ダイセキ(9793)
東証1部上場 決算月:2月 時価総額:約345億円http://www.daiseki.co.jp/「環境創造企業」をスローガンとし、産業廃棄物リサイクルが中心の事業を展開。名古屋発祥で中部圏に強く、廃油・汚泥処理技術に強みがあり、産業廃棄物処理業界で初の上場企業。連結子会社には昨年12月にマザーズに上場したダイセキ環境ソリューションがある。技術力の向上による処理可能品目の拡大、関東・関西地区への積極的な設備投資と営業展開によるシェア拡大、の2つが中長期の経営戦略。前々期まで無借金経営、株主資本比率も79%と高い。従業員も年々増員している。配当性向は15%以上とし、業績向上による株主還元は、実質増配となる株式分割が中心。今年2月末時点で、1:1.2の株式分割。(平成7年上場以来、8回目の株式分割)取り扱っているものの性質上、コンプライアンスや内部統制に力を入れており、2003年、KPMGフィナンシャルの第1回「誠実な企業」の部門賞を受賞。第1回「誠実な企業」賞について「企業の誠実さ・透明性(倫理性・社会性)調査」(インテグレックス調査)平成17年2月期の業績は増収増益で、売上高で6期連続、経常利益・純利益で3期連続の過去最高を更新。平成18年2月期も、過去最高の数字を計画。 単位:百万円連結PL売上高前年比営業利益前年比経常利益前年比純利益前年比13年2月期13,03010.9%2,34023.8%2,40227.8%1,32780.5%14年2月期13,315 2.2%2,006-14.3%2,019-15.9%1,150-13.3%15年2月期15,38015.5%2,48323.8%2,49923.8%1,35918.2%16年2月期16,94910.2%2,683 8.1%2,695 7.8%1,437 5.7%17年2月期予18,70010.3%--3,13016.1%1,75021.8%17年2月期実19,08512.6%3,10215.6%3,11015.4%1,93734.8%18年2月期予21,18011.0%--3,49512.4%1,970 1.7% 単位:百万円連結CF営業CF投資CF財務CF現金同等物13年2月期1,305-2,690 -207,00914年2月期1,781-1,005-2087,57615年2月期2,342-1,913-2147,79116年2月期2,306-1,800-2228,07317年2月期2,583-2,2001,1739,629 単位:百万円連結BS17年2月期16年2月期15年2月期現金及び預金9,6458,0827,802売掛債権4,1913,6813,377たな卸資産 216 204 216有形固定資産11,3409,6189,598買掛債務1,4531,2971,315短期借入金 439 0 0長期借入金 549 0 0強力なモメンタムはないものの、着実に業績を伸長。純利益の伸び率が高いのは、ダイセキ環境ソリューション上場による持分変動利益145百万を特別利益に計上しているため。製品販売は売上の約10%、自社生産は3%以下で在庫はほとんどない。ストックビジネスで、処理施設を建設し、顧客より産廃物処理を継続的に受託契約する。売上総利益は若干の低下傾向だが30%を確保。積極的に投資を行っており、先期は借入も起こしたが、実質無借金経営。ここ数年、営業CF>投資CF>純利益を維持しており、固定比率も徐々に上昇するも、まだ63%程度と高くない。減価償却年数も、4~6年の水準で推移している。流動比率は、借入を起こしたこともあり、405.8% → 326.4%と低下したが、高水準で問題なし。当座比率も同様。<事業トピックス>関西地区: 2003年3月から稼動している関西事業所を中心にシェア拡大を図り、 業績への寄与が本格化。関東地区: 関東事務所の稼働率がほぼ100%近くまで上昇。 事業拡大のための設備投資計画を検討。今期も引き続き、高水準の設備投資で積極的な事業展開を図る。この業界は中小・零細企業が乱立しており、今後、社会的関心の高まりとともに、適正かつリサイクルを中心とした処理業者に委託が集約されていくことが予想できるので、今後の成長戦略の可能性としては、M&Aによる全国展開のスピードアップや、中国などへの海外展開が考えられますが、まだそこまで会社側は考えていないようです。リスク要因としては、顧客の処理装置内製化による受注減や、建設業界など他業界からの参入、事故・不祥事などによるイメージダウンでしょうか。前期末EPS: 84円84銭BPS: 998円72銭PER: 18.3倍(株価1,550円)真のPER:(時価総額-現金+負債)/当期利益:15.8倍PBR: 1.55倍(株価1,550円)年間配当利回り: 0.77%(株価1,550円)今期会社予想EPS: 71円92銭PER: 21.6(株価1,550円)【My Investment Strategy】投資判断:中立取得単価:1390円ホールド。サプライズが期待できる材料がないのが難点ですが、長期では強気で見てもいいと思っています。1450円程度まで押せば、買い増し検討。配当がもう少し高ければ買い増しし易いんだけど。個人的に”環境”をキーワードとした企業は、投資収益というよりも、応援の為に保有しているので、他にもっとリターンの期待できる企業はあると思います。補足------------------------------------------------<ダイセキグループ>2004年 6月 名古屋リサイクルセンター工場立ち上げ10月 横浜リサイクルセンター工場立ち上げ10月 九州事業所内に新水処理工場を竣工12月 名古屋事務所リサイクルセンター内に汚泥リサイクル工場を竣工(追加)東証が浮動株TOPIXについて公開しました参考東証株価指数の公表開始について