2005年マイベスト本のご披露です。 <修正版>
人さまによっては、2005年中にご披露されていたようですが…(遠い目)。世間的には「今頃になって…」の“2005年のワタシのベスト本”のご披露です。今年は特に、偏愛ぶりに磨きがかかってます(笑)。まずはジャンル別。* 青春・恋愛・純文学小説 *・中島京子『イトウの恋』[感想] ・津原泰水『赤い竪琴』[感想]・野中柊『あなたのそばで』[感想]・山田詠美『風味絶佳』[感想] ・川上弘美『古道具 中野商店』・長嶋有『泣かない女はいない』[感想]・豊島ミホ『檸檬のころ』[感想] ・三羽省吾『厭世フレーバー』[感想]・山本幸久『凸凹デイズ』[感想] ・角田光代『人生ベストテン』[感想]* ミステリ・エンタメ *・古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』[感想] (『ロックンロール七部作』[感想]&『LOVE』[感想]も良かった。選び難し!)・伊坂幸太郎『魔王』(『死神の精度』は直木賞候補)[感想]・梨木香歩『沼地のある森を抜けて』 ・石持浅海『扉は閉ざされたまま』[感想]・東野圭吾『容疑者Xの献身』[感想]・奥泉光『モーダルな事象』・米澤穂信『クドリャフカの順番』[感想]・麻耶雄嵩『神様ゲーム』[感想] ・薬丸岳『天使のナイフ』[感想] ・いしいしんじ『白の鳥と黒の鳥』[感想] * SF・ファンタジー・ホラー・伝奇・ライトノベルズ *・山之口洋『完全演技者』[感想] ・柾悟郎『さまよえる天使』[感想]・佐藤哲也『熱帯』・粕谷知世『アマゾニア』・畠中恵『おまけのこ』[感想] ・浅倉卓弥『雪の夜話』[感想]・パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』・クリストファー・プリースト『奇術師』・ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』[感想] ・ケッチャム『隣の家の少女』・飛鳥部勝則『鏡陥穽』 ・恒川光太郎『夜市』[感想]・桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』* ノンフィクション・その他 *・恩田陸『小説以外』[感想] ・喜国雅彦『本棚探偵の冒険』[感想] ・吾妻ひでお『失踪日記』[感想]・倉橋由美子『偏愛文学館』[感想] ・角田光代『この本が、世界に存在することに』[感想] ・鴻巣友季子『明治大正 翻訳ワンダーランド』[感想] ・久美沙織『コバルト風雲録』[感想]・村上春樹・吉本由美・都築響一『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』[感想] ・角田 光代・岡崎 武志『古本道場』[感想]・菅野彰『海馬が耳から駆けていく 5巻』 ・三浦しをん『桃色トワイライト』[感想] ・穂村弘『本当はちがうんだ日記』[感想]* 児童書&YA *・梨屋アリエ『プラネタリウム』[感想]・梨屋アリエ『プラネタリウムのあとで』[感想]・上橋菜穂子『蒼路の旅人』[感想]これらを踏まえて、ベスト本はこんな感じ。1位 山之口洋『完全演技者』 2位 柾悟郎『さまよえる天使』 3位 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』 (『ロックンロール七部作』&『LOVE』も一緒で♪)4位 中島京子『イトウの恋』 5位 津原泰水『赤い竪琴』6位 野中柊『あなたのそばで』7位 奥泉光『モーダルな事象』8位 梨木香歩『沼地のある森を抜けて』 9位 倉橋由美子『偏愛文学館』 10位 恩田陸『小説以外』10位以下、伊坂幸太郎『魔王』鴻巣友季子『明治大正 翻訳ワンダーランド』 菅野彰『海馬が耳から駆けていく 5巻』豊島ミホ『檸檬のころ』角田光代『この本が、世界に存在することに』 梨屋アリエ『プラネタリウム』『プラネタリウムのあとで』桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』……ジャンル別に挙げた本へと続く(笑)。1、2位作品には、こよなく愛する作家の久しぶりの作品をプッシュ!1位は私の大好きな『オルガニスト』と『われはフランソワ』を足して炭酸で割ったような作品で、とにかく!モデルとなった異形の歌姫クラウス・ノミが強烈でした。CDにDVDまで買っちゃった(はぁと)。2005年はクラウス・ノミの年でした、私的には(笑)。2位は待望&久々の新作。それだけでも嬉しいのに、不老不死ものだなんて!喜びの3乗。前作が…前作だっただけに(決して嫌いじゃないけど^^;)、がらりと雰囲気が変わり、しかも端正なSFなのが、とても嬉しかったです。3位は、もう!とにかく古川日出男!!人によっては苦手意識を持ってしまう文体みたいですが、文体込み、疾走感を持って描き出される世界にどっぷりハマりました。2006年こそは、全著作読破するぞ!4位、5位は合わせ技にしたいぐらい似ている恋愛小説なんですが、中島京子という作家の存在を初めて知った。津原泰水という作家は恋愛小説もいいということを初めて知った。2005年は、記念すべき年だったと思います。2006年は全著作読破を目指すつもり>中島京子&津原泰水作品。簡単に6位以下作品のご紹介を。久々に読んだ野中柊作品で、作家としての成長を知り(『あなたのそばで』)、読んでも読んでも終わらない本の分厚さに泣きながらも、小説を読む醍醐味を存分に満喫し(『モーダルな事象』)、奇想の果ての荘厳なラストに胸が熱くなって(『沼地のある森を抜けて』)、これほどの人がこの世から去ってしまったことを悼み(『偏愛文学館』)、今さらながら恩田陸のものスゴさに圧倒された(『小説以外』)のでした。2005年の読書も大満足!!! (ちなみに1年で読んだ冊数はBLなしで258冊)2006年の読書も、読書の醍醐味を味わえる楽しいものでありますように!