その大いなる勇気を称えて
親愛なる眠らない大陸の冒険者達よ。我が戦史にようこそ。と言っても、今回は大陸の戦史ではない。ありったけの勇気を振り絞って座席から立ち上がった一人の2ちゃんねら~と、彼の周りに集まり、彼を激励し、時には叱責し、アドバイスを送り続けた多くの2ちゃんねら~と、一人の女性の物語の話だ。勇気を持って立ち上がった男の名を、一度ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。「電車男」遅ればせながら、ぐぐってみた。ひねくれ者故か、興味はあってもあえて見ないようにしてたりした。猫も杓子もというのがちょっと気に入らないんだろうな。誰かに似てるとかは言わないようにwまとめサイトを読む。読み終わって、にやけながら天井を見ている俺がいた。こぼれ落ちるモノを堪えながら・・・・。ま、元来こういうのには結構弱いんだけどねwまとめサイトを読んでみて、べすとせらあとなっている本も読みたくなった。思い立ったら我慢が出来ないのが俺。子供かと言われれば否定できないなw本屋で買ってきてしまった。ISBN4-10-471501-8\1,300.-(税別)電車男 中野独人著読み始める。読みやすい・・。スレのままだ。これでも2ちゃんねら~の端くれ。下手に小説風になっているより、親しみやすかった。半角文字やアスキーアートの再現に大変苦労されたそうだ。確かにスレではないが、スレの空気はよく出ているように感じた。当然、生ログにはもっとひでえ事も書いてあったんだろうなぁとかも思いながら読み進む。一応、カバーの下には2ちゃん特有の表現の解説なんかも書いてあるが、そんなモノは俺には必要ない。読み始めると止まらない俺がいた。不覚にもかなりの気合いを要するな。また天井眺めている俺がいた。まさに事実は小説よりも奇なり。こんな話に出会えたことを幸運とおもう。彼のように、ありったけの勇気を振り絞って、小さくても大きくなれる一歩を踏み出せるようになりたいものだ。最後に出版元に寄せられた、電車男のコメントを紹介しよう。これを読み終えたときに好きな人をもっと好きになってくれたら嬉しいです。では、今日も冒険に出かけるとしよう。この大陸に集うすべての人とその愛する人にコエリス神のご加護があらんことを。。。。。。