鳥取・島根ツーリング(5日目)
この日に観光して回ったのが京都で、タイトルの「鳥取・島根ツーリング」を変えようかどうか迷っていたハルキチです。途中からタイトルを変えるのも嫌なんで、そのままでいこうかと思います。この日は、夕べであった北陸の大学生と朝食をとりつつ、世間話をしていたところから始まります。同じく北陸から来ていたライダーと駐輪場でだべりつつ、10時に宿を発ちました。この日のうちに東京に戻ればいいので、午前中は観光をしつつ、昼食をとってから出発する予定です。とはいうものの、残り時間は少ないので、以前食べたときに美味しかった懐石を食べさせてくれる料亭を中心にして、京都を巡りました。そこで訪れたのが南禅寺。京都五山の寺院よりさらに上にあるとされたお寺です。秋になると紅葉できれいになりますが、夏でもきれいでした。 南禅寺の入り口にある門に登れるとのことでしたので、実際に上がってみました。 景観すばらしく、雰囲気も空気も良かったのですが、ちょっと気になったことがあります。それは門の敷居に座っている人たちのことなんです。よく「敷居をまたぐ」とか「敷居を踏む」とか言われている、あの敷居です。日本の建築物の特徴なのですが、これを踏んだりしちゃいけないんですよ、本来は。もともとは立て付けが悪くなるのを防ぐいみだったんですが、それが転じて、とっても失礼な行為にあたるわけです。日本の文化に詳しくない外人さんがやるならともかく、日本人、特におじさんやおじいさんまで座ってるって・・・。確かに気温が高かったですから休みたい気持ちも分かります。でも、それは礼儀だし、しかもこういった歴史的な建築物は国の宝ですからね・・・。ただ、あまりにも座っている人数が多かったので、注意できなかった私もヘタレでした・・・。さて、お昼になったので目的の料亭へ向かいます。場所は南禅寺の敷地内。名前は「奥丹」です。 料理は豆腐懐石のコースのみ。夏場でも冷奴と湯豆腐のコースがありました。値段は3,150円。高いか安いかは好み次第でしょうか。で、こんなのが出てきます。 まずは胡麻豆腐です。私は、正直胡麻豆腐が好きではありませんでしたが、ここに来てから変わりました。新鮮な胡麻の風味がとても濃厚で、一発で好きになりました。そして2番目に出てくる味噌田楽です。山椒の風味が京都の味噌に旨く合っているんです。これがあったからここのファンになったくらいなんですよ。あとは冷奴と精進天ぷら。もちろん文句なしの美味しさです。料理と金額のバランスのことは置いておきますが、単価はそこそこ高いので、周囲のお客は落ち着いた人が多いのもよかったです。この時期は仕方ないこととは言え、小さい子供が大勢いますからね。たまには静かな気分になりたかったんです。食事をしてから出発です。前日のオイルの件もあったので、高速に乗る前にガソリンスタンドでオイルチェック。ちょっと減っていたので、継ぎ足して出発です。時間が早かったこともあったのか、高速道路は全然混んでいませんでした。しかしバイクの調子が悪かったので抑えながら走っていました。京都から乗り、琵琶湖を超えたら事件は起きました。養老SAの近くで、いきなり何かが抜けた感触。アクセルを回してもエンジンは吹け上がらず、高速道路上でストップ。路側帯にバイクを止めて、道路に設置された電話で連絡。事情を話したら色々対処法を教えてくれた。とりあえず気になったのはレッカー。こっちで呼ぶか、高速道路管理会社に頼むかどっちかが選べます。私のほうは、近くにレッドバロンがあったのでそこに連絡。レッカー代や家までの新幹線代など、保険が降りるものやそうでないもののアドバイスを受けれたのが助かりました。というわけで、この日は新幹線で帰宅。最後の最後でミソが付いてしまった旅行でした。追伸ですが、バイクは結局エンジンブローしてたので廃車です・・・。総走行距離が43000kmを超えていたので、たとえバイクが元気でも商品価値はないとのこと。慰めにもなりませんでしたが、強引に、自分を納得させました。これ以上自分に合ったバイクはなく、これが生産終了になっている以上、これからも会うことはないでしょう・・・。それを考えたらちょっと泣けてきました。