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カテゴリ:税理士独立開業
商品には、当たり前ですが価格があります。
自分で商売するのであれば、いくらに設定するかは自分で決めることができます。 その際の考えられる方向性は2つです。 価格を安くして量の獲得を目指す方法か、価格を高くして付加価値を提供し量は抑えるという方法かです。 どちらでもそれぞれうまく行っている人もいれば、そうでない人もいると思いますが、自分は、まずは価格を高く設定して付加価値を提供することを考えようと思います。 なぜかというと、ただ単純に安くすることと、付加価値を提供できる体制を整えた上で、結果として付加価値の提供を省略することで価格を安くすることとでは大きな違いがあるからです。 例えば、前職の住宅営業時代は、業界の中でも坪単価の高い商品を扱っていました。 そのため会社から提供される営業ツールだけではなく、個人でも他社の商品を研究したり、インテリアの勉強をしたり、ファイナンシャルプランナーの資格を取ったりしながら、高い住宅を売るために自分の能力を高める努力が常に必要とされました。 もし、価格の安い住宅メーカーで営業をしていれば、そこまで自分の能力を高める努力をできなかったと思いますし、結果として税理士を目指すこともなかったでしょう。 また、商品の価格設定によって客層というのも全く異なってきます。良い悪いではなくて、高い住宅を買える人と、高い住宅を買える人とでは、年齢層、職業、年収等が異なります。 一般的に、高い住宅をかえる人は、年齢層も高く、職業も経営者や管理職といった方が多く、当然年収の高い方が多いです。 そのよう方々に家という何千万円もするものを20代の人生経験も少ないペーペーが売るわけですから、せめて住宅に関することは、構造からデザイン、インテリア、ファイナンスまでしっかり情報提供できなければいけないでしょう。 ただ、住宅メーカーと町の工務店、設計事務所とは単純な価格では説明できません。この話は私がなぜ税理士を目指したかにつながりますのでまた後日書きたいと思います。 つまり、高い価格を設定すればそれをお客さんに伝えて理解するためにいろいろと努力をするけれど、安い価格だとその努力しなくなり、結果として同じ料金でやったとしても大きな違いがあるということです。 なので、開業するにあたっては、自分がつきあっていきたいお客さん必要と思えるサービスを考え、その上で価格は決めていきたいと思います。結果として、自分がつきあいとか面白いと思える方の仕事はただでも取るかもしれませんが。 ただ今の税理士業界がどうかというと、高い顧問料を取っているにもかかわらず満足なサービスを提供することなく、ただ昔からこの顧問料だからという理由だけで高い顧問料になっている場合があります。 そこを格安を訴える税理士に攻められて、5万円の顧問料だったのを1万円とかで取られてしまう訳です。 この場合は、格安税理士を単純に価格破壊だと非難んすることはできません。もともと1万円の価値しかない仕事を1万円でしてあげるよ、とお客さんに提案しただけなんですからね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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