二人のコーチ
今回参加している水泳教室は30分と短いのでうちでは続けて2コース申し込んでいた。2週間で1セッションなので、今日で最初のセッションが終わり、成績表が配られ次のセッションのレベルが知らされる。前半のコースではできないところはいくつかあるもののレベル1はクリアでレベル2へ、後半のコースはもう一度レベル1をやりましょうね、という結果だ。後半のコーチは若い女の先生。可愛くってやさしくって、生徒をよく誉めてくれる。最初の頃、固まっていたりおを見て、この子はできないと思ったらしく、1人で泳がせることはせず、手を引いて泳がせる。コミュニケーション障害のくせに何故か甘え上手なりおはたまに1人で行ってみようか、と促されても手を出して待っている。で、気持ちよさそうに引っ張ってもらうのだ。一方のコーチはいかつい顔のおじさんコーチ。りおがフセイン大統領みたいと言った立派な口ひげを蓄え、立派なおなかもしている。この体型で水泳コーチは日本の感覚ではありえないと思うぞ。このコーチはびしばし、しごく。“Rio,Go!”っと掛け声をかけると、あら不思議。ためらいも見せずに一人でバタ足してみせるではないか。2週間ほど前、私や夫がプールで「バタ足できるよね。練習しよう」と言ったときには頑として応じなかったくせに。初日、固まっているりおを見て、続けられるだろうかと不安に思う私は優しい先生が誉めまくってくれるのを見て心強かった。この先生なら大丈夫かと思った。でも、結果を出せたのはコワ先生。びしばしやればいいっていうものじゃないけれど、この2人を見ると考え込みます。