アルミンの選択------!!
少しずつ見えてきた巨人とエレンの話。
毎回引きがすばらしくて続きが気になって仕方ない所で終わってくれるわ。
自らの手を食いちぎり、己の身体を中途半端に巨人化させてまで、ミカサとアルミンを救おうとしたエレン。
エレンの血が起爆剤的な存在なのか?
血があれば出来るって話し?
一方、ジャンたち助かった兵士たちは・・・今更ながら、自分達の置かれている状況を悟り、兵士は巨人に食われるまで戦い続けさせられるだけなのだと、自ら命を絶とうとする奴が出てきたよう。
サシャでさえ、精神的にも、肉体的にも参っているよう。
今でもこの状況。
エレンの事はかん口令が敷かれて正解だったと思うジャン。
「エレンの事を皆が知ったら・・・!!」
だがその時。
突然一発だけ鳴り響いた砲声。
壁の中からあがった煙に、騒然となる兵士たち。
今度は何だ!?
状況を見定めようと、真っ先に飛び出したのはライナー。
アニたちも続いたので、ジャンも遅れて立体起動で現場へ向かう事に。
そこにいたのは・・・半身だけ巨大化したエレンの姿。
だが、筋肉がむき出しになり、骨だけになったその姿。
今にも崩れそうなその巨人。
だが。
目だけは鋭く兵士たちに敵意を向けていた。
それに怯え、状況待機を命じた隊長。
アルミンも何が起こったのかと、恐怖に捕らわれる。
そんな中、一人冷静なミカサはアルミンに告げる。
「エレンが私達を守った。
今はそれだけ理解できればいい」
その言葉に、ようやく落ち着けたアルミン。
その時、目の前に花が咲いていたことにも気づけたよう。
それに手を伸ばそうとしたその時。
大丈夫かと声をかけてきたのは・・・エレン!!
どうやら今回は巨人化するだけで精一杯だったので、意識の戻りも早かったのか、慣れたのか・・・。
自分が置かれた状況。
巨人と同化していた左腕。
それを見て、もう自分が何者であるか、普通に対話が出来る自信がなくなってしまったエレン。
だが、もうこの巨人は死体と同じ。
崩壊するだろう事を予測して離れようというエレン。
駐屯兵段は今は放心しているだけか、見守っているだけか・・・。
いずれにせよ、必ず攻撃を再開するはず。
その中で、ひとつだけ思い出したと、胸から下げられた鍵を握り締めたエレン。
父の言葉を思い出し、すべての答えは自宅の地下室にあると言う。
地下室に行けば、巨人の正体も分かる。
だが・・・何故父はそれを隠したのか?
これは人類の希望ではないのか。
その時、崩れ落ち出した巨人の骨格。
「俺は、ここを離れる」
そして、地下室へ戻るという決意を固めるエレン。
それには15m級の最初の巨人になってみせるというのだが・・・。
酷い顔色。
そして鼻血まで出てきたエレン。
恐らくエレンの肉体には相当負荷がかかっているのだろう。
そんなに何度も巨人化できるはずがないだろうに。
それでも今は自分の身体より、今はやるべきことがある。
そして二人に2つの考えがあると話し出すエレン。
自分を庇わなければ二人は命までは奪われないだろう。
だから、ここからは単独で動くと言い出すエレン。
「エレン、私も行く」
当然そう言い出すミカサ。
ついていけなければ置いていけばいいと言うのだが・・・。
いい加減にしろと怒るエレン。
自分はミカサの子供でもなんでもないのだからと。
だが・・・自分も一緒に行くとすぐにいえなかったアルミン。
結局自分は臆病者以外になれなかったのか?
いつもエレンとミカサに助けてもらってばかり。
それでは子供の頃と変わらない。
自分がエレンたちを助けた事など一度もない。
だが、今の自分が二人についていける自信もないのだ。
足手まといになるなら・・・。
「もうこれで・・・3人が揃うこともないだろう」
そう結論を出してしまうアルミン。
だが・・・説得を試みていたミカサに、エレンは考えはふたつあるといっただろうと諭したのだ。
「アルミン、後はお前の判断に任せる」
エレンだって分かっているのだ。
今の話が無謀なことなど。
この力は、兵団の中にいて計画的に使うことが有効ではないのか。
無茶は承知。
だが、今ここで、今にも自分達に襲い掛かろうとしている駐屯兵団にアルミンがエレンは脅威ではないと説得出来れば・・・
「俺はお前を信じて、それに従う」
これがエレンの二つ目の考え。
すべては砲弾が放たれる15秒の間に決めてくれと、アルミンに託すエレン。
何故アルミンに?
