あとむは天国へ行きました。
先ほど0時29分、あとむは天国へ旅立ちました。危篤、小康状態を繰り返していました。 日曜日の2回目の長い家出から、ガタッと体調が悪くなってしまいました。 でも、最後まで彼女は「生きる」事に懸命でした。今日、状態の更なる悪化を聞いて会社を早退しました。これで最後になると思いながら、嫌がるあとむを心を鬼にして病院に連れて行きました。 先生が「今夜か明日のお昼、、、が峠ですね。ここまでしてもらって大往生ですよ。持っている力を最大限に出し切っています。」 それを聞いて涙が止まりませんでした。いつもと同じ治療をして頂いて、いつもの道を帰りました。涙が止まりませんでした。 家に帰ると父が心配そうに待っていて、あとむが好きだからと『カレイ』の干物を用意してくれていました。 あとむはそれを少し食べました。 そのあと、どこからこんな力が出てくるの?と驚くほどの勢いで隣の部屋の「ねこちぐら」に入り込みました。 ちぐらの中で時々向きを変える他はピクリとも動きません。目は私を見ているのか見ていないのか、見開いたままです。 父と話し合って、きっと旅立つところは見られたくないだろうから自分たちは2Fの自分の部屋で休もうと決めました。 あとむにお休みを言って自分の部屋に行ったけれどやっぱり一人ぼっちで旅立たせることは出来ませんでした。 あとむは、はじめはぼんやり私を見ていましたが、やがて激しく痙攣し、私に背中を向けるようにしました。 だんだん、呼吸が少なくなりやがて動かなくなりました。 呼びかけても反応もなくなりました。ねこちぐらの狭い入り口からはあとむのお顔を見ることは出来ません。きっと、あとむは私に見せたくなかったのでしょう。 最後の最後まで強い子です。 父を呼びに行きましたが。寝ていたので一人であとむの体をお湯で拭いて、箱に寝かせました。 どうしても目と口が開いたままなので、口はリボンで縛って(ごめんね)目は半開きまで閉じました。 体にはタオルをかけて、ロクシタンのラベンダーの香水を振り掛けました。少しでも安らかに、魂が天国に行ける様に。 首には、こないだ作った「不思議なメダイ」のネックレスをかけて。 あとむには本当に感謝しています。今まで本当によく私を支えてくれました。そして、大変な病気と闘ってくれました。きっと天国に行けると思います。 本当にありがとう!また、会えると思います。 今まで、あとむに色々と暖かいお声をかけてくださってありがとうございます。 あとむはとても感謝しています。