マレーシア釣行 2日目
初日釣行を終え、2日目となる最終釣行日。午前6時開始を予定していたが、見事に朝寝坊し、7時過ぎからのスタートとなった。昨日、最後に好感触を得ていた「ドッグ・エックス」からキャストを開始する。細身のシルエットと派手なカラーが効いたのか、サイズは小さいものの本日のファーストヒットは、私にきた。(※時差約1時間あり)この小型サイズは、群れている事が多く、1匹ヒットすると立て続けにバイトが続く様子であり数釣りは難しくない。そんな印象を受けた。本音を言うと、子バス続きの釣果であり、このエリアが最適であるとは思えなかったが、派手なバイトに魅了され、数釣りの中に、サイズも混じれば良いであろうと判断し、撮影こそしていないが、捕獲数を重ねていった。こちらは、現地ロコアングラー「A」君の30半ばサイズそして、本日最大のチャンスは、近隣の池に移動して直ぐに訪れた。岸際水中には、ドレッドヘアーの様な水草が、おい茂るエリアで、30メートルほど先で釣りしていたロコアングラーが「BIG ONE!」そして、私を呼ぶ声の先に目をやると、湖面には、今までとは明らかに違う激しい水しぶきがあがっていた。実は、この時、私は、コーナー付近に到着し、2投目を投げ、根掛かりしてしまい、回収している最中であった(苦笑)ルアーを回収し、写真撮影に駆けつけると、なぜが、私も一緒に被写体に映る雰囲気になってしまった。しょうがないので、「エアギター」ならぬ「エアピーコ」持ちのポーズで撮影となった(よって、手持ち写真がないのが、残念であるが、推定45弱くらいの見事な魚であった)この直後は、一気に皆のテンションがあがり、ちょっとした祭り騒ぎとなった。そして、その釣果を得たポイントは、これまた何故か、私に譲られる事になり、あとは釣るダケ。舞台は全て整えられた状況となってしまった。今回の遠征釣行の最大のヤマバ・・・私も十分理解していた。ロングキャスト そして、現地の人は、なぜかやらないロングポーズ。普通に、日本のトップウォーターの釣りでやる間を与え、後ろを振り返ると、皆がかたずをのんで見守っている。この時、不思議とピーコックバスをトップに出す根拠もない自信を持ち合わせており、二ヤリと皆に笑い返してアクションを開始する。そして、連続バイトが、起こり、「おぉぉ~」と言う歓声があがるが、ノラナイ。。同じ様なキャストを繰り返す事、数投目で、ヒットさせるが、元気な子バスであった。そして、事もあろうに、この大事な時に、取り込み時に、右に走られ、水中に伸びる根に潜られてしまう。ダメダメである。更に、何とか抜き上げた子バスにも関わらず、周りは盛り上がっており、写真撮影の催促があり、応じたところ、魚が暴れて、左手親指に、カエシまで、フックが突き刺さってしまうのである。本当、自分でも、ツカエナイ男だと思う(苦笑)ポイントを再度、譲り、「アザリ」さんに連れられ、トイレに消毒に向かい、レストランで絆創膏を貰って戻った時には、フィーディングタイムは、すっかり終了していた。ロコ「A」君に、その後の状況を尋ねてみたが、何も起こらなかったそうである。その後は、まったりとした雰囲気の中、桟橋からキャストしたルアーに、可愛いバイト。本当、写真におさめるには、申し訳ないサイズではあるが、嬉しい1匹「ハルアン」であった。その後は、昼食を経て、夕刻まで、しばし休憩タイムとなった。私の現地生活費の為に、「アザリ」さん、「A」君が両替に行ってくれている間に、「M」さんの計らいで、「釣りしたい人は、やったらいい」との事で、「(仮)きのこ池」に駐車してくれた。暑さも1日の中で、ピークを迎えていたが、少し前に、「アザリ」さんが言っていた「ピーコックバスは、気温が上昇する日中でも問題なく釣れる」との言葉は気になり、「シャァ」君と2人で釣りをしていた。私的感想ではあるが「さすがに、トップには出にくくなるが、十分、釣り方を変えれば、ドピーカンの中でも十分、釣れる!!」と言う結論に至った。写真の(仮)きのこ池の隣に、また1つ小規模池があり、トップで狙っていると、中型のピーコックバスが追いかけてきたのである。正直、見切っていた感があり、私は、釣るのは難しいだろうと言うのが、本音であったが、「シャア」君が、しきりにフォローを入れる様に促すのである。結局、私が投げないのを確認して、「シャァ」君が、フォローに、小型ミノーを投入すると、何度も追尾して来るが、口を使うには至らず、遂には見えなくなってしまった。