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カテゴリ:食
昨年の夏の終わりに気付いた。
今年はスイカを食べないで夏を終えてしまった。 まだ姑がいた頃、姑はお盆や正月、お彼岸と我が家のメインイベントであれをして、これをしてと張り切っていた頃。 周りの家も親戚も同様で、お盆の仏壇にあげるようにと誰かが必ず大玉のスイカを持ってきてくれた。 あの当時は仏壇のそれを見るたび溜息をついていた。 我が家家は夫も姑もスイカは嫌いで食べなかった。 なので食べるのは私と子供達。 あの巨大なスイカは置き場所にも悩まされた。 季節的に冷蔵庫は超満員。 そこにたとえ半分のスイカでさえ、置き場所は難しい。 子供たちもそれほどスイカは食べない。 私も嫌いではないが、食べないと置場所に困るという使命感から、いつもお腹がタプタプと音がするほどの食べ過ぎだった。 それがいつの間にか、お盆に持ってきてくれるスイカも小さくなり、そして誰も持ってきてくれなくなった。 持ってきてくれた人は高齢で亡くなったのかも。 スイカは買うものではなく、貰い物を食べるという印象だったので、昨年はとうとう一口も口にしなかったのだ。 実家も無くなったのもある。 そんな事を夫に話したら、「いつでも買ってやるよ」と笑いながら言った。 ううん、自分で買うよ。 これまで姑や実の両親、親戚の付き合いの煩わしさから開放され、そしてふと寂しさも感じるようになった。 あの頃、私必死に世の中に合わせようとして頑張っていたものね。 これからは自分を大事に正直に生きていこう。 今年の夏はスイカを食べるぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.29 11:50:32
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