カテゴリ:想い出
「お兄ちゃん、キーパーやってよ」
「ああ、いいよ。どっからでも打っていいよ。」 弟が小学1年、私が大学生の時、雪で埋まったグランドでのことでした。 兄としての威厳を保ちたかった私は、彼があまりにも離れて立っので、こう言いました。 「そんな後ろからじゃなくていいよ。もっともっと前でいいよ。」 彼は、嬉しそうにひょこひょこと前に出てきました。 「よしコイ!」 中腰で左右にスイングして、さっと格好良く両手を広げる私。(自分では兄らしいつもり) そして、小学1年のへなちょこシュート! ところが、彼の蹴った球は意外に速く、運動音痴の私は真正面から顔面でサッカーボールを受けてしまいました。めがねのフレームはひん曲がるし、あわてる私を、心配そうに見ている弟がいました。そのあたりから、兄の威厳は無くなりました・・・ その後彼は、この一件で自信を得たのか、ずっと長くサッカーを楽しむようになりました。 私が彼に与えた唯一の得意科目です。 ※今日のむりくり検索※ 楽天ショッピングの中で、 "サッカー 雪"で検索してみました。 雪上でも見やすいカラーボールが出てきました。 そうだ、このボールだったらきっと止めることができたに違いない・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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