風　葉　箱

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• ☆　賀　正　☆

  あけましておめでとうございます！２００７年・亥年の幕開けとなりました。本年の皆様のご健勝＆ご多幸を心よりお祈り申し上げます！！！天気も上々、穏やかな年明けでしたね。恥ずかしながら私めは年末から風邪で寝込み、ようやく起き出しております。結局、大掃除・賀状書き・新年の用意などなど、一切手付かずのまま…こんなことでどうなるんだろう…？と不安になるような年明けとなりました。そんな中、届いた年賀状の束、ややプレッシャーでもあったのですが読んでいくと、笑いあり驚きありで、かなり元気を貰いました。やはりいいものですね、肉筆の便りとゆーものはうう、私も早く皆々様にお出しせねばっ…！！！　　　　　　　　　　　　胃腸不調の割に、お雑煮やうどん、菓子、つまみ等等食べ過ぎくらいに食べてしまいもうお洒落どころではありません。食べては気分を悪くして、寝床に戻るなど見苦しい様相を呈しています。きちんと着物など着用し、整然と年賀の膳など誂えるという理想の新年風景図から大きく遠ざかっておる次第です。徐々に回復しているので４日の仕事始めには間に合いそうですが…楽しみにしていた貴重な休日が～まあ、寝込むのも休日らしい？といえますよね…？！年明けからドジを披露してしまいましたがどうぞ今年もよろしくお付き合いくださいまし！！！

  2007年01月01日

• 冬至期

  １２月２２日の冬至を迎え太陽は復活、冬の陽射しがゆるやかに伸びてゆきます。街はクリスマスイルミネーションでいっぱい、恒例の宗教ごたまぜ、日本ならではの異種行事融合年末のスタートです。クリスマスケーキを食べ除夜の鐘を聞いて初詣に行くわけです。今年はゆっくり過ごせそうで嬉しい。だらだらとコタツでみかんを食べつつ紅白を見、ゆく年くる年でしんみりと寝所に向かい、ばたばたと元日の朝。お雑煮の湯気で「おめでとう～」ゆっくりお屠蘇など味わってほろ酔い気分のところへ年賀状…という昔ながらの過ごし方を期待してます。平凡が一番！という保守陣営なのです。

  2006年12月23日

• 霧の朝から

  今朝はすっぽりと雲の中濃霧でした。午後は陽射しも復活し、車中は暑いくらい。今日は免許の書き換えがあったので午後の休みを取り明るいうちに帰宅。久しぶりに、のびのびした気分になりました。とはいえ、警察署に行ったり用事を済ませたりしているうちにあっという間に暗くなってしまったのですが。先日の吉田拓郎のコンサート風景に影響され最近、ベスト盤を聞いています。やはり、いいですね。デビュー間もない若さで実に深い歌詞を書いているのがすごいです。今日のお気に入りは“わたしは今日まで生きてみました”というフレーズ♪“明日からも　こうして　生きていくだろうと…♪”今の年齢で、ようやく実感がわいてくる歌詞です。

  2006年12月15日

• ♪　琴　線　♪

  週末ごとの雨…なかなかアンニュイな設定です。街路樹も葉を落とし冬景色が着々と構築されています。整わないのは、心構えだけ。師走がどんどん進行しているのに気持ちがついていきません。いろいろな懸案事項が手付かずなのできっとそのせいでしょう。心の歩みが遅いのです。感謝を忘れず…不足ばかりを見つめずに…と、自分に言いながらクリスマスイルミネーションからは随分はなれた心模様の昨今です。特効薬は自分の中から見つけるしかないのです。心の琴線がぴいん、と鳴る日それは　できればよく晴れた日であってほしい。目の前の生活を維持しつつ改善しつつ願うべき暮し方をみつけましょう。

  2006年12月09日

• 熱熱　お　じ　や　熱熱

  　　このところ、おじやをよくつくります。雑炊ではなく、おじやさん。残りご飯と、細かく刻んだ野菜、その他(残り物)を土鍋でグツグツ煮込んで食べます。卵でとじてもいいんだけどシンプルが一番。あれば、茗荷を散らして食べるのが好きです。漆風スプーンでアツアツを…☆ 　簡単で、残り物利用も出来て、あったまる寒い季節の大好きメニューです。

  2006年11月27日

• 雨の日曜日

  仕事がらみで雨の中、自転車で移動することに…途中、１００円ショップで雨合羽その他雨対策グッズを購入。どれも役立って、大変有り難かった～♪１００円で、ありとあらゆるものが…あらためて感心しました。　　　　　　　　　　　　　雨を感じながら、街を疾走するのは結構、爽快でした。…かなり寒々しい天気でしたけど☆帰宅したら、布団に直行！晩御飯の支度をするタイムリミットまでぬくぬくと休憩。あーずっと布団の中で眠っていたい～！！！☆

  2006年11月26日

• ☆☆☆☆☆♪

  外食に懲りた…と言ってるそばから家族の誕生会で外食することに…☆その結果、やはり、人気店には理由あり…！とあらためて感じた一幕。　　　　　　　　　　　　　　　　今回はグルメ本やネットでいろいろ検討、評判のいいフランス家庭料理の店に決定しました。お値段的に手頃なコースがあることと、何より、長く人気を保っている点が決め手！とはいえ、内心祈るような気持ちで予約、そわそわと出かけました。一番乗りで到着…洒落た内外装のビストロ。可愛い小物をたっぷり飾った暖かい店内に和やかな雰囲気のスタッフ。いいかも～♪とひと安心☆　　　　　　　　　　　　　　　　ピンクの薔薇や寒桜などが飾られ、センス良くしつらえたテーブルには手書きのウェルカムカード。全員揃って、席に着くと、丁寧で行き届いたサービス☆さすがにお料理も美味しくて見た目の美しさも堪能しました☆追加オーダーをした際、誕生日なので、と話したらデザートのプレートがバースデイ仕様！！！さらにハッピーバースデイの曲が流れ、スタッフの拍手。嬉しかったです☆なんだか感動してしまいました。いつだったか、誕生祝いをしてくれるというイタリア料理店で会食したのですがおおげさで、型どおりのパフォーマンスに興ざめしてしまいました。が☆今回は、祝福の気持ちが伝わってくるような暖かいサービスでした。しかも、ぜんぜん期待していなかったので本当にびっくりしました。周りは予約席でいっぱい、しかも常連でもないのに笑顔で祝ってくれるなんて…　　　　　　　　　　　　　　料理を待つ間、観察しているとオーナー夫人は、客を待つ各テーブルの花の具合やテーブルの角度を何度もチェックして、ベストな環境を心がけているようでしたしバイトらしき女の子達にも笑顔で話しかけているようでした。スタッフも皆、感じがよく細やかな気遣いまで、さりげなくできているのに感心。人気店の驕りもなく、むしろ暖かい空間の演出にプロの誇りを感じました。　　　　　　　　　　　　　　　　酔眼先生のおっしゃっていた“消費者志向”という言葉を思い浮かべつつ真心というものは、あらゆる部分で現れるものだなあ…と感じた夕食となりました。極端な二極化を体験した、ここ数日☆

