フライ,ダディ,フライ
「フライ,ダディ,フライ」を読了。「GO」で有名な金城一紀著。平凡な日常を送っていた40代後半のサラリーマンが主人公。ある日娘が何者かに激しく殴られて入院したところから彼の生活は一変する。犯人は高校生でボクシングのチャンピオンの石原。復讐を誓った主人公は、とあるきっかけから朴舜臣を初めとする別の高校の高校生のグループに出会う。石原に打ち勝つため、胸をはって娘を病院へ迎えに行くため、朴舜臣たちの協力のもと、主人公は会社を休み、トレーニングを始めるのだが、、というお話。 面白かった!文章が軽妙で読みやすく、一気に読んでしまいました。中年のおっさんと高校生との奇妙な師弟関係や、トレーニングを続けていくうち主人公の心に訪れる変化などが、さわやかに描かれています。元々この作品を知ったのは、主題歌がミスチルで、7月に映画化されるということを知ったため。映画は観に行く予定ですが、細かいところまで楽しむためには原作の予習が必要だろうということです。 映画版で主人公を演じるのは、堤真一。朴舜臣には、V6の岡田准一、石原役には、格闘家の須藤元気が起用されたということですが、原作のもってる持ち味を損なうことなく、良い作品になっていることを期待したいと思います。