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テーマ:今日の出来事(292819)
カテゴリ:音楽
私の親友アンドリューから修士論文を書き上げたと喜びの電話が入った。 彼はフランス語を専攻していて長きに渡る論文を先週ようやく書き終えて提出したらしいのだ。 彼とは毎年の夏、ほぼ恒例行事と成っているかのごとくオークランドのウエストコースト(西海岸の海へ行って泳いだり、トラッキングを楽しんでいたのだが、今年はそれぞれの忙しさでのスケジュールの調整が合わなかったことと彼の論文のために、実現さえままならず、さびしい夏となってしまった。 彼との付き合いはかれこれ10年以上になるだろうか。きっかけは中国への語学研修のメンバーのうちの一人。当時NZとしては初の中国との交換留学でこの機会でもって未踏の地を訪れてみたいという語学以上の好奇心で参加したものだ。おかげで二人とも今は中国語は使っていない(苦笑)。 この研修で私は彼を初めて知った。年は私より二つ下。この滞在していた時私は何かにつけギターをよく握っていた。それがきっかけで彼とは音楽の話になり、暇な時は二人でジャムっていたものだ。NZに帰ってからもこのメンバーは今でも家族ぐるみのような交流を持っている。私はその中でもアンドリューとはよくつるんでいる。ちょくちょくそのたびに音を出していたり、海へ行ったりしては過ごしていたわけだ。 そして彼はピアノを弾く。腕前は素晴らしい。そこで私達はよくピアノとギターで音を出して遊ぶようになった。彼はセオリーもばっちりだし楽譜も読めるが、私は楽譜は読めないけれども、耳コピーをよくしていたおかげで聴力はなんとかついていける。初めて聴いた曲もそこそこにメロディーが拾えるのでその点は若干私に軍配が上がるが、かといって全然素人の域ではある。 そんな彼から電話を受け、私は私で先日のラナの誕生日で久しぶりにプレーしたギターが私の中に少しくすぶり続けていたので、久しぶりにお互い楽器をしようということになった。 午後に彼の家に着いて、いろいろな会話をしながら音を出していた。 音楽、歴史、文化、思い出、女性関係(彼は最近彼女と別れた。)など。特にお互いの知らない音楽については延々を話をしたりする。私は比較的いろいろなジャンルを聴いているつもりだが、アンドリューはそれを簡単に凌ぐ位の博識だ。そしてそれ以外にも本をよく読んでいるのでネタが途絶えない。非常に丁寧に話すし、語彙が多い。これは私も常々見習いたいところではある。 そしてたわいもない音を出しつつ、時にはピアノに耳を傾け、時にはギターに耳を傾け、 互いにコード進行を学んで合わせ、時にもう一方がコードを教えて、ソロとなるメロディーを築く。 この日はナイロンのガットギターを抱えていたので音も温かみがある。そんな中一つ秋らしく往年のジャスの名曲でもある「Autumn Leaves」(邦題:枯葉)を二人で学んで弾くことにした。 コード進行はセブンスが多く、ギターにするとなかなかトリッキーなものになるが、なんとも哀愁の漂うメロディーでとても渋い。 片方がコードを弾けば、片方がソロを取りとお互いにトレードしていく。延々と弾いていって途中でガラッと曲調を変えてみたりといろいろと試してみる。 私の方は先週やった「Daughters」を出してみたり、簡単なJAZZYなコード幾つかひいてパターンとし、ピアノのソロを誘ってみたりした。 でも結果的にはこの日学びたての「Autumn Leaves」に、戻っていって遊んでいた。 学びたてというのが新鮮でコードも手ごわくもなかなか楽しいので自然とやりたくなってしまうのか…? 適度にトリッキーで、それでいてコードが渋いとなかなか飽きないもので、演奏している側としては楽しい。 やっぱり聴くのもいいけど、弾くのはもっと楽しい。たまのギターっていいもんだなあ。 でもまたしばらくは忙しくなるのでこれでお預けになるだろう。 ゆっくりとした秋の午後を音を出しつつ楽しんで過ごした。 (私の写真は期間限定で掲載させて頂きました。) ♪Cannonball Adderly - Autumn Leaves一曲目 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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