生き残るための選択-------------!!
今回は久しぶりに人間側の無力感を味わわされたなぁ。
その中でやっぱりリヴァイとエルヴィンの立場と決断、一見非情とも思える行動なのだけど、それが生きるための選択なのだと、強く感じさせられた。
悲しかったね。
そして教訓となった回でもあった。
女型に連れ去られてしまったエレン。
ミカサは何が何でもエレンを救出しようと後を追うのだが、その暴走をとめたのはリヴァイ。
距離を保てというリヴァイは、皮膚を硬化させる能力を持つ女型につっこんでも勝ち目はない。
タイミングを計っていたよう。
エレンは本当に生きているのか?
そう問われ、迷いなく生きていると答えるミカサ。
女型の目的はエレンの拉致。
殺すためならわざわざ口に含んだりはしなかっただろう。
だが、それなら胃袋へまっしぐら・・・かもしれないのだ。
不安を拭えないミカサだが、リヴァイもミカサの言葉を信じ、女型を倒す事は諦め、エレンの救出のみに目的を設定する。
森を抜ける前に!!
ミカサには注意を引かせ、リヴァイが肉をそぐ。
リヴァイの存在に気づいた女型は、突然進路を変え振り向きざまに殴りかかろうとするのだが、それを逆に利用したリヴァイは、女型の腕を切り上げ、目を攻撃!!
更に容赦することなく回転しながら女型を次々と切り刻み、奴にしりもちをつかせたのだ!!
うなじを庇っていた腕が下がる。
それを見たミカサは、今ならうなじを攻撃できると思ってしまう。
すぐに女型のうなじを切りつけようとするのだが・・・それが奴の誘導。
わざと隙を与え、叩き潰すつもりだったのだ。
それに気づいたリヴァイは「よせ」とミカサを庇う。
だがその際、踏ん張った足を捻ってしまったよう。
反動を利用し、なんとか女型の口を切りつけ、顎を落としたリヴァイ。
女型の舌の上にはエレンの姿が!!
すぐさまエレンを救出し、ずらかるぞと声をかけるリヴァイ。
半分液体のような粘着で巻かれたエレン。
汚いけど生きてるって容赦ないリヴァイだけど、まだ戦う気のミカサに作戦の本質を見失うなと説く。
エレンを抱え、退却するリヴァイ。
後を追うミカサ。
女型を振り返ったリヴァイは・・・そこで異様な光景を目にする。
動けなくなった女型は顎を落とさせ-------涙を流していたのだ!!
巨人の涙。
その意味は?
女型にはたくさんの兵士を殺されたけど、可哀相なイメージが付きまとう。
なんか悲しいなぁ。
その頃、壁の中では人々がもう戻ってくるという調査兵団を悪く言う者たちであふれていた。
彼らを待っているのは家族。
それは特別班の者たちも同じ。
だが・・・彼らは戻ることはできない。
遺体となってしか・・・。
回収した仲間の遺体の数はあまりにも多い。
多くの犠牲だけ出した今回の壁外調査。
エレンは無事だったけど・・・なくした命があまりにも多い。
噛み跡がついた手。
それは特別班の証。
リヴァイは彼らに近づくのだった・・・。
音楽含めて重く痛々しいシーンだった。
敗戦の処理ほどつらいものはない。
たくさんの遺体を並べる作業。
しかもここはまだ壁外なのだ。
ジャンは考えてしまう。
仲間は、自分はどうやって死ぬのか。
アルミンはそれを考えないという。
それを考えれば戦えなくなるから・・・。
コニーもサシャも馬にえさをやりながらいつまで生き残れるかと、リミットを考えてしまう。
とりあえず生き延びた。
だが、それを「よかった」といえるのか?
死んでいった奴らの前で・・・。
これは生き残った者たちもつらい立場。
国へ戻れない事を覚悟するコニーだった。
回収できない遺体は5体。
無残なものもあるようで、それは行方不明で処理しろと命じるエルヴィン。
だがその時、同郷だという友人が、巨人がそばにいるからという理由で回収してもらえなかった遺体を回収しないのかとエルヴィンに詰め寄ったのだ。
リヴァイ、も遺体があろうがなかろうが死亡は死亡だと冷たい返事。
「お二人には人間らしいという気持ちはないのですか!!」
・・・それが上に立つ者の使命。
時に非情とも思える決断をしなければ、隊を率いる事などできないのだ。
だが、彼らは誰より仲間思いでもあるのは視聴者側はわかってる。
撤退を開始する調査兵団。
だがその時、巨人が追ってきたのだ!!