  2006年11月24日

• 裏☆ミシュラン…？

  先日来、どうも外食にハズレが続く。一食目仕事帰りの空腹な帰り道。夕刻は混む時間帯なので、渋滞覚悟である。同伴者があったので、渋滞に入る前に、何か食べようということになった。おりよく見つけた道沿いのちゃんこや。有名なチェーン店だが、これまで一度も行ったことが無い。行った人の話も聞かない。まあ、無難な味でしょう…とたかをくくって入ったのであった。広々した駐車場には一台の車も無い。通された部屋に小さなガスコンロがのったテーブル。全体に、安っぽく油染みた感じ。いやな予感がして、二人だけど一人分の海鮮鍋と、美味しくて評判と書いてある焼きそばを注文。あちこち間仕切に下ろした簾越しに厨房の方が見える。そして、バイトらしき女の子達との談笑が丸聞こえ！本当なら混むであろう時間帯なのに慣れているのか、話が盛り上がっている。こちらはひやひやしながら待っていると、やがて焼きソバ到着。えっ？！と眼を疑う。ほとんど具なし、茶色のソバの塊りに真っ赤な紅生姜がのってるだけ。まあ、だけど、インスタント麺など具なしが旨いし…と食べてみると、伸びきって冷めた麺…(作り置きをレンジで不十分に加熱？)ソース味だけがやけに濃い。なんでこんなにまずいの～！って感じである。５６０円もするのに！近所の１００円焼きソバの方が、具も多く、ちゃんと美味しいのに！！！鍋(１８００円)は、当然のごとく、不味かったです。具は少量、出汁の味もいまひとつ。カニがあったのに、身を取り出すスプーンもない。これはさすがに割り箸では食べにくかったので、申し出たら、持ってきたのですが、バイトの女の子の不手際など、その都度、ネタにして従業員同士で談笑してるのであった。客である私達の方が、なんだか居心地悪くて小声でひそひそ…なんだか変！やっと店を出たときは、本当にほっとしました。客が少ない店には、やはり理由がありますね…。気弱な消費者ぶりを露呈しつつ、反省する私であったがまたまた同じテツを…二食目今日は今日とて、思いがけず後楽園方面に行く用あり。随分ひさしぶりだったので、観光客になりきって岡山城まで足を伸ばしたのであった。紅葉や黄葉が散り敷かれた中を、足早に散策。ゆったりと流れる旭川寒そうなスワンボート岡山城はなんだか出来合いのお城みたいになっていてがっかりしたけど周辺はなかなか季節感溢れる情景♪ちょうど昼時、茶屋群に遭遇したのを幸い観光客気分で入ることに。三店舗あった中から一番景色がよく、かつ値段設定の安い店を選択。誰もいない…まあ、人通りもないから…。と、自分を納得させ無難な？そばとおでんをお願いする。さほど待つこともなく、お茶と具がいっぱいのって美味しそうな蕎麦、しっかり味の浸みていそうなオデンが運ばれてくる。わあい♪いっただっきまあす♪空腹でがつがつと…空腹は何よりのスパイス…なのだが、まずいっ！！！！いまだかつて食べたことのない、味のなさ。蕎麦出汁もオデンも黒っぽく煮〆た色なのに、お醤油味さえ気が抜けて…なんの味もしない。このごろ、コンビニのオデンを時々食べるけれどここより１００倍美味しい！！たっぷり添えられたカラシまでが見事に味なし、なのである。しかも、温蕎麦、ぬるい…。わあああ～ん、まずいよ～！！しかしここで席を立つこともできぬケチな私。とりあえず、午後の用に間に合うよう空腹を満たして…と食べ続けた。すると、次の客の一団が着席し、わいわいとメニューを選んでいる。茶を持ってきた店の人は名産の牡蠣料理を勧め、牡蠣うどんとオデンのオーダーを取ってさがった。運ばれてきた茶を飲んだご婦人達「何これ、味ないじゃない」「味なくても、一応お茶でしょ」あーそうそう、お茶も黄色いだけで、白湯のほうがましなくらい。心の中で「料理も、ですよ」とつぶやきつつ…。…岡山の印象が落ちないことを祈るばかりではある…。当分、外食は控え、しっかり炊事いたします☆

  2006年11月23日

• ふわふわDAY♪

  　　　　《画像は東京のスフレ。こんな感じだったの♪》先週末、岡山県立美術館に工芸展を見に行きました。朝から激しい雨で、迷いに迷ったのですが思い切って出かけることに。さすがに素晴らしい作品の数々でした…！大好きな作家さんの作品を間近に見てうっとり、ほれぼれ岡山駅から、てくてく歩いていったのですがその甲斐はありました。満ち足りた気分での帰り道ひっそりした裏通りを駅に向かう途中小さな可愛いお店を発見。「デザートスフレ専門店」ドアを開けてみると　意外にも、満席！あらら…と思いましたが、「あ、もう出ましょう」と席を立ってくれた人がいてしばし待って着席。とはいえ、若い男性一人で切り回しているお店らしく「お時間かかりますけど、よろしいですか？」と聞かれました。飲食店で待つのは嫌なので、いつもなら「じゃあ、いいです、また来ます」などと出てしまうのですがこのときはなんだかいいそびれて「かまいません」と。私のすぐ後にも、二人連れ客が入ってきたのですが、別の客が席を立ったので、着席。ところてん方式？！この順番に入れ替わる感じはその後も続きました。しかも　オール女性客！とりあえず、席には着いたのですが計１０名の女性が、オーダー待ち状態の模様。シェフのお仕事としては…入店の順番に、１、オーダーを取る２、水を出す３、ナプキンとスプーンを出す。４、マカロン一個を出す。５、飲み物を出す。６、スフレソースを出す。７、ついにスフレ登場！となります。この数字の間は、それぞれ１５分くらい。本当に、待ちました～！待ちに待った焼きたてスフレはとんでもなくキメが細かくてふわふわで　クリーミーでした。私はグランマニエ酒を選んだのでソースはビターオレンジのブランデー風味でした。ほんの数口、ゆっくり味わったつもりでもあっという間に食べ終わってしまいましたが、センスのよい店のしつらいのおかげか雨の中を歩いたせいか工芸展帰りのせいか満足度は１２０％☆　　　　　　　　　　　　それから、また冷え冷えした雨の中をてくてく歩いて帰りました。なんだか不思議なスフレ体験でした☆きっと、どの要素が欠けても私は待てなかったなあ～と思うのですよ。

  2006年11月20日

• S O R A

  「そらいろのたね」という絵本がある。ぐりとぐらシリーズで有名ななかがわりえこさんとおおむらゆりこさんの作品。そらいろのたねがおおきなそらいろの家に成長してみんなで楽しく暮らす…というわくわくする　おはなし♪大きなお屋敷の窓それぞれに動物や人間、鳥などなどいろんな生き物が暮らしている絵が素敵だ。にぎやかな日常の喧騒が交響曲のように響いている。そらいろ…という色味が無限の広がりを感じさせてくれる。　　　　　　　　　　　　　　　　　草原にさわやかな風が吹いているような風景。ノアの箱舟のようでもある。楽しいそらいろのおうちはひとりの所有欲のために消え去ってしまうのだけれど次々と「そらいろのたね」が蒔かれたなら皆で共有できる世界が続くのかしら…？　　　　　　　　　　　　　　　　可能性は残っていると思いたいですね。空が　そらいろであるかぎり…☆

  2006年11月17日

• 出　会　う　

  この数日、仕事に追われてゆとりのない日々でした。ブログ管理も休止、学者犬様の偉さが一段と身にしみました。本当に継続するって、難しいです。しかも私の何倍、何十倍もご多忙な方が！　　　　　　　　　　　　ようやく一息ついてフェイバリットブログの皆さんを訪問すると日常に帰ってきたなあ…という感慨がわきます。　　　　　　　　　　ひよきち様の優しい語り口に癒されナタ様の元気に嬉しくなり春如月様に　おおいに共感！らせん堂様には“マグリット”への扉を開けていただいてロデム様のセンスにうっとり♪とむぼ様のパワーに勇気りんりん！…CAT-O様、雪風教授様の博学・博識に学びつつ…☆皆様との　佳き出会いにあらためて感謝する次第です♪こうしてみると　たまには緊迫の日々もよいかもしれませんね。胃腸には厳しいですが☆

  2006年11月16日

• Ｒ　Ｏ　Ｓ　Ｅ

  ＲＯＳＥ　ＩＳ　Ａ　ＲＯＳＥ薔薇は　薔薇あたりまえ　？！でも　なかなかに意味深ではありませんか？！これは　ガートルード・スタインによる薔薇の円環詩の一部です。A ROSE IS というフレーズを四つ　まあるく　書いてできあがる　円形の　詩☆四つの　Ａ　を上下左右に配置したアルファベット製の　薔薇の花　☆１１月もなかば。本当に寒くなりました。ニュースも寒々しいものが多いです。どうぞ　みなさま暖かく　和やかに　過ごされますよう…！　　　　あなたのために　一輪の薔薇を　　

  2006年11月13日

• 無言の恋歌

  　　　無言の恋歌　　　　　　　　　　ポール・ヴェルレーヌ　　　　　　　　　堀口　大学　訳　　巷に雨の降るごとく　　わが心にも　涙降る　　かくも心に滲みいる　　この哀しみは何やらん　　やるせなき心のために　　おお　雨の唄よ　　やさしき雨の響きは　　地上にも　屋上にも　　　　　　　　　　　　　　　今朝の雨、濡れませんでしたか…？　　　銀杏並木には　金色のしずくがいっぱいです。　　　１１月の土曜日、暖かくお過ごしくださいね♪

