うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
うる星やつら2 ビューティフルドリーマー 天才、押井守の最高傑作と言っていいと思います。 友引高校の生徒達は学園祭の準備に追われています。ある生徒がふと疑問に思います。俺達は来る日も、来る日も、同じ学園祭前日(人生で最も楽しい日)を繰り返しているのではないか? 全校生徒に家へ帰るよう、指示がでます。ところが友引町から外へ出られず、学校に戻ってしまいます。浦島太郎にでもなった気分。しかし竜宮上に行ったのが太郎1人ではなく村人全員だったら、それでも何十年という時間がたっていたことになるんでしょうか? この異常に気づいた生徒達が1人、また1人と消えていきます。 面堂君が緊急用に隠してあった戦闘機ハリアーで脱出を試みると、友引町が巨大なカメの背中に乗って宇宙空間を飛んでいる光景を目にします。 翌日、主人公達意外、人っ子一人いなくなり、町は廃墟と化します。しかし電気、ガス、水道はちゃんときていて、コンビニの食料も補充され、新聞さえ届くという・・・(ゾンビのショッピングセンター独り占めのさらに上をいっています!) 蝶が人間になった夢をみました。しかし、自分は人間で、蝶になった夢をみているのではないかと疑問に思います。この摩訶不思議な世界は、誰かの夢なのではないか・・・高橋留美子の同名人気マンガを原作に、1981年よりテレビアニメ化された作品の劇場版第2作。原作及びTVシリーズの中心的主題であったあたるとラムのラブコメ展開をスケールアップさせた劇場版第1作だったが、その同時上映だった相米慎二監督『ションベン・ライダー』を観てその映画としての自由さにひどくショックを受けた押井守の、リベンジ的作品である。 “友引高校の文化祭前日”がどういうわけか毎日続くことに気付いた瞬間、あたるやラム、面堂やメガネたちレギュラー陣を除き、友引町から人々が姿を消す…。TVシリーズ当初からチーフディレクターをつとめ、本作で「うる星やつら」を離れる押井守が、永遠に続くかに見える作品世界そのものにカツを入れた、本来の意味で完結編といってもいい大傑作。【送料無料】うる星やつら 2価格:5,670円(税込、送料別)