うつ病は必ずしも「心の風邪」とは言えない
今日の読売新聞に、大変興味深い記事が出ていました。あまりにもうつ病が、「心の風邪」として知られてしまった弊害についてです。うつ病は軽い病気で、必ず治る。そういうイメージを与えてしまっています。でもその記事によると、米国精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル」の中では、うつ病が完治するのは、症例の三分の二。残りは部分的にしか治らないか、全く治らない。しかも再発率も高く、一回なった人の再発する割合は少なくとも60%、二回で70%、三回で90%だそうです。私の場合は残りの三分の一ですね。部分的に治った感じです。常に根っこが残っている感じがしてます。ですから冬の時期や、あるいは何かをきっかけにして、症状が出て来る。うつ病は深刻な病気のひとつです。でもたとえ治らなくとも、上手に対処するなら、仲良く付き合っていくことも出来ます。私はそれで良いと思っています。もしうつ病は軽い病気で、必ず治る、そう思っている方がいらっしゃいましたら、この機会に深刻な病気で、治らないことも珍しくはない事を知っていただきたいと思います。ただし症状が重く、いつも自殺したいという願望につきまとわれている方は、大至急病院に行くことをおすすめします。