  2006年11月11日

• 稲　光　！

  １０時頃、外に出たら　夜気に雨の匂い明日あたり　雨かな～と思ったら先ほどから　降り始めました。しかも　迫力満点の　稲光付きで☆雷鳴と　むらのある雨足…嵐になりそうな気配です。さっきまでどきどきしながら　空を見上げてました。こんな夜は　梅酒を呑んで早く寝ましょう…☆

  2006年11月10日

• あたたかき　灯のほとり

  あたたかき　灯のほとり　　　　　　　　　　　　　　　　　ポオル・ヴェルレエンあたたかき　灯のほとりともしびの　狭き影片ひじつきて　　かしら支うる夢心地あいするひとと　ひとみを合わす　その眼と眼語らう　茶のとき閉ざせる　書物日の暮れ感ずる　やさしき思いくらき影　静けき夜をまつときのいうにいわれぬ　こころの疲れああ　わが　夢ごこち幾月の　まちこがれ幾週日の　逢瀬　無さなお　ひたすらにそれらを　追う

  2006年11月10日

• ちいさなよろこび

  　まいにち　ひとつずつ　　　ちいさな　よろこびごと　が　あなたにも　　わたしにも　　　　　ありますように　　　ブログふぁみり～の皆様へ♪　　　　　　　　　　　　郁　風　拝　　　　　　　　

  2006年11月09日

• クラフト・エヴィング商会 ☆

  クラフト・エヴィング商会の本の中から特に好きなものを…☆どれも筑摩書房から出ています☆　　　　　　　　　　　　　　「　クラウド・コレクター　」－雲をつかむような話ー　　　　「　すぐ　そこの　とおい場所　」　　「　ないもの　あります　」　　　　　　「　らくだこぶ書房２１世紀古書目録　」　　「　どこかに　いってしまった　ものたち　」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どれも　わたしの宝物です♪　　

  2006年11月08日

• 「　じつは、わたくし　こういうものです　」

  　　　「じつは、わたくし　こういうものです」クラフト・エヴィング商会　著 (※会は旧字体)　　　　平凡社　発行 クラフト・エヴィング商会の発行物は、書籍というより「たからもの」に近い。新聞や小冊子のイラストや題字でさえ、切り取っておきたくなる。彼ら(二人組みなのね☆)のエッセンスがほんのわずかでも　入っていたらただのゆで卵だって　極上の一皿になってしまう。その一皿ならぬ一冊一冊が、どんなに素敵か語りだしたらきっと　延々続いて収拾つかない事態に！！…なのでごくごく　さらりと書いてまいります。ええと、まず　この白い　何気ない　名刺のような本から―――　　　　　　　　　　　　　　　１８種類の　奇妙な仕事人の　ガイドブックです。インタビュー内容を、本人語りおろしの形式で紹介しています。この「わたくし」達をまずご紹介しましょう。彼らの職業とは…月光密売人　秒針音楽師　　　果実勘定士　　　　　三色巻紙配達人　　　　　　　時間管理人　　　　　チョッキ食堂　　　　沈黙先生　　選択士地層測量士　　白シャツ工房　　　　バリトン・カフェ　　　　　　冷水塔守　　　　　　　　ひらめきランプ交換人　　　　　　　二代目・アイロン・マスター　　　　　　コルク・レスキュー隊　　　　　警鐘人　　　哲学的白紙商　　シチュー当番…という、興味深い職種です。どんな仕事なのか、どうしてその仕事を始めたのかとくと 語ってくれてます。さらには　ご本人＆仕事道具の　写真つき☆　　　　　　　　　　　　　今日のような　寒い日にはことに　「シチュー当番」が気になりませんか？　fail No.0018 職業：シチュー当番 羽 深 月 子 さん 　　　勤務先…冬眠図書館　　　　　　　※　冬眠図書館へのアクセス…とある小さな森の中　　　　開館時間…寒い冬の間、ＰＭ８：００～ＡＭ８：００　　　仕　事…司書・シチュー当番　　　　　　　　　　　※　あと３人いる司書さんは、　　コーヒー当番・コッペパン当番・ブランケット当番　　　　　　　　　　　　　　　　春夏の間、せっせと仕事をして　読みたい本も読めなかった人のために冬の間だけ開館する図書館です。冬の夜長、図書館にためておいた本を手にゆったりと読書三昧。木立に囲まれたテラスでふくろうの声を聞きながら　読むのも格別。暖かい毛布と、読書スタンドの貸し出しもあります。夜半の読書は、お腹が空きますから図書館特製の、あつあつシチューややきたてのコッペパン（これだけ買いに来る人もいるとか…！）淹れたてコーヒーなどがたっぷり用意されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　こんな素敵な図書館があったらなにがなんでも　駆けつけますよね☆何より　羽深司書さんの笑顔が素敵なんです。あったか～い雰囲気と　心地よい声(おそらく！)彼女のつくるシチュー目当ての常連が多いのも納得です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　この本に登場する「職業人」達は実は　現実世界でも　素敵な仕事をされている方々。皆さん、クラフト・エヴィング商会が大好きでこの夢と遊び心いっぱいの企画に積極的に参加されたそう。いわば、クラフト・エヴィング商会ファンという点では読者たる私達の仲間♪　嬉しくなってしまいます♪　　　　　　　　　　　　　クラフト・エヴィング商会の本は心が疲れたときの　毛布効果があります。これからの　寒～い日々、ハートが風邪をひきそうになったらぜひ　お試しくださいませ！！！(　自宅寝床内での「臨時☆冬眠図書館」開館もおすすめ♪　)

  2006年11月07日

• 図　書　館　カ　フ　ェ

  半年前から気になっていたカフェにようやく到達！すこしく遠いのが難点ですがたびたび利用したい、素敵な場所となりました。コンセプトが“図書館カフェ”これだけで、もう食指動きませんか?大通りに面した階段を登り、可愛い素焼きのシーサーが出迎える入り口を入りますと…シックな店内、片側の壁面や小テーブルなどに収納された本や雑誌。窓際の席に座り、きょろきょろ☆本の品揃えもなかなか☆雑誌も面白そう。バックナンバーもしっかり揃えてある。そして、意外にもお茶が充実している。紅茶・フレーバーティー・ハーブティーと各種。珍しいビールやホットチョコレートも♪絶好のリフレッシュスペースとなりそうです　　　　　　　素　敵　ポ　イ　ン　ト　　　すっきりとしたインテリア＆適度なごちゃごちゃ感　黒表紙(昔の書類ファイルの)紐綴じメニュー＆名刺ファイルの品書き　各テーブルに角度調整できる照明あり！これは高得点！　　オーナーの印象、ＧＯＯＤ！　店内音楽、ジャンルはわからないが店の雰囲気に合ってる♪　トイレが楽しい。清潔だし、備品など充実。壁面チラシも面白い　店名入りの白いポット・おしぼりが嬉しい。看板も♪　お茶が美味しい。過不足の無いサービス…という、私なりの大合格点をつけまして、お土産に千葉県限定販売という缶コーヒー（ＭＡＸ）をＧＥＴ。るんるんと帰宅した次第でございます。　オーダーメモ　　　　初回は、紅茶(ウバ)とシナモンロール。　　　お茶はポット・茶漉し付き、ミルクもたっぷり添付。　　　すっきりした風味、ストレートで☆　　　ロールは熱々。　　　次回、コーヒーとホットサンドを狙いたい。

  2006年11月04日

• すいーと☆ぽてと

  天気の良い休日。布団も干したいし、洗濯も山盛り！また　薩摩芋をたくさん貰ったので今日は　スイートポテトデイとなりそうです。　　　　　　　　　　いろんなバリエーションがありますがおおざっぱな料理法で知られた私、とりあえず、皮ごと乱切りにして素揚げします。そのままで充分美味しいのでこの段階でかなり食べちゃいます。運よく残ったものは、飴がけに。胡麻油を足せば、中華風になるし少し砂糖を多めに、お醤油たらりというのも好きです。　　　　　　　　　　　かたや、フカシ芋をバター、ミルクなどで練って、シナモンを混ぜれば洋菓子風に。ホイルなどに成型して焼き色をつければティータイム用　仕上がりに。これは少し多めにつくって、お裾分け。　　　　　　　　　　　　　　　…でも一番人気は、やはり焼き芋ですね。丸ごと焼いて、熱々を食べる。冷めても香ばしくて美味しい。もう少し寒くなって、コンロ風ストーブを出したらこの焼き芋がひんぱんに登場します。家中、焼き芋フレーバーでいっぱいになります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　さて　さてそろそろ取り掛かりましょうか…☆皆様も　愉しい週末を！！！　　　

