不動産投資ブーム
さくら事務所の長嶋さんのブログより。04/21:不動産業界 心と形のリストラはこれから『ひとしきりの宴が終盤に差し掛かるころ、形式と精神のリストラがやっと進むのだろう。金利上昇はその決定的な引き金となる。 日本株を得意とする英国系のヘッジファンドが、量的緩和解除をきっかけに、リストラ余地の大きい日本の不動産株を買い持ちにし始めたのだと。』利上げがリストラのきっかけとなる、ということですが、一方、米国はそろそろ利上げの終わりか、と言われています。利上げの早期停止、委員の大勢に・米FOMC議事録そんな米国で先月、「リアルエステート EXPO」という不動産投資イベントがあり、その基調講演をロバート・キヨサキ氏が行ったそうです。不動産ブームの違い、アメリカと日本これによると、米国ではマイナス・キャッシュフローの物件を転売する「フリッピング」と言われる不動産投資が主流になっているらしく、ロバート・キヨサキ氏も、 「ブームは末期症状に近い」と警鐘を鳴らしていたそうです。フリッピング:不動産転がしによるキャピタルゲイン狙いが主流、ということは、ババ引きゲームになっているということになります。以前から「フリッパー」と呼ばれる投資家はいるようですが、その手法は、 ひたすら安い物件を探して、 それに対して効果的なリフォームを施し、 高値で売ることによって完結というもので、「スカウト」「ディーラー」「リテーラー」と役割が決まっており、単なる転売による鞘抜きとは違うようです。(参考:フリッピング :スカウト・ディーラー・リテーラー)なので、エセフリッパー、フリッパーもどきが多くなっている、ということでしょうか。いずれにせよ、こういう状態は長くは続かないので、遅かれ早かれ、誰かがババを引いて宴は終わるのでしょう。日本の新興系不動産投資関連銘柄の動きを見ていると、業績鈍化や格差は金利動向によってもたらされるかもしれませんが、J-REITも含めた株価クラッシュは案外、国内金利ではなく、米国の不動産投資クラッシュが引き金になるのかもしれません。