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カテゴリ:原発
大震災から2週間以上が経って、被災地では徐々に復興にむけての活動が始まろうとしているようです。
しかし問題は原発。 連日のように食物や水の放射能汚染が報道されています。 汚染をセンセーショナルに発表しておいて、その後で「直ちに健康を害する値では無い」などといわれても誰も納得できないでしょう。何よりも、原発からの放射能垂れ流しが止められない状況で、「直ちに健康を害さない」といわれても何の気休めにもなりません。「まだまだ悲劇はこれからですよ」と言っているのに等しい。 今はとにかく放射線漏れを終息させることが第一ですが、終息後は今回の原発事故は果たして、天災だからやむなしなのか、あるいは人災と言うべきなのかについて検証されなければならないでしょう。その後は電力政策の中で原発をどうするのかについてはよほど議論しなければなりません。 僕自身は熱狂的な原発反対論者というわけではありませんが、 過去の事例を見ても原発の安全神話はすでに崩れています。 せまい日本では、チェルノブイリ級の事故が起これば半径20kmとか30kmどころでは無くなり、国自体が成り立たなくなる可能性が高い。 やはり我々は、「原発はもうこりごりだ」というべき時期に来ているのではないでしょうか。 原発推進論者から原発反対論者に対して向けられる言葉として、 「そういう自分も電力の恩恵を被っているのだから、文句を言うな。ほんとに反対なら自分だけ電気を使わない生活をしろ。」 というのがあります。 しかし、それいぜんの論議、すなわち原子力以外の火力、水力、風力、太陽光発電等を組み合わせた場合にどの程度の電力が賄えるのか? もし原子力以外では今の需要が賄えないのなら、我々はどの程度節電すればいいいのか? 24時間明々と照明をつけて営業するコンビニなど本当に必要なのか? 世界で最もたくさんあるといわれる日本の自動販売機などは、どう考えても電気の無駄遣いではないか? などといったことが検討されないままに、電力会社や為政者の思惑だけで原発を次々と作り、「イヤなら電気を使うな」というのはあまりにも横暴な意見です。 今回の事故などを見ていると、原発は結局とんでもないコストがかかる厄介きわまりない発電法としかいいようがありません。放射能汚染のため出荷出来ない農産物の補償だけでも相当な額になるだろうし、それどころか今後福島原発周辺では農業や畜産が出来なくなる可能性すらあります。 交付金をアメとして、地域振興の名目に原発を作ったものの、地域そのものを消滅させかねないやっかいもの・・・それが原発だということです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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