9歳の壁という言葉がある。調べてみたらこの言葉は色々な方面で使われている。
“子どもたちはなぜ、9歳で成長が止まるのか” 三沢 直子というように定型発達の子供がこの年齢以上に成熟していかない、というような書籍もあったし、英語の教育で9才まででないとネイティブの発音は身に付かないということで9歳の壁という記述も見つかった。
色々な意味で子供の成長の節目なのだろうと思うが、もともとは聴覚障害のある子供が抽象的思考ができにくい傾向にあるということを表すために使われたのが最初らしい。具体的なものは写真や絵で教えることができても、政治や誠実さなどの意味を教えることがさまざまなことばを駆使して説明したり、経験と結びつける働きかけが必要で、聴覚障害を始め、外からの入力に弱さのある子供はここで定型発達の子供との差が目立ち始めるということなのだと思う。
壁という言葉から連想するように単純に超えたか、超えないかでは表せないものだろうと思うけれど、息子はまだまだこの分野で課題が多い。毎日、生活しているとつい息子に合わせて、簡単な言葉、分かりやすい言葉を選んでいるのに気づく。逆に1つのことでも色々な言葉を使って表現してやらなければならないのだろう。
まず、“概念”、“抽象的”という言葉が分かるようにしてみるべきか?
|