  2006年11月03日

• その猫　ゾ　ル　バ

  ゾルバとゆーのは、実は我が家の猫でして♀です。母親猫はジュジュ、なかなか腕のいいハンターであります。我が家では基本的に家の中で飼っているのですが、このジュジュは隙あらば逃げ出して鳥やら　蜥蜴やらを仕留めています。今では、ほとんど庭猫。そんなワイルドな親に似ずゾルバはちゃんと玄関で踏みとどまって外に出ません。一度、うっかり出たときに「あっ！！！」と大声をあげたら、びっくり仰天してアニメのトムみたいな勢いで家に駆け込みました。これまでに同居した猫の中で一番、気立てがよく人懐こい猫です。ジュジュが子猫を産んだ際、器量のいい子から貰われていって最後に残ったのが、ゾルバでした。顔は可愛いのですが、胸のところに軟骨が出っ張っているのです。獣医さんに見てもらったら、心配ないとのこと。最初はでっぱりに違和感がありましたが今では、すっかり馴染んでしまいました。　　　　　　　　　　そんなゾルバの名の由来はもちろん「その男　ゾルバ」なのですが、中継として、町田康の小説がありました。主人公が書く童話に、踊ることしか能のない熊がでてきましてその名がゾルバというのでした。それで、なんとなく名付けたわけです。ゾルバ…ちょっとゾルゲっぽい？可愛くない名前にもめげず、ゾルバは　見事な猫っぷりを本日も披露しております。

  2006年11月02日

• 赤　い　靴

  秋色が濃くなってくると、街行く人の装いもますますシックに…☆先日、とても印象的なご婦人を見かけました。陶芸展の会場でのこと。輝く白髪に、赤いカーディガン、グレーのスカートそして、足元は綺麗な赤い靴。くすんだ色彩の多い風景に、ぱっと目立つ華やかさでした。小柄な方でしたが、上品で　とても存在感がありました。先日、ご紹介した杉浦日向子「百日紅」のなかでお栄の母親が、飾り気の無い娘を心配してこういう場面があります。母親： ねえ、お栄　　　 赤いものを　少しはおつけな　　　　　 袖口や　裾回しに赤いものをつけてごらんお栄： コノ顔で赤いものをつけたら　　　　　 血がついたように見えるよ母親： そうじゃないよ　　　 女はね 　　　 赤いものをつけると　　　　　 柔しくなるものだよ　(←やさしく)まあ、何を着ても　女らしい優美な方もありますがともすれば　地味に　地味にとなりがちな私にとって　ふと気づかせてくれる一言でした。黒が多いんですよね、あるいは黒っぽいもの。赤を着るとなるとちょっと度胸もいりますしあれこれコーディネイトも工夫しなくちゃ…と、考えるわけでこれがお洒落心→柔軟な感性→女性ならではの華やかさみたいに派生してゆくのかもしれません。地味色に　浸ってちゃいけませんね！美しい人を見るといろいろインスパイアされますね♪私の場合　せっかく芽生えたお洒落心がなかなか根付かないのが問題なんですが…☆

  2006年11月01日

• 金銀かんざし

  １０月最後の穏やかな秋日和。イチョウ並木には落ち葉と、ギンナンの饗宴。臭いに閉口しつつ、通り過ぎる若者達。拾いたいなあ、と指をくわえる私達、であります。イチョウの名に、銀杏と公孫樹があるのを大人になって知りました。ギンナンも銀杏、イチョウもまた銀杏。ややこしいですよね。黄葉したイチョウの葉は、和紙の虫除けになるとして古来しおりに使われたそうです。このごろでは、もっぱらイチョウエキスなどとして健康食品に使われているのをよく見かけます。いろいろ役立つイチョウの葉、なにより　目を楽しませてくれる色と形ですよね♪倉敷の文人、薄田泣菫の詩に“公孫樹下にたちて”というものがあります。イチョウを公孫樹と書くのは孫の代で実がなるから…と知り一層　味わい深い作品に感じています。今では　郷里に記念館も出来ている泣菫さん。お孫さんの代で、一層評価が高まっているようです。頭上に輝く　黄金の冠銀杏の　美しさはこれからが本番です。

  2006年10月31日

• 「　百　日　紅　」

  百　日　紅杉浦日向子　著ちくま文庫　上・下　　　　　　　　　　　　　　惜しいことに、昨年逝去された美しきお江戸広報人、杉浦日向子氏の傑作漫画です。葛飾北斎＆娘お栄を中心に、江戸の風物を描いています。北斎は好きだけど、娘には関心のなかった私、この作品を読んで、すっかりお栄さんのファンになりました。もちろん　杉浦氏の創作の魅力が大きいのですけれど。色黒で「あご」なんて北斎に呼ばれてるお栄さん。しっかり者だし、男勝りの　がんばりやなんだけど、どこか可愛くて、純情可憐。北斎とお栄の、奇妙な父娘関係、仕事仲間としてのつながりは、なかなか　奥深いものがあります。杉浦作品の持ち味でもある、あっさりしたコクがある…そういえば、絵師仲間、歌川一門や、版元、客、など関わる人々も　同様。さらり　とした描かれ方ですが、内面の奥行きを　感じさせます。これらの魅力は、著者の好物であった蕎麦と通じるものがあるように思われます。軽く小腹を満たす　あっさり系でありながら味にも　成分にも　なかなか　深いものを秘めている…(蕎麦アレルギーのヒトには、恐怖かもしれませんが…！)日々の雑事に疲れたとき、しばし「百日紅」を紐解いて江戸の町を散策すると不思議に　リフレッシュできたりするのですよ。　ああ　それにしても　…　！！！！もっと　もっと　百日紅の続編を描いて欲しかった！！！！

  2006年10月29日

• さ　ん　す　て　？！

  岡山駅西口方面にできた“サンステ”ことSUN STATIONに行ってみました。すごい人・人・人なにがなんやら…人混みで店舗の様子もわからない。とにかく　流行っていた…今のところは…。“さんすて”に早々と見切りをつけ、駅舎を出る。久しぶりに降り立つ　西口。なんだか歩道橋やら連絡道やらが入り組み、迷路のよう。とりあえず、どこか落ち着ける場所でお茶したい…と思い「未完成」という喫茶店を目指す。ここは詩の朗読会などが行われるので友人達がよく利用するらしいのです。一度通り過ぎようやく、行き着いてみると「未完成」は“準備中”であった。営業時間は表示していないが、なにやら居酒屋風な構えからして、午後の開店？しかたなく、他を探す。中国茶の喫茶店を見つけ、おそるおそる戸をあける。若い男の子が一人、カウンターにいる。店内は以外に広く、結構本格的な“中国”である。「やってますか？」と尋ねると(まだ10時前だった為)「お茶なら大丈夫です」との返事。料理系はまだ、ということであろう。奥の大きめの卓に落ち着く。店内がよく観察できる。なかなか見事な調度でしつらえてある。各所に置かれた鳥篭・民具・茶器など眼に楽しい。メニューの中から“海貝吐珠”(カイバイトシュ)を選ぶ。貝の形の茶葉♪というのが決めて。それから、兎饅頭と干果をいくつか。やがて運ばれてきた透明ガラスの茶器。丸い茶葉を入れ、湯を注いでくれる。砂時計をひっくり返し、手前に置く。たっぷり水の入ったガラスの薬缶をアルコールランプにかけ、点火。「どうぞ…」と去った男の子は、てきぱきとランチメニューの支度に取り掛かる。ガラスの中で　開くアースカラーの菊花。その中央から　白い水仙花が咲き立ち　ゆらゆらと湯に靡く。まさに水中花――一幅の絵のようである。砂が落ちきってから、一煎目を注ぐ。華やかな薫りと　すっきりした味わい。熱さが嬉しい。中国歌謡が流れている。オセラ(“大人たち”という意味の地域情報誌)の最新号があったので、読みながら　二煎・三煎…。静かに　じっくり　雑誌を読む。晩秋の喫茶店特集とあり、この店も載っていた。結構な人気店らしいが、今のところ他に客は無い。11時頃まで貸しきり状態を楽しむ。たっぷりお茶を頂き、今月号のオセラを細部まで把握し立ち上がる。お土産に幾つか茶葉を求め、携帯用茶器(透明プラスチック製)なども買う。いいお店だった！！！と至極満足。サンステはチラ見だったが、よいひとときを過ごせたので、上機嫌で帰途につく。中国の涼しき風　一点点風を感じた休日のおでかけタイムとなりました☆

