、その世界に入れました。 が、登場人物については、なかなか素性が思い出せず、一苦労。 第1期三部作を通して、探偵が信頼関係を築いた何人かの人物がチラリと登場するのですが、さて、どの事件の依頼者だったか、まるで思い出せない。それよりも、三部作それぞれの事件が、どんなものだったかも記憶の彼方。 で、いったん最初にもどって読み直すべきか、それとも第2期三部作を読み抜くべきか。 かなり真剣に悩んでいたのですが、徒労でした。 じつは第二期は2冊までしか刊行されておらず、最新刊『それまでの明日』が刊行されたのも前作から10年を経て2018年の秋。2020年に文庫化。 あ、それでこのところ、書店の目立つところに並んでいたんだ、と。 とりあえず、第2期2作目にはとりかからず、様子見です。 愚か者死すべし (ハヤカワ文庫) [ 原りょう ] それまでの明日 (ハヤカワ文庫JA) [ 原 りょう ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月28日 13時29分13秒
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