彼はいつも追い詰められた時ほど、正しい選択をしてきたから。
それに頼りたいと思ったからだというエレン。
5年前、ハンネスを呼んでくれたから、自分とミカサは助かったのだ。
その時、アルミンはようやく自分の考えが間違っていたことに気づく。
「僕が勝手に思い込んでただけだ。
勝手に、自分は無力で足手まといだと。
二人は、そんな事、思ってなかったのに------!!
僕に命を預けるといっている二人は、僕がこの世でもっとも信頼している人間だ。
これ以上の説得力が、どこにある-------!!」
必ず説得してみせると断言するアルミン。
二人には戦う意思はない所を見せて欲しいと、立体起動装置をはずし、両手を挙げて隊長の前に立ったアルミン。
そして、エレンは人類の敵ではないと前置きし、自分達には知りえた情報を開示する意思があると訴えたのだ!!
命乞いかという隊長。
だが、証拠など必要ないのだ。
目撃者が多数いると言ったのは駐屯兵団の兵士たち。
そう、彼らはエレンが巨人化した際、彼が巨人を倒した姿を見ているはずなのだ。
そして、巨人化した彼に群がるほかの巨人たち。
つまり、エレンの巨人化した姿は、巨人たちには、人間と同じ捕食対象と見たのではないのか!?
「この事実だけは動きません!!」
巨人が味方?
戦意喪失の兵士たち。
だが隊長は認めない。
迎撃体制をとれと命じる。
彼は考えることが怖いのだ。
隊長が思考放棄したことを察するアルミン。
エレンを振り返ると、彼はただ強く頷いたのだ。
アルミンを信じる。
励まさされたアルミンは、胸に拳を当て、命を捧げるという敬礼をして訴える。
自分の信念に従った上で命が果てるなら本望。
だが、エレンの力を持ってすれば、この街の奪還も不可能ではない。
人類の栄光を願い、彼の戦術価値を問いますと訴えるアルミン。
それでも彼らは反逆者だと認めない隊長。
迎撃開始を命じる彼の腕が上がる。
その時--------「よさんか」と隊長の腕を止めたのは・・・ピクシス司令。
おお!!
話の分かる男登場♪
彼はエレンたちの話を聞いた方がいいと判断したよう。
調査兵団によると、巨人は南から現れるとされていた。
だから最初に壁を破られたのはウオールマリアの南に位置するシガンシナ区。
そこで、次に狙われるのはウォールローゼの南にあるトロスト区と見ていた。
ピクシス司令は、その南側領土を統括する最高責任者。
だが彼は超絶美女の巨人になら食われてもいいと言ってしまうような、生来の変人なのだそう。
誰も理解できない彼の行動や考え。
今も護衛もつけずにひとりで、エレンたちとに固定砲から壁に群がる巨人たちを見下ろしているのだ。
エレンの話を聞いて、地下室の話は、エレンですら確証を持たない話なので、頭に入れておくだけだという司令。
だが、3人の命は保障するという話の分かる人。
司令は先ほど、エレンの力を使えばこの街の奪還も可能だといったことははったりか本当かと問う。
それに対しアルミンは両方だと素直に答える。
あの時アルミンが考えたのは、巨人になったエレンに岩を運んでもらい、壁の穴を塞いでもらうということ。
思いつきだというのだが、せめてエレンの能力に現状を打開できる可能性を感じてもらえないかと思ったというアルミン。
「もちろん、助かりたい一心でした」
だが、その言葉は逆に司令には一番信用できる言葉だと響いたよう。
確かにそうだ。
そして、司令はエレンに、あの穴を塞げるかと問う。
だが、今のエレンにはそれに無責任に出来ると答えられない。
未知数な自分の能力。
司令は質問を間違えたと笑う。
「おぬしはやるのかやらんのか、どっちだ」
前方には破壊された街。
エレンの後方に見える平和な街。
それを守るために、今エレンが出来る事は。
すべきことは。
「やります!!
穴を塞げるかどうか分かりません。
でも・・・やります!!」
決意のエレン。
アルミンが作ってくれたチャンスを無駄に出来ない。
そして、彼自身が巨人を駆逐するための力を持っている事は証明されたわけなのだから。
本当に出来るかどうかはまだ未知数。
それでもエレンは進む。
友を、大切な人を救うため。
そして、己の秘密を知るために・・・。
流れは出来た。
アルミンの存在の必要性と、価値が示された回だったね。
次回、団長の判断を待ちたい。
←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております
↓
<トラックバック URL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/5bd46ff3c612c4a02fa250f8ce79b7f4/ac