  2006年10月29日

• ☆　オ　リ　オ　ン　☆

  今週は早起きしております。早朝、南の空にはオリオン座と小熊座が大きく広がっています。オリオン座はわかりやすい鼓形のうえに素敵な三ツ星が中央に鎮座しているので大好きな星座です。子供のころから親しんでいるのでふと見上げた夜空にオリオンがいるとほっと安心します。日常些事に紆余曲折している身に遥か　彼方から　昔と同じように届く光は《　たいしたことじゃないよ　》と教えてくれるようです。冷え冷えとした朝の空気と清浄に輝くシリウス、可愛く並んだ　鼓の星、冬の近さと　時の悠久を示し曙を待つ　空に輝いています。　

  2006年10月28日

• ☆　路　上　物　件　☆

  道端に観た　とある物件☆その壱　　　車やさんの看板→「　保障がっくしプラン　」ええっ？！と思ったら…　　実は　《　保障がつくしプラン　》…でも、変じゃないですか、そのネーミング…その弐　　啓発看板→「　進む環境　」　「　破壊と戦う　」“環境”がずんずん歩いていって、“破壊”とバトル？と思ったら…実は　《　進む環境破壊と戦う　》らしい…いつ　割れちゃったんですかねえ？その参　　　某所　消防署　垂幕→　「　燃えよ　岡山　」　　　　…　スローガン！？　…

  2006年10月27日

• 《　ふ　ー　ま　ん　》

  《　ふ　ー　ま　ん　》いわゆる　太鼓饅頭・今川焼きですね。地域によって　呼び名が変わりますが餡を包んだあったかい饅頭です。こちらでは　夫婦饅頭というのが一般的で、通称ふーまん。これからの時期、あったかいふーまんを求めて家路を急ぐという風物詩が展開されます。焼き上がりを紙袋に詰めて貰う間円筒状に並んでいる饅頭を見てはタイヤみたい…などと思ったり。少しずつ値上がりしたとはいえ庶民的な値段なので　少し多めに買って集まりごとの差し入れにしたりお土産にしたり。買ってすぐ熱々を食べるのが一番美味しいです。持ち帰って食べる場合は　多様なケースがあるみたい。レンジ派、油で揚げる派、オーブンで表面をかりっとさせる派…私は　冷めたままでＯＫ。ほのかに暖かい紙袋を抱えるのは嬉しいものです。

  2006年10月27日

• 「　富　士　日　記　」

  　　　　　「　富 士 日 記 」上・中・下　　武 田 百 合 子　著　　　　中央公論社文庫　 　この本のファンは　結構多いのではないかしら？そして　声高に　そう言うのではなくひっそりと大切に　本棚と 心の定位置に　そっと収めているのでは…私が　最初に読んだきっかけは美しい眼の友人が　「いい本ですよ…」と教えてくれたことでした。以来、私の本棚にも　定位置が確保されるようになりました。内容は　作家武田泰淳の妻として冨士山麓の別荘で過ごした　13年間の身辺雑記。生活の記録簿として　日常のあらゆること、印象に残った情景　買い物メモ　献立　などが素直に　描かれています。出版される契機となったのは　夫の追悼号の為に　と頼まれ　日記の一部を公開したことだそう。以来、愛すべき記載者「百合子さん」は　多くの読者を　励まし　勇気づけているのです。日記文学というジャンルができるほど多くの著名人の日記が出版されてますがその中でも、当時　普通の主婦だった百合子さんの記述は抜群に　魅力的！！その理由は　人目を意識しない無垢の言葉と天性の　明るい性質にあるのでは…と思います。豊かな人間性が　地下水のように　文章の奥に流れていていくつもの泉が湧き出るように日々の出来事を語っている…そんな印象を受けます。 エネルギーに満ちあふれていて人間が好きで（ことに夫が！！）強くて　明るい　百合子さん時に　悪態をつき　ストレートに感情をぶつけながら野生の草花のように　太陽を仰ぐ姿は読む人を　元気にしてくれます。年表や　日記から　苦労も読み取れますがそれらを　負の感情に転化しない…という“百合子さん流”を　指南してくれるのです。 私の好きなブログのひとつに「学者犬」さんのページがありますが、淡々と綴られる　メニューなどにちょっと　「冨士日記」を感じたりします。読むのが　とっても楽しみ♪真似てみようと　思ったこともあるのですがこれが、できそうで　できないんですね。生き方　人間味　などが　わずか数文字の献立に見え隠れするようです。 泰淳作品は「十三妹」しか持っていませんが百合子さんの運転する車の助手席で　激怒している姿とか手料理に舌鼓をうっている姿などまるで　ご近所のおしどり夫婦のように親しく思えます。 「冨士日記」は　女性のための　小さな椅子。豪華ではないけれど　すわり心地が良くて暖かな　座布団つき。疲れたとき　台所の片隅で　ちょっと腰を下ろすための…

  2006年10月25日

• ジェットコースター☆

  本日は　久しぶりに　テレビの前で　大爆笑してしまいました。家の者が、好きなテレビ番組のＤＶＤをレンタルしてきたのです。我ながら　驚くほどの　爆笑っぷり…！涙を流し　屈み込んで　力の限り　笑いました。何回か見て　そのたびに激しく笑い　ちょっとしたスポーツをしたくらいの爽快感を味わいました。――笑うって、本当にさっぱりしますね♪笑いのツボは　ひとそれぞれで　「見て！見て！」と　おススメできないものですが…あえて　言ってしまいましょう！！！機会があったら　ぜひ　ご覧になってください！！！「サラリーマンＮＥＯ」の“　がんばれ川上くん　”第８話　《　な　じ　み　の　店　》最高に面白いですっ！☆　ＮＨＫ作品なんですが…！　これは　いけてますっ！☆　最初、薦められて　しかたなく見たのですが見事に　ツボにはまってしまいました。ジェットコースタードラマってありましたがまさに　そんな感じ。うわああああ～～～～！！！と、叫ぶように　笑いの奈落に…☆続く　第９話　《　裏　紙　》こちらも、かなり　きます。ちょっとミステリー仕立てで《馴染みの店》のように　大爆笑というのではなくコンスタントに　気持ちよく　笑えて　とても　気に入りました☆ご一緒に　笑えたら　もっと　ＨＡＰＰＹ！！！サラリーマンＮＥＯ　万歳！！！

  2006年10月25日

• 百　合　の　花　☆

  このところ和装の女性をよくみかけます。いいものですねえ、風情があって着慣れた感じで、颯爽とあるく姿はかっこいいです。自分は　ほとんど着ないにもかかわらず、やっぱり　日本女性を一番輝かせるのは　着物ねなどと再認識してしまいます。それで、　今朝も出会って　もったいないな～と思ったのがどたどた　あるいは　ぺたぺた　という歩き方をしているヒト。若い人だけじゃなく　中高年の方にもあります。これは大変もったいないです！折角の　着物姿が悪い方向に目立ってます。洋服姿の時には　人にまぎれてしまえるけど着物姿では　そうもいきません。すっきり　立ち凛と歩くこの様子が　一層　美しく見えるのも和装ならでは。素敵な　色柄の着物、帯、足袋などなどセンスよくコーディネートされてるのに歩き方で　幻滅なんて　他人事ながら　本当にもったいない！着てるだけで　立派だと思いつつも嗚呼惜しい！！！などと　気をもんでしまう　洋服人なのであります。　　　立てば芍薬　座れば牡丹　歩く姿は百合の花…　　　でしたっけ？（うろおぼえ…）　　　和装女性の美に　憧れる一幕☆

