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カテゴリ:開業日誌
「笑琳舎にぃ、お~まわりさんが、来たーっ!」←織田裕二のモノマネ風に。
夜の9時頃に、インターホンが鳴り 「○○警察のものです。古物商をやっておられる紅さんという方はあなたですか。ちょっと下まで降りてきてもらえませんかね。」と、突然言われ、「何?何?盗品仏像?ウチは仏像は扱ってないし・・・」(←ちょっと前に古物商を営む男性がお寺から仏像を盗んできて勝手に売っていたというニュースがあったので)と思いながらのそのそと出て行ってみると、紛れもなくおまわりさんがいました。(胸のあたりから時折、柳沢シンゴちゃん得意のモノマネ無線機みたいなシャーっという音がする。ホンモノだーっ!) 「こんな時間にすみませんねぇ。日中は皆さん留守にされてる人が多いでしょう。確かにこちらで古物商の営業実体があるかどうかの確認なんですけどね・・・」 「ハァ、そういうことですか。」 ごく稀に警察が調査に来るというのは、(ネット上の)ウワサには聞いていたけれどウチになんか本当にやってくるとは思わなかったよ。 そしていろいろとチェック項目の書かれた用紙を見ながら、登録した住所以外で営業をしていないかとか、名義貸しをしていないか、すぐに提出できる状態で古物台帳などが管理されているか等の確認をしていくわけです。 「ウチの場合はネット販売しかやっていませんからね~。こんなアパートでもできるんですよ。扱っているのは書籍ですし・・・」 「ワシは本のことはサッパリ分からんでのぅ。だいたいこういう見回りは中古車販売の店が多いんですわ。扱うモノが車の場合はどうしても店舗が必要やからな。ちゃんと表札掲げてるかだとか、古物台帳が間違えていないかなどのチェックが主やね。」 「私も資金さえあれば店舗を持ちたいと思ってはいるんですけどねぇ。夢のまた夢で・・・現時点では到底ムリです。」 「まあ、そんなこと言わんで頑張ってくださいよ。」(←励まされちゃったよ) その後、ネット売買のトラブルで警察沙汰になり、売り手が県外の業者でやりとりが大変だった話や、おまわりさんが定年間近にもかかわらず意外にもパソコンのシステムに精通している話などをたまわる・・・ 「確かに対面販売じゃないだけに、両者の信用が大事ですからね。ネットは便利と言えば便利だけど、気を遣うことも多いですよ。ウチは商品を先に届けて、それから郵便振込みをしてもらうっていう形式でやってるので、お客さんを信用するしかありませんヨ。幸い今までにトラブルは一件もなく、きちんとしたお客さんばかりで感謝してます。」←コレ、本当。 「そうですか・・・何かあったらまたこのオジサンが出てこなくちゃならないからねぇ~(笑)もう県外の警察とのやりとりはホントにカンベンして欲しいよ。(←ネット販売関連のトラブルで相当懲りたらしい)こっちも事件性がないのにむやみに他の警察を動かすわけにも行かないしのぅ。」 「そうですねぇ。アタクシも気をつけますよ。まぁウチの場合は高額商品はないので被害金額は少ないでしょうけど。」 「店舗で商品の売買をしないとなると、買い付けだとか商品のやりとりにはアナタ気をつけなさいよ。女の人で別嬪さんなんだから。」(←えっ?アタクシのことかい?) 「女の人に間違いありませんけど、別嬪って。カッカッカッ・・・(爆)」(改めて言われると、慌てて出てきたおかげで気の抜けた部屋着な上に、メガネも曇り気味だし、髪の毛もボサボサなのが悔やまれる) 「笑い事じゃないですよ~。いや、ホントに。商品のやりとりなんかで知らない人とこんな別嬪さんが2人きりになるってのは危ないんだから。喫茶店だとか人目のあるところで受け渡しするようにせんとな。」 「はっはっはっ。そうですねぇ。極力そうします。」 「退職までの数年間はそこの警察におるから、お店を持ったときの変更手続きとか他にも何か分からないことがあったら、気軽に生活安全課ちゅーところに相談に来てくださいな。ワシがおったらコーヒーくらいご馳走しますよ(笑)・・・なんての。では夜分遅くにお手数おかけしました。」(←軽くナンパか?) 古物商の鑑札をとったものの、今のところ個人からの買取り準備が整っていないためにまったくそれを行使することなく細々とやっている古書店笑琳舎ですが、今後商品の買取りに出向くとなると「店主が別嬪ゆえ」気をつけなくてはなりません(*`艸´) というのは冗談で、古物台帳なるものを作成せねばならないな・・・と、密かに思ったのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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