歌でつづるアメリカの音楽史☆
11月24日、東京室内歌劇場コンサート『歌でつづるアメリカの音楽史』、渋谷区文化総合センター大和田6F 伝承ホールにて無事終了致しました。オープニングは、出演者全員によるアメリカ合衆国第2の国歌と言われる "God Bless America" (ピアノも連弾)。続いて讃美歌。移民たちは楽譜らしいものは何も持たず、唯一聖歌集を持って大陸へやってきたそうです。
そしてフォークソング "Oh,Shenandoah"、フォスターの"Old Dog Tray"と"Romeo And Juliet"(フォスターがオペラを書いてたなんて知りませんでした)よりデュエット。
さらに日本でもお馴染みの"Grandfather's Clock"(大きな古時計)、"I've Been Working On The Railroad"(線路は続くよどこまでも:日本では楽しい歌として歌われているこの曲も、元は線路を敷く過酷な工事の中で歌われた労働歌だったそうです)、それから黒人霊歌、マクダウェル、アイヴス、グリフェス、ガーシュウィン、コープランド、バーバー、バーンスタイン、アルジェント・・・と、ここまでで前半終了。普段余り歌われることのないアメリカの歌を、藤井多恵子先生の分かりやすくて楽しい解説とともにお聴き頂きました。後半は、ハーバートのチャルダッシュ "Romany Life"(これがオペラアリアさながらの高音を使った難曲)に始まり、ミュージカルの世界へ。"Showboat"、"Bali Ha'i"、"My fair Lady"などよく知られた曲が並びました。出演者はソプラノ7人、メゾソプラノ3人、バリトン、ピアニスト2人、そして監修・企画・構成・解説の藤井多恵子先生の総勢14名でした。
シャンソンにご出演頂いた佐橋美起さん(このコンサートの制作も担当され、大変お世話になりました。アルジェンドのアリアが素敵でした)、長濱厚子さん(インディアンやサーカスの歌を歌われました!)とまたまたご一緒でした(^-^)
唯一の男声、バリトンの三塚至さんはソロ(複数)だけでなくデュエットも2曲(しかも間奏でワルツを踊ったり)。作編曲もなさるそうで、"Old Dog Tray"の伴奏譜をご自身でお作りになりました!すごい!
わたしくも、ガーシュウィンの"By Strauss"などでは自由に弾かせて頂きました。
アメリカ音楽はこれができるから大好き(^-^)
全部アドリブだったわけではなく、Griffesの"Evning Song"は楽譜通り弾かなくちゃいけない曲でしたが、これは難しかった…。
和音進行が歪曲してる感じで、なかなかしっくり来ない上にずっと和音の連打でしかもテンポがめちゃめちゃ揺れるという^^;
三塚さんが歌って下さったのですが、歌詞のイメージがご自分の故郷石川県の海と重なるそうで、そのお話をお聞きしたおかげで本番は集中して演奏できました。
(続く)