奴らの前に馬を走らせていたのは・・・先ほど友人の遺体を回収したいと言ってきた兵士たち!!
やはり情を捨てられなかったか。
背中に遺体を担いでいた兵士たち。
だがそのせいで隊を危険な目にあわせたのは事実。
奴らがついてきてしまったのだから。
すぐに煙弾で知らされた巨人の出現。
だがここは平地。
立体起動で戦うにも限界がある。
エルヴィンは壁まで走った方が早いと判断し、隊を急がせる。
リヴァイはスピードを落として後方へ。
だが、このままでは追いつかれてしまう。
どうすればいいか。
後方に回ったリヴァイは、荷馬車に積んだ遺体を運んでいた者に、遺体を捨てろと指示したのだ!!
彼の足が何ともなければここで戦えただろう。
だが、無茶はできない。
仲間の遺体をもって帰れなかったのは今までもたくさんあった。
こいつらだけが特別ではないというリヴァイ。
やるしかないのか!?
当然戸惑う兵士。
胸が痛い。
泣きながら放り投げた遺体。
その中にはベトラの遺体も------!!
なんともいえない暗い表情でそれを見送ったリヴァイ。
だが・・・軽くなったせいで荷馬車の速度が上がり、なんとか巨人を振りきることができたのだ。
隊は一旦停止し、一確認したらすぐに移動を始めることになるよう。
仲間を危険な目に合わせ、結局友人の遺体も落としてしまい、更には同胞の犠牲も出してしまった自分の軽はずみな行動に呆然となる兵士。
そんな彼に近づいたリヴァイ。
「これが奴らの生きた証だ。
俺にとってはな」
そしてリヴァイが懐から取り出したのは・・・調査兵団のワッペン。
それを受け取り涙を流す兵士。
これは同じく涙だった。
これがリヴァイなりの弔いなんだ。
決して非情なんかじゃない。
誰より熱くて仲間思いの人なのだ。
その頃エレンは夢を見ていた。
まだ幼かった頃、調査兵団にあこがれていたエレン。
壁の外から戻ってきた調査兵団の兵士たちは英雄だった。
英雄のはずだった-----。
だが、あの日見た兵士たちは疲弊し、血をにじませ、皆が俯いて戻ってきた。
税の無駄使いだとか、無駄死にだと市民たちにバカにされる。
自分たちは何もせずに壁の内側にいるだけなのに、彼らに何がわかるというのか。
怒りに振り上げた手。
だがエレンはそれを振り下ろすことができなかった。
その時自分の名前を呼ぶ声が聞こえ・・・目を覚ましたエレン。
そこにはミカサが。
女型はどうなったのか。
とっさに尋ねるエレンに、作戦は失敗し、撤退中だと教えるミカサ。
またミカサに救われたのか・・・。
特別班の仲間を殺させ、自分だけ何もできずに助かってしまった。
絶望するエレン。
そして・・・壁の内側へ戻ってきた調査兵団。
だが、やはり出迎えた人々は蔑んだ目をして、また大量に死者が出た事を、税を捨てた事に文句を言う奴の声が聞こえる。
怒りをわかせるエレン。
だがその時、ぼろぼろの姿になって帰ってきたのを見て、あんなになるまで戦うなんて、調査兵団はかっこいいと目を輝かせてこちらを見ていた子供の姿が!
それはまるで幼い頃の自分と同じ。
エレンはそれで戦意を失ってしまう。
その頃、リヴァイに駆け寄った男が。
それはベトラの父。
腕を見込まれてリヴァイの特別班に配属になったという知らせを手紙でよこしたと、嬉しそうに語る父。
すべてを捧げるつもりだというベトラを、リヴァイの妻にと考えているのだろう。
だが、その一言一言が今のリヴァイには突き刺さる言葉。
その遺体を自分は見捨ててきたのだから・・・。
わかっていてもつらい立場。
責めを負うのはやはり上層部。
でも、きっとこの痛みや辛さ、誹謗中傷を受けることが自分達生き残った者の、上に立つ者の受けるべき傷だとリヴァイたちは思ってるんじゃないかなぁ。
今回の遠征のための費用、損害、死者への責任を問われる事になったエルヴィン。
エレンは今はただ、涙を流すしかできないのだった----------。
王都へ召集がかけられたエルヴィンたち。
そしてエレンの引渡しが決まるのだった・・・。
それぞれの気持ちを考えると切ない回だったなぁ。
重い任務だった。
次回はいよいよアニがここで接触してくるのか。
アルミンはどんな作戦を彼女に伝えるのか。
聡い彼は何をするのか。
そこは見もの。
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