  2006年10月25日

• 雲　の　大　陸

  厚い雲が　何層にも重なっています。まるで　空を移動する　大陸棚のようです。かと思えば　ぽっかり　水色。湖のようなトコも。　……あの　大陸の上を　駆け回り　跳ね回ったら愉快でしょうねえ…できることなら　コーギー犬（名はアスラン・アシュ）と一緒に…憧れの　ターシャ・テューダーみたいに…　※　犬は飼いたし　家のものは否だし…　　　情けないことに　信用度０。馬齢を重ねただけで　　　いまだ　ターシャのように　　　　自立した大人じゃないってことです　　　　　子供のように　すねている　本日のわたくし…　　　もとから　大人げなんて　ないんです…

  2006年10月24日

• 「銀河ヒッチハイクガイド」

  　「銀河ヒッチハイク・ガイド」　ダグラス・アダムス　著　　　安原和見　訳　　河出文庫バイパス工事のため、突然家を取り壊されることになったアーサー・デント氏。お役所仕事の横暴さに憤慨する彼が　なんと　地球最後の男になってしまう！銀河を旅する羽目になった彼のよりどころは、宇宙最大のベストセラー「銀河ヒッチハイクガイド」。そして、良き相棒フォード・プリーフェクト。15年間親友だったフォードは、実は異星人で、しかもかのガイド本のライターだったのである…。この素敵にナンセンスな“ガイド”本は、就寝時の良き友。リラックスするのに、最適なナイトキャップ適度に塩辛く、適度に甘味もあり、ユーモアに酔いつつ眠気を待つ…という使用方法を採用しております。最初はラジオドラマの脚本として書かれ、人気が出たため、ノベライズされベストセラーに。さらに、テレビドラマ化、昨年には映画化。私はDVDレンタルで見ました。著者ダグラス・アダムスは　28才という若さでこの脚本を書き、一躍有名になりましたが、残念なことに２００１年に急死。映画版を見ずに去ったわけです。　完成版を観たのなら、きっと満足の拍手を贈ったのではないかと思うのですが…。さてさて、このガイド本のみどころをいくつかご紹介…１．まず第一にちょっとばかり値段が安い。(文庫版￥６５０)２．大きな読みやすい字で「パニクるな(ＤＯＮ’Ｔ　ＰＡＮＩＣ！)」とカバーに書いてある。　　　――というのは、実は 本書内のガイド本の説明を真似ておりまして…一番の魅力は、徹頭徹尾　お馬鹿で　フザケタ設定を　イギリス流味付けで　スマートに料理している点でしょうか。　設定や描写の　虚実(実のパーセンテージはかなり少ない！)　まぜこぜの面白さ。シニカル　かつ　ユーモラスな　社会風刺の織り込み。荒唐無稽でありながら、なにやら微妙な真実を含んでいそうな(ふりをした)　ストーリーは大人のための　童話(ＳＦ風味)の趣きです。映画版は　原作に忠実な部分と、分りやすく変えている部分がありましたが、総じて　味付けは　レシピに忠実。ただ、原作を読んでいないと　面白くないだろうな～！と思う部分はかなり多いです。小説は、まわりくどい解説や　薀蓄が　欠かせぬ味付け。それらを　かなりうまく映像化(　お洒落で、素敵！　）しているのですが、うまく伝わるかどうか？映画だけでは　わかりにくい部分もあるけど、実写ならでは！の面白さもいっぱいあるので、相殺されるかも。特にオープニングで　地球二番目の知恵者イルカの心境を歌い上げる「さようなら、いままで魚をありがとう」は、映像、歌詞、構成　すべて秀逸♪　　　　　　　　　さらに　地球創生シーンや　銀河帝国大統領の怪しさは　予想以上に面白かったです。究極の　Ｂ級　ＳＦ　超大作　小説＆映画。私って　そういうの　かなり好きなんですよねえ…。

  2006年10月22日

• 《　明治　サイコロキャラメル　》　

  好物について、したためようと設けたカテゴリー「風味帖」記念すべき？第一品目にしては、ささやかすぎですが…《明治サイコロキャラメル》でまいります。紅白のサイコロが五個ならぶ　その可愛らしさ明治のマークも紅白サイコロの目も紅白箱の中から　転がり出る　大粒のキャラメル２粒。好きなんですキャラメルだけに甘すぎるほど　あま～くて歯にぺたぺたくっつくわけですが時折　思い出したように　買ってます。そして　空箱で　しばし遊びます。キャラメルを包む紙の　女の子も　大好き髪の毛が　Ｃａｒａｍｅｌの　お洒落な子。なんとなく　栗色の巻き毛の　外国の女の子　というイメージ。これは　今　どういう人が　主な購買層なんだろうなあ。子供が欲しがるのか大人が子供に与えたがるのかあるいは　大人が欲しがるのか。私のように　買ってる　大人が多いような気がするのですが。キャラメルって　(ひと昔前の)子供時代の　お菓子。赤毛のアンも　チョコレートキャラメルに憧れてましたね。最近見かけませんが　私も、チョコレートキャラメル　好きです☆一粒で二度美味しい　アーモンドキャラメルも　ヨーグルト味は　いまひとつでした。最近　ビールキャラメルなんてのも　買って食べましたがあまり　美味しくなかったです。ちょっと　変わったテイストが並ぶととりあえず　試してみる…だいたい　二度と買わないんですが。サイコロふりながら甘味を口で　転がす吉田拓郎の　「落陽」なんか　脳内BGMにして♪　　　　　　落　　陽　　　　　しぼったばかりの　夕陽の赤が　　　　　水平線からもれている　　　　　苫小牧発　仙台行きフェリー　　　　　あの　じいさんときたら　　　　　わざわざ見送ってくれたよ　　　　　おまけに　テープを拾ってね　　　　　　女の子みたいにさ　　　　　土産に貰った　サイコロふたつ　　　　　手の中で振れば　また　振り出しに　　　　　戻る旅に　陽が沈んでゆく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2006年10月21日

• 「スコープ少年の不思議な旅」

  「スコープ少年の不思議な旅」文　巌谷國士　　作品　桑原弘明パロル舎　ＮＨＫＴＶで見て、虜になった“桑原弘明ワールド”彼の作品は、金属の小箱にスコープがあり覗くと　摩訶不思議な　世界が見られる…というアリスの世界　＆　魔法グッズ　＆　固定風景万華鏡なのです。しかも　その風景は　照明(ペンライト)によって数種類の変化を　おこすのですよ！その外観・覗いた景色を写真におさめたのがこの小さな本です。作品写真に、こくのある文章を添えた、セピア色の真四角本。これは、たまりません。ねこにかつおぶし　プラス　またたび　プラス　ねこじゃらし　状態です。作品はもちろんのこと、巌谷國士！！！ミニチュアの面白さ幻想世界にひらかれた窓ノスタルジックでリリカルな　色彩まあ　様々な美味しい要素がふんだんに盛り込まれてます。そして、精緻な加工には　丁寧な職人技が…人を取り込む　幻想世界への仕掛けには秀逸のアイデアと浪漫が…この桑原弘明という錬金術師は手のひらに乗る箱の中に映画と音楽とタイムマシンまで　閉じ込めているのです。そりゃもう　見事な手腕で。めちゃくちゃ　欲しい～～～～！！！！と、もちろん　強く思いましたが同時に　　　　　　非常～～～に　高価だろうな～！！と思いましたよ。そして　その後　見つけた販売価格を見て　　や・やっぱり…！！！と思いました。てゆーか、想像以上の値段(どれも50万以上)に驚きました、ハイ…現物を手に入れるのは　おそらく　ぜったい　無理…でも　ご安心(？）私のような　作品中毒者を　とりあえず宥めるための禁煙パイプがあるのです。　この、小さな本ですが。現物、見てみたいですでも　きっと　手にしたら――実際に　見ちゃったら――禁煙パイプじゃ　我慢できなくなる自信があるのです。ああ　恐ろしい…

