「特別な(?)一夜」と、森博嗣『迷宮百年の睡魔』を読んだ
今晩、ダンナは職場の旅行で“東京で一泊”なのである。(当初の“近場の温泉に一泊”が、紆余曲折を経て(笑)“わざわざ東京”に決まったらしい)なんでも浅草の老舗のロシア料理店で6000円のコースを食べるんだそうな。ずっるーーい!妻や子供は「夕べの残り物+煮込みうどん」だっていうのに。ぷんすか。ダンナばっかり美味しいモン食べて、妻や子供にはぜんぜん還元してくれないんだから!!今度連れてってよ~!とは言え。月曜の夕方にダンナが帰宅するまでまる1日以上、むふふっの自由時間ではないかッ。しっかし実際は“読書、ネット、ネット、TV鑑賞”でやんの(汗)。「特別な一夜」のときめきがまったくないよう(号泣)。「夜9時までにチビを寝かしつけて夜はまるまる私だけの時間よん」計画を立てたのだけど日本シリーズ観戦から「劇場版トリック」へ番組が替わってもチビったら、途中で脱落する(就寝)ことなく、しっかと起きててくれたのだ。計画頓挫(涙)。それだけじゃなく夜が更けるにつれ、ますますチビのテンションは上がるばかり。TVに釘付け状態の母を尻目に、縄跳びのヒモを片手に部屋の中を駆け回る、、、うるさい(怒)。そうかと思うと、ちょこんと私の膝に乗ってきて「まだ終わらないの?」、、、あのなあ(怒)。手の平だって温かいし、今日は昼寝してないから、そうとう眠いはず。なのに、なんでこの子は寝ないんだ?結局「パパがいない夜」は、チビには「特別な一夜」だったようだ。パパがだ~い好きなチビ。早くおみやげ持ってパパが帰ってくるといいね♪(頼んだ東京みやげ、忘れずに買ってきてくれるといいんだけど・・・)* 本日の読み終わり *森博嗣『迷宮百年の睡魔』新潮社幻冬舎から出た『女王の百年密室』のまったくの続編です。(「女王~」での内容が反映された内容なので、未読の人は「女王」を先に読むべき)舞台は22世紀、サエバ・ミチルとパートナのロイディは取材のため、閉ざされた迷宮の島、イル・サン・ジャックへと向います。「一夜にして海に取り囲まれた」という伝説の島で、首なし死体が見つかり、ミチルは事件に巻き込まれることになります。物語の舞台となる100年後の未来世界は、ファンタジックでとても魅力的だし、ミチルとロイディのコンビも、やりとりが微笑ましくってとても大好きなシリーズです。が。物語が進むにつれ、ふつふつと浮かび上がってくる謎、そのすべてが(殺人でさえ)(以下、反転してネタばらし)高度に発達した科学技術の所以で説明されてしまうのがちょっと引っかかります。「ミステリ」より「ファンタジ(もしくはSF)」と認識しつつ読むのが賢明かと。ただ首なし死体の「なぜ首は切断されたのか?」その理由(動機)が新鮮で面白かった♪その理由も実は(以下、反転してネタばらし)ミチルの問題でもあったというのも、意外な驚きです。ま、『女王の百年密室』ほどの衝撃ではなかったけれど(これにはホント、驚いた~)。シリーズが進むにつれ、また新たな「衝撃の事実」が明かされるのでしょうか。作中「魂とは何ぞや」「人を人たらしめているのは何か?」などシリーズのテーマにかかわる問いもあり、物語の今後(ロイディの成長も)が楽しみです♪やたらと映像的な物語だけど、実際に映像化したら…きっとネタばらしになっちゃうんだろうな。『オクシタニア』『黒い悪魔』と続けて読んで、すっかり佐藤賢一さんづいてる最近の私。その佐藤さん、現在「褐色の文豪」を「別冊文藝春秋」で連載中なのだとか。(2003年11月号には中山可穂さんの作品(「浮舟」)も掲載されてるようだ。買っちゃおうかな)もしかしてデュマ父の次は大デュマですか!!単行本化されるその日が、とっても待ち遠しいわ~(はぁと)。