機那サフラン酒造の鏝絵(こてえ) + ラ・パティスリープレジール
新潟県長岡市摂田屋、庭木の向こうに「色」が見える。 うひょ~、こんな豪奢な蔵はじめて見ました~ここは明治創業の機那サフラン酒製造本舗(サフラン酒造)の敷地内。サフラン酒造 新潟県長岡市摂田屋4-6-33 土日祝休サフラン酒とは明治から大正・昭和にかけてあの養命酒と並んで知られていたサフラン、蜂蜜、桂皮、丁子、甘草など十数種の植物で作られたリキュール。今も「機那サフラン酒」として900ml-2,310円で販売されています♪そのサフラン酒の販売で財を成した吉沢仁太郎氏が大正15年ごろ建設したのが、鏝絵(こてえ)を重厚かつ色鮮やかに散りばめたこの蔵。鏝絵(こてえ):日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフのこと。左官職人がコテで仕上げていくことから鏝絵と呼ばれる稀有な芸術。下6割ほどは海鼠(なまこ)壁、軒の周囲や開口部とその上部に、鳳凰、麒麟、恵比須、大黒や十二支など極彩色の鏝絵が施されています。 作者は長岡の左官職人・河上伊吉さんだそうですが、彼の作品は大火や空襲で焼けてしまったのかここの他には残っていないとか、残念。山古志で「牛の角突き」を見てるとき隣に座っていた長岡市内に住んでいるというおじさまも、「摂田屋のあの一画だけ奇跡のように焼け残ったんですよ」と話していました。鏝絵の龍や鳳凰たちが守ったのかもしれませんね。長岡市摂田屋の界隈は旧三国街道の要所で醸造の町として栄えたそうです。このすぐ近くには戦国時代から続く蔵元「吉乃川」、江戸から続く醤油醸造「越のむらさき」、国産原料100%味噌の「星六」、味噌・醤油・漬物・こうじの「星野本店」、天保13年創業・雪紅梅の酒蔵「長谷川酒造」などが「よくぞ焼け残り、たびたびの震災にも持ちこたえてくれました」となでなでしたいほど居並んでいるのですが、↑写真↓にも写りこんでいるように、実はこの日雨ザーザーでして散策を断念(涙そんな雨の中、新潟あたりを走行中にチラッと見えたお菓子屋さん、「あの店良さそう!」と顔を見合わせUターン♪お店の名前は「ラ・パティスリープレジール/la patisserie plaisir」。焼きたてサクサクのアップルパイと、シューに口の中で軽~く溶けるホイップクリーム、つぶつぶ小倉、ほろ苦いカフェクリームをサンドした小倉カフェ。雨なのに混みあっているのも納得、もたれない甘さのケーキのファンは多いようです。店員さんたちのきびきびした笑顔の接客にも癒されました。ラ・パティスリー プレジール/la patisserie plaisir新潟市巻甲62-1 open:10:00~19:00 月曜休