  2006年10月21日

• 秋から　冬へ

  珍しく早起きした家のものが、「なんか今朝は冬って気がする…」と、ゆーわけで、我が家は今朝から「冬」に突入しました。草地に　のびのびと広がっていたコスモスも　主役？の座を　セイタカアワダチソウに奪われています。膝丈くらいのセイタカアワダチソウの群落は、微笑ましい(…かな？)眺めですが、やがて傍若無人に巨大化すると思うと、一抹の苦々しさ。以前聞いた熱血知人のハナシでは、在来植物の保護のため、見つけ次第、引っこ抜くべきなり！…と。彼女は、ヒマがある時、本当にやってます。立派な人です。まだ茎も細い…今なら　殺れる…って感じですが、ヤルには根性いります。手の届く道端で　通りすがりに　一二本、引っこ抜くくらいしか　できませぬ。たんぽぽにしろ、めっきり減った　野生のふじばかまにしろ外国種植物に駆逐される　日本種を思うと萩や　葛のように　地味に咲き誇っていた　旧日本人良くも悪くも　アメリカ化された　新日本人(←自分含む)みたいに　連想してしまいます。毒々しい黄色のチェーン店の看板が目立つようになった街路。これも　セイタカアワダチソウに　重なります。

  2006年10月21日

• 誕生色って…

  昨日、書店に立ち寄った際、手に取った「誕生色の本」小洒落た、きれいな文庫であった。ぱらぱらと、まず自分の色を確かめる。結構、いいことが書いてある。納得できる自分像である。曰く、優雅・卑劣なことが嫌い・等等次に、家族。ん～ま～当たってるかも？で、友人。んんん？どうかなあ？？？　でも、そうかも～。特に、根拠はないと思われる(←もちろんそうは書いてないが)「自分の色」一旦、戻した後、もう一度手に取る。　　買おっかなあ～♪しかし、はっと理性を取り戻す。ただでさえ、狭い家に夥しい本が犇めきあっているのだ。もはや、吟味して持ち帰らねば、住環境の悪化は必至！この本など、文庫とはいえ、1.資料価値もほとんどなし。２.読むべき箇所もほとんどなし。従って、買うに値せず！！　　　戻す近くにあった中国古典昔話をチェック。めでたく１.２.をクリアし、お買い上げ。　　　下りのエスカレーターで思う。要するに、占い系って自分の好む文言がポイントだね。その自画像が似てるかどうかは、置いといて。望ましい肖像であるかどうか。これだと思った。まるで自惚れ鏡…また、無意味な本を増やさずに済んでよかった～♪と、充実した思いで帰宅。　　そして、本日。私の前には、買ったばかりの「誕生色の本」………だって、だって　　　　そんな自分になりたいんだもん！！！！！　　　　　　誰も何も言わないが、　　　　　　　　自分にいいわけせずにおれない。　　　　　おろかもの　それは　今日の　わたしです…

  2006年10月19日

• 陰陽師　頼み　☆

  今日は　どういうわけか　ドジばかり☆寝坊から　始まり慌てて支度し　ストッキングは破るし(　履き替えの時間なし　)鍵は　間違えるし(　いつも自転車のところ競歩　)　等等等パソコンまで　調子悪かった！！！いま　売れているという　“鏡”論でいうならば(　←まだ読んでないケド　)落ち着かぬ　内面が投射した結果の　失敗続きの一日　だったのでしょうか…。　☆　閑話休題　☆「陰陽師１３」岡野玲子ようやく　買いました。ちょっと　厄払いの気分だったのかも…。表紙　さすが　綺麗です　♪帯には　安倍清明、百鬼百神ヲ　懐柔スとあります。素敵に　分厚く　凝りに凝った　本。これを抱えて　本日は　就寝いたします☆アシタは　良い日に　なりますように…

  2006年10月17日

• チョコマーブル…♪

  ようやく蜂の巣の撤去完了。あの、恐ろしいスズメバチの巣である。駆除方法を、インターネットで調べると、地域で随分対応が違う。無料で駆除してくれるトコもあるし、ココみたいに自力でドウゾ、ってとこも。とりあえず、市の紹介する業者に問い合わせた後、幾つかアタック。結果、市の紹介業者は高い！のであった。意外なことに、一番リーズナブルな価格を示したのは、植木屋さんであった…。しかし、さらにリーズナブルな方法＝自分でなんとかする。これを選択。ペットボトルによる罠、蜂用スプレー、白色服などなどを用意。なんとか目的を遂行する。ほっとするのも、つかの間。終了後に近所から得た情報によると、数軒先で（三万円で！）駆除したばかりだったそう。その蜂が、行き場を求めてきたらしい…。となると、今後も油断はできない。予防に勝る駆除法なし。で、周辺をパトロール。やっぱ、ありました。次なる、ちっちゃな巣…。スプレーし、駆除。数日後、地方新聞にスズメバチに注意との記事が。どうやら、今年は梅雨時期の降雨が多かったため本来六月初旬から始める巣作りが遅れ今頃になって、女王蜂が誕生しているらしい。生れたての女王蜂を守るため働き蜂は常になく凶暴化。さらに、昆虫の少なくなる時期なので空腹により、気が立っているという…。活動、これから本番！などと書いてある。これまで、この近辺で見たことないのに～～～！こないで～～～！という心境の今日この頃…。唯一の収穫物はケーキであれば、美味しそうなチョコマーブル模様のまあるい蜂の巣。うう…。

  2006年10月16日

• 鳩の家にて

  好天の休日。午前中、洗濯に追われる。布団も干す。久しぶりに家事をしたなあ…という感慨。午後、人に会う。近くに住みながら、七夕のごとき邂逅。愚痴・泣き言の類も、さらりと話せる、貴重な友人。待ち合わせは「鳩の家」シックで落ち着ける大人のカフェ。大好きな場所。ほどよい客の入り。ついつい長居。帰途、野菜・魚・肉を購う。買い忘れ続けていた味噌・醤油も。青いトマトがあり、サラダ用に。薄くスライスして、醤油をかけるのだ。どうも調子が戻らない。漢方薬でも試そうかな…と思う。稲刈りが始まっている。美しい黄金野が、冬景色に変わってゆく。

  2006年10月15日

• 秋日

  備前焼き祭りに出かける予定だった土日、体調不良で自宅待機。行きたい気持ちはヤマヤマなれど、人出の多さと道程を考えると、後が大変かと。というわけで、久しぶりに一日家にて過ごす。上天気で、冬物衣類など少し出す。食料を買出しに一度だけスーパーに。秋鮭や宍道湖のシジミなど買う。朝。野菜を煮込み、カップスープの素を溶きいれ、簡単なスープを作った。結構、美味しくできたのに、ふと思いついて、梅干の紫蘇を刻みいれ大失敗。成分が分離して、粒粒の浮く、微妙な味に。昼。ツナトーストをつくる。ふと思いついて、ちくわやチーズ等を刻みいれ、不評を買う。夜。変にアレンジするのをやめ、ストレートに大根と蒟蒻の煮物、鶏肉と茸の炒め物などつくる。田の見事な稲穂や、群れ咲くコスモス、紫苑、ススキ。いずれも、秋の陽光に照り輝いていた。金木犀も、終日薫りたち、絵に描いたような秋の風情。

  2006年10月14日

• 楼　蘭　吉　祥

  昨日　倉敷市立美術館の　やきもの展《東京国立近代美術館名品展》にて“お気に入り”に遭遇。作者は、藤平　信。作品は「楼蘭吉祥」形にも　色にも　タイトルにも魅了された。「鎧える壷」も素敵だった～♪どんな人なのか、全く知らないので追々調べてみたい。この展示会は、陶芸の各ジャンルから最高のものを選抜して　わかりやすく展示してあったのでとても面白かった。名前だけ知っている有名作家の代表作などもあり、興味深く鑑賞した。いくつかの画廊をまわり、萩の咲き残る倉敷川沿いを歩いた。さすがに観光客が多く、店はどこも大盛況。気に入り店(三宅商店)でお茶したかったが　あまりの混み様に断念。黍団子と調布を買い、車中で「からだ巡茶」←らせん堂様ご推奨品今日も晴天！今日こそは！！！家を片付けよう～！！！！！(カツを入れないと取り掛かれない駄目主婦です…)

  2006年10月09日

• ☆　御　案　内　　☆

  毎度　ご贔屓ありがとうございます。拙詩を、別室に置きますので　よろしかったら　ご足労くださいませ。当「お気に入りブログ」内「風言葉」にてお待ちしております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郁　風　　拝

  2006年10月09日

• “　緋　色　　”

  ひさしく会わなかった貴女が　一段と　華やかに　鮮やかに現れたので　私は　考えていた挨拶の言葉も言うことができませんでした孫もいるというのに大輪の花のような　艶やかさしょうこさん貴女には　老いという現象はありませんねきっと　１００歳になっても曾孫ができた時でも滴るような　瑞々しさ射るような　美しさで私を　驚かせるのでしょう　　　　　　　　　　　　　　郁　風

