自然と過ごす時間
夜の海に足をひたして
遠くを眺めた
遠浅のこの海は
まるで自分が広い海の水面に立っているかのよう
私の取り巻くのは全て海で
こういうことも幻想的と言うのだろう
濡れた足で砂浜に足先を埋める
優しい夜風を感じながら砂の温かさを感じる
自然と心も温かくなる
街を見渡せる山の上で
空を近くに感じて
こんなにきれいな空の下
生きているということ
こんなにきれいな風景が
あるということ
そのことに
泣きたくなった
美しい風景のほんの一部を紙に描く
太陽の温かさ
心地よい風
木々の匂い
風をうける葉の音
聞き慣れない虫の声
遠くにも近くにも思える鳥の声
その中で
一瞬一瞬で変わる山の陰影を
一瞬一瞬で姿形を変える雲を
感じるがままに描く
時には蝶に気をとられ
小さな虫たちが足をくすぐり
邪魔をする
愛おしくすら思う
こういう時間が好き
こういう時間が大切
五感を研ぎ澄ましながら自然を感じる…
私にとっての至福の時間
今度は澄んだ富士山を描きにいこう…