そして、「シャァ」君も諦めて、(仮)きのこ池に向かってしまう。しかし、そのフォローの意味がとても気がかりとなり、今回の初登場、OSPの「パワーダンク」(ブルーバックチャート)を試してみると、先程のピーコが、明らかに先程の反応とは違う勢いで、再度、追いかけて来たのである。更には、数投繰り返したところ、あっさり、ヒットしてしまった。「ぎゃはははは~♪」との私の笑い声に気が付き、「シャァ」君がカメラを手に駆けつけてくれるが、足もとに寄せた段階で、再度、元気よくジャンプ。バレてしまった。サイズは、30センチ半ばと言うところであった。そうなると、威力がどんな物か試したくなってしまい、次は、サイトで見つけたピーコを狙ってみる事にする。アクションは「トゥイッチを入れ反応させ、ポーズ。見切って引き返そうとする所に、再度トゥイッチ」この繰り返しである。これは、日中でもとても有効であり、あっさり小型ながら、捕獲成功する事となった。昼間のサイトゲームの1つのパターンを学んだ瞬間であった。そして、やはり2日目にもなると、同じ釣りキチ同士、自然にうち解ける様になり、私も彼らと出来るだけ、コミュニケーションがとりたいと言う願望もあり、カタコト英語を積極的に話すようになっていた。その中でも「シャァ」君とは、2日目に行動を共にする事が多かった事もあり、特に仲良くなれた気がする。最後の方は、一緒に、ビッグワンを求めて、先日訪れたハング下野池に再度、出向く事になるのであるが、「僕は、平日は、毎日釣りしているし、いつでも釣りに来れるので、気にせず先に投げて!」と言って、結局、1投もしない事もあったほどである。夕刻の一コマであったが、この時は、正直、「なんて、いいヤツなんだ~。人がよいにも程があるでしょ!」と言う感じで、ウルウルきてしまった(爆)そして、今日、身につけた「パワーダンク」の釣りで、本気で狙いにいこうと心に誓った事は言うまでもない。しかし、有望と思われる2カ所のポイントでも魚からの反応はなく、揚げ句の果てには、木の上から、子供が飛び込んだ?と思われる得体の知れない物のダイブが起こったりするのである。しかも、その有望2カ所のポイントでである。一瞬、何が起こったか判断に困ったが、正体は、下の写真にある最大2,3メートルになると言われる巨大トカゲだと言うから、ビックリであった。また、時には、何か騒がしい声が聞こえると思ったら、野生の猿が居たり(一応、写真中央に居るのであるが…)本当、素晴らしい環境だと思う。今回の釣行では、ジャングルと言われる密林地帯には出掛けていないが、自然は多く残されており、普通にこんなのが生息しているのである。但し、私の中では、この巨大トカゲのダイブが連発した時、完全に戦闘意欲を喪失してしまった。今回の遠征が終わったなと実感した瞬間でもあった。そして、その後も住宅街の中にある野池に最後に案内してもらったが、案の定、魚からの反応を得る事は出来なかった。こうして、私の2日間のマレーシア釣行は、終了となった。今回は、私、現地在住日本人「M」さん、マレー人「アザイ」さん、そして、現地の野池に精通したロコアングラー「A」君と「シャァ」君の5人のパーティーであった。写真手前●とっても自然で親切な振る舞いをする紳士的な「アザリ」さん 奥●今回の釣行で再も数を叩きだした「A」くんそして、根は大人しく、素直で心優しい「シャァ」君今回は、結局、納得のいくサイズは、グループの中でも、先に紹介した「シャァ」君が、釣った1匹ダケであった。私の釣果もピーコックバスは、2日間で、数にして、10匹程度、ハルアン×1 しかも全部小型と惨敗である。正直、マレーシアでは、有名なTT地区なるエリアにも行ってみたい、ボートでの釣りもしたい、又、あと数日釣り出来ていれば!!と言う思いはある。但し、私の中では、釣果以上に学んだ事は多い。見知らぬ土地で、初対面の人達と寝食を共にして過ごし楽しんだ4日間。現地の釣り道具流通事情、宗教問題、貧富の差、人々の人間らしい行き方、そして、優しくよそ者を迎え入れてくれる国民性等々…面倒臭がりな私であるが、勢いに任せて行動に移した価値は十分すぎるほどにあったと思う。又、気が向いたら、マレーシアには、突撃している日が来るカモしれない。それほど、普段は味わう事の出来ない深い感銘を受けた釣行であった。全国から注目されているサイトが大集合!バスフィッシング人気急上昇ランキング