  2006年10月08日

• 金木犀と　クラノマチ

  昨日は久しぶりに倉敷へ。倉敷市立美術館で開催されている「やきもの展」を見るために。なかなか壮観であった！名品ぞろいだから、当たり前だけど、作者名だけでも、豪華絢爛☆今日は日曜日ということで、館内茶席が設けられるとのコト。館始まって初というイベントだそう。なので、本日もでかける予定。芸術の秋！！！美観地区でも、あちらこちらの画廊で、面白そうな展示をしている。今日はあまり時間が取れないけれど、できる限り見てくるつもり。少々、頭痛あり。バファリン服用し、化粧(化生)、更衣のうえ、気合を入れて出発しましょう。

  2006年10月08日

• “　山　の　音　”

  山が　うねる指先を　躍らせて不安を招いている山への道はひんやりと　寂しい吹きぬける風と色褪せた　桜樹ばかり　　　　　　　　　　　　　　　郁　風

  2006年10月07日

• “　黒　鉛　図　”

  女の口から黒煙が噴き出ている濛濛と轟々と自らも噎せているというのに吐きだす事をやめぬ蒼ざめた鉛塊が燃えているように　　　　　　　　　　　　　　郁　風

  2006年10月07日

• “　月　の　港　”

  風の夜池のふちで月を見た薄雲が流れる闇い空に月は煌々と生き物のように在った　　　ときおり　　　水のはねる音　　　　　　　　　　　見え隠れする月の入り江は満々と闇を湛え虹色の鱗片に縁どられ異郷を飛ぶものたちを水路へ導いて―――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つきあかりの草波にくうるくうる羽のない鳥が啼く 郁　風

  2006年10月06日

• 「黄　色　い　本」その弐――ジャック・チボーという名の友人

  さて、本日は「黄色い本」について。この本には、黄色い表紙に包まれた四つのお話。「黄色い本」「CLOUDY WEDNESDAY」「マヨネーズ」「二の二の六」であります。その冒頭「黄色い本」、手塚治虫文化賞を受賞した事もあって、結構ファンが多いようです。漫画を敬遠してたヒトにも、受けがいいと聞いたこともあります。また、高野文子の漫画は純文学ならぬ、純漫画である、という説も。そうかもなあ…と思います。ある種の堅苦しさ、理屈っぽさがあるかも。でも、機会があったら年齢　性別　漫画派か否か　を問わずまずは　手にとって　構えずに ぼおっ～と読んでほしい。そして、できれば　時を置いて　何度か読み返してほしい…。きっと　忘れがたい時間になると思うのです。するめのように、ゆっくり味わえば　絶妙の旨さが☆あ、今　思いつきましたが高野作品は　乾物的なのかも。見た目　地味だけれどもどせば　奥深い味がうまれる…なんて。　　　さらさらと　早春の風 　　かすかに　花の気配を残し吹き過ぎて　 　　風で運ばれた種子が　やがて芽吹き　　　広がってゆく　　　　 …そんな 情景。 　 　主なストーリーは―――「チボー家の人々」(ロジェ・マルタン・デュ・ガール著　山内義雄　訳)を図書室で借りて読んでいる女子高校生・田家実地子さんの高校最後の一年間の素描です。彼女の心象をまじえて、日常生活がモザイクのように散りばめられています。卒業後、彼女は地元の繊維産業に就職することになります。近づいてくる大きな変化そして　返却期日までに　黄色い本を読み終わろうと　実地子さんは思うのであります。　５巻ある本を、順番に借りて読んでゆく間　ジャック・チボーは折々に現われ　語りかけます。　実地子さんの日常に寄り添いながら　ジャックは自分の生き方、考えていることなどを　そっと手渡してゆくのです。読み終わりの日最後のページを閉じ実地子さんは、図書室に返却に向かいます。　　本が手元になくても　ジャック＆その仲間たちの居場所はわかっていて　　いつでも訪ねることができるのです。図書カードに返却日付を押し最終巻を元の場所に戻します。５冊並んだ黄色い本を後に実地子さんは図書室を出て行きます。　本に熱中したことのあるヒトなら　この感覚、味わってますよね。　変わりなく日常生活を続けながらも　新たな友人　新たな場所　新たな経験を　反芻できる…☆。そして、ジャックが立ち現れたように実地子さんも　読者の前に甦るわけです。　　ジャックと肩を並べて…！　　どんな本から　　どんな友人を得られるか　　人それぞれ…でき得れば　多くのヒトに　(私も含めて！)　勇気と　　笑顔をもたらす時空を超えたよき友人さんが 　　　　　たくさん　たくさん　できますように！！！

  2006年10月05日

• 「　黄　色　い　本　」　その壱

  「　黄　色　い　本　」　　　　　高 野 文 子　著　　　　　 講談社　発行　漫画を読むヒトなら、一度は手にしたことがあるであろう、名匠、高野文子さん。実は私、優等生っぼいあっさりした絵柄が物足りなくて、読まず嫌いだったのです。それが今では、定期的に読み返すほどの心酔っぷり。で、今回「黄色い本」に取り掛かる前に、私にとっての“ハジメの一冊”からご紹介します。実は 読み返し率は こちらの方が高かったりします。本題については、今しばらく、お待ちくださいまし☆それは、ふと気が向いて古本屋で求めた　「棒がいっぽん」　(マガジンハウス　発行)から始まる　ものがたり…一話目の「美しき町」は、昭和２０年代後半頃が舞台。新婚夫婦が工場近くの団地で暮らしている日常が、静かに描かれます。過不足のない描線で、情景や心理がさりげなく綴られてゆくのです。まるで小津安二郎の映画のように淡々と…。心に沁みました。若き日の両親を見ているようで、どこか懐かしく、過ぎ去った時間を眺める　甘やかさと哀しさ…どんなに良い作品でも、出会うべき時期があるようで私にとって、高野作品を堪能できる年齢は、なんと４０代！本当に、がさつな人間です～☆第二話「病気になったトモコさん」では病床のゆるゆるとした時間の流れが。第三話「バスで四時に」では、どきどきする「初訪問」の長い道中が。第四話「私の知ってるあの子のこと」では、子供ゴコロのひそかな葛藤について。…それぞれ、丁寧に　絶妙のアングルで　描いてます。そして…！五番目が、「東京コロボックル」！！！！！これは、ホントに傑作です。これぞ、おとなによる　おとなのための　おとなのおとぎばなし映画以上に、映画的。かつ、漫画でしか醸しだせない大吟醸のあじわい　コロボックルといえば児童文学の名作、佐藤さとるの「コロボックル物語」こちらも大好き☆また、イギリスの作家メアリー・ノートンによる「床下の小人たち」も、素晴しい☆　―――で☆「東京コロボックル」は「床下～」のＯＬ版といえるかもしれない…けれど、決定的に違うのは　描き手の目線です。「床下～」がどちらかというと小人たちを冷静に 厳しい現実に即して見ているのに対し、高野作品は　存在を慈しんでいるカンジがするのです。多分、書き手が　ずぼらなところも勤勉なところも　ひっくるめて「人間」を、また、この世界を　愛しく思っているのでしょう。高野作品の一番の魅力は、やはりそこに凝縮される気がします。読後、なんだか、ヒトが愛しくなるんですよ～人間不信になるニュース・出版物・映像が横行している昨今、高野ワールドは貴重な、ヒトを信じるツールになっているのかもしれません。小人だけでなく、普通サイズの人間も、モノでさえも山上の空気のような清々しさに包まれてるのが、高野ワールド雑然とした現実からの避暑地、なのかな。「棒がいっぽん」の最終話は…「奥村さんのお茄子」星新一を思わせる洒落たＳＦ風味のストーリーに、昭和の日めくりが風にぱらぱらとめくられて…☆ううっ、一から十まで語りたくなるけれど、鉄の意思？で筆を止めましょう。？？？と思いながらページをめくってゆくスリリングな時間をプレゼントしたいから…上質の映画を観たような、余韻の残る読後感を保障いたします。できるだけ　ゆっくりと読み進めてくださいまし。できれば　静かな場所で　たっぷりとカフェオレなど用意して☆というわけで、本題の「黄色い本」については　　　　「アシタのココロだっ！！！」

  2006年10月04日

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