テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★★☆
気が付いたら新年に入って10日も経過してしまった。今さら新年の挨拶というわけにもいかず、ここは何事もなかったかの如く済ましてしまおうかな・・・、やっぱり「今年も宜しくお願いします」くらいの挨拶は必要かな・・・、と悩ましい日々が続く今日この頃。ブログ更新もサボって猫麻呂は何をしていたかといえば、インフルエンザで寝込んでいたのだ。一家全員発病するという悲劇的な年末年始ではあったものの、寝込んでいる間は音楽を聴くくらいしか楽しみがない、という願ったり叶ったりの環境でもあった。ハードな音楽は体に障るということで、女性ヴォーカルを少々とウェストコーストジャズをたっぷりと聴いていたのである。ハワード・ラムゼイやホーティー・ロジャースにはホント世話になったなー。
それで女性ヴォーカルの話だが、そもそも猫麻呂のウチには女性ヴォーカルのディスクがほとんどない。前々回のブログに登場したディナ・デローズとペギー・リーの古いアルバム(これが実は愛聴盤だったりする)以外はアニタ姐とダイナ・ワシントンしかないのだ。これではいけない、と一念発起して買ってみたのがロベルタ・ガンバリーニのCD。なぜガンバリーニのCDなのかって?そりゃ、ジャケ買いですよ。この魅力的な・・・(モゴモゴ)。 そんな下心いっぱいの動機はあったものの、一応の大義名分はある。ジャズのお仲間に聴かせてもらったガンバリーニの"You Are There"でのハンク・ジョーンズとのデュオが素晴らしく、それ以来すっかりファンになってしまったのだ。このお仲間の方は猫麻呂にディナを教えてくれた人だが、実は密かに女性ヴォーカル地獄への道案内をしているのだろう。まんまと策略にハマりつつある猫麻呂であった。今年は女性ヴォーカルを聴いて、立派な"エロ・ジャズオヤジ"になるべく精進するのだ・・・。(できるかな?) とは言え、単なる女性ヴォーカル作品は猫麻呂にはちと辛い。その点、この作品にはちょっとした秘密がある。ここで猫麻呂アドバイス。「まずは4曲目"On the Sunny Side of the Steet"から聴くべし。」これでコアなジャズファンもガンバリーニの魅力にアリの巣コロリとなること間違いなし。その秘密とは何か・・・。それは聴いてのお楽しみ。ガレスピー・ファンやロリンズ・ファンは思わずニンマリするだろう。(これだけで分かる人には分かるんだろうなぁ。) 4曲目でコロっといったら1曲目から素直に聴いてみる。1曲目の"Easy to Love"を聴くと、技巧的な"On the Sunny Side of the Steet"とはまったく違ったガンバリーニの本当の歌声が聴ける。カーメン・マクレエなんて強面の名前を出したくはないが、音域や声の伸び方が似ているのかな。そんなことはどうでも良い。このアルト・ヴォイスの伸びと艶が、しっとりとした曲をよりしっとりと聴かせてくれる。深夜のバーでこの歌を聴きながらしんみり独り酒なんていいだろうな。静かな曲だけでなく"No More Blues"でラテン気分というのも良い。パンチは効いているけど怖くないのが嬉しい。 最近の女性ヴォーカルは随分聴きやすくなったものだ。怖くもないし、妙なかわいらしさもない。女性ヴォーカルも等身大にジャズしている時代になったのかもしれない。 猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5) Roberta Gambarini / Easy to Love (Groovin' High) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月10日 01時39分55秒
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