メシかドライブ
男と出会って、また会いたいなーなんて思ってたら、タイミングよく誘いの電話が。 嬉しいものです。 でも、コンパや友達の紹介の後で誘われるのって、たいてい「メシかドライブ」なんだよねー。 ドライブ好きな人、多いね。 でもあたしはドライブなんて、大嫌い。 いや、訂正します。 車に乗るのは好き。 目的地まで彼の運転で行くのは素敵だし、迎えにきてくれるのも素敵です。 あたしが嫌いなのは、目的地のないドライブ。 気のむくまま、ただ車を走らせるってやつね。 「運転が好きなんだよ」 なーんて、男は言う。 じゃぁ、ひとりで運転してろっての。 それとも、成りゆきまかせで風まかせな、風来坊なオレを演出したいの? あたしには、ただの優柔不断にしか見えませんぜ。 どうして嫌いか。 ま、今言ったようなことが理由なんだけど、ようするに助手席って主体性がないんだよね。 座ってるだけ。 乗ってるだけ。 つれて行かれて、帰るだけ。 これで女が楽しんでると勘違いしてる男は、女=助手席のアクセサリーと思ってるんだよ。 「助手席が空いてて寂しいなー」 が口説き文句になると思ってるタイプだね。 とーんでもない。 こちらは、助手席うめるだけの存在なんて、マッピラごめんさー。 うっかり、そのテのドライブになっちゃった場合、あたしは助手席でいろんなことを考えます。 ■たとえば。 J-POPのオムニバスかぁ、こだわりないなぁ。 カラオケ大好きなんだろうなぁこの人。 やだ、鼻歌はじめちゃったよ。 ■たとえば。 もう2時間走ったから、帰るには、少なくとも2時間かかるってことか。 洗濯も掃除も後回しにして出てきちゃったからなぁ・・早く帰りて。 (編集部にいたころは、休みは平均月2回だったもんで) ■たとえば。 この人のシャツのそでのシミ、何日前のものかしら。 そういえば、エリも汚れてる・・・・・ ■たとえば。 この空間から、出たい、でたい、出たい! (男の体臭がくさかったりしてね笑) 助手席って、することないから、観察したり考えたりし放題。 言い換えれば、男にケチをつける時間がたっぷりあるってこと。 無目的なドライブが好きな殿方は、お気をつけあそばせ。