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2011.12.17
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ツイッターで見つけたイベントに参加、
終了後に夫と待ち合わせてナイト?トラッピング。
汐留、銀座、有楽町、丸の内のイルミネーション・サーチ。

静かな知的興奮状態を冷ますにはちょうどいい。

お気に入りの中華料理店で
おいしい料理をお腹いっぱい食べて幸せなひととき。

再び徒歩で新橋駅方面へ。

東電本店前には機動隊の装甲車と警備の警官が数名。
まあ、致し方ないよねえ。
酔っぱらった夫が、警備員に声をかけないよう牽制。

第一ホテル前のJR高架に、通路を発見。

「これ、ブラタモリで見たよ」と
夫がいそいそと向かう。
シャッター通り高架版ってところかな?
新橋方面の左側は構造から見て新しい構造物で、
右側は恐らく建築当時のまま。
左側の柱に鉄板で補強が施してある。
多分、阪神淡路大震災後に強度を測定して補強したんだろう。
表通りは平らに見えたのに、高架下は一気に上り坂。
ふーん、このあたりは低くなっていたのね。

やっぱり物事は裏側からも見てみないと解らないことが多い。

3.11で科学者たちは何をして来たのか。
一般人は、科学に何を感じて来たのか。

私は科学を信じているし、科学は敗北に至っていないと思う。
何故なら、科学も人間が拓いて来たことだからだ。
失敗もあれば、成功もある。
忸怩たる思いを抱えながら、ひたすら研鑽を積み重ね、
いつになったら結論が出せるのかわからない予想を
ひたすら実験によって解明しようとする。
その真摯な姿勢には、頭が下がる。

医学者という科学の分野に属する“人種”たちと
暮らしをともにして育って来たから、
彼らの思考の方向性や表現の仕方には身に染み付いている。

そういう意味で、私は科学と科学者の理解者だ。

即時性のない、いつになったら実効に至るのか
わからないけれど、必要な研究というものがあるのだ。

昼間参加したイベントでは
「正確な測定、淡々とした公開、
 それらに基づく議論」
という常日頃から積み重ねて来たトレーニングを
3.11以降も淡々と実行して来た、と重鎮が静かに語っていた。

彼らは、曖昧さを許さない。

ただし、それは正確さを追求しつづけ、
持てる知識を総動員して、出来る限りのことを行い、
公開するときにはより正確なデータとして公開するという、
彼らにとっては至極当たり前のことなのだ。

納得出来るまで、徹底的に追及する。
緻密であるのは当たり前すぎる。

科学者と暮らして来たから、
自分があまりに適当で曖昧であることを常に突きつけられ、
それがゆえに、未だに自信が持てないこともある。

文系の研究は、理系から見れば曖昧だからね。

だからと言って、徹底した緻密さを追求しようとすれば、
私自身だけでなく、周囲の人々みんなを息苦しくさせる。

そうしたことに、常に苦しんで来た、かもしれない、私は。

イベントで、4名のパネリストのうちのお一人は
災害時に役立つ情報収集および情報発信システムが構築できていた
にもかかわらず、縦割りのシステム、法律に阻まれ、
本領発揮させんがために、民間の力を借りざるを得なかったことに
怒りを露にしていた。

その怒りに共感する。

さらに、もうお一人は地球環境の第一人者のお一人で、
3.11にまつわる諸々、特に原発事故に関して、
事前にまともな対応が出来なかったこと、
直後に役立つ情報発信が出来なかったことについて
「若い方々にお詫びをしなくてならない」と
何度もおっしゃっていた。

そして重鎮は、多くの人々の協力を得て、
計測データを可視化し、公開することに努めて来たが、
原子力の専門家が動こうとしなかったことを
「餅は餅屋」と暗に批判していた。

すでに、その都度ブログに書いて来たことと同じだ。
非常時には現場に最大限の力を集中させられるようにすべきだし、
現場からの発信が出来ないのは自明の理なのだから、
外から現地の状況を把握するよう最大限の努力を行い、
現地に必要なことを配慮して、最大限の支援を行うこと。
急場に法的な壁が立ちはだかるようでは、ダメだ。

そんなこと、直近でも1995年に痛感したはずでしょ。

今、何が起きているのか。
それを淡々と、正直に伝えることの大切さ。
理解し難いことが起きているとしても、
それならば尚一層のこと、解説を伴いながら、
国民に周知し、理解を求める最大の努力をすべきだった。

保身は禁物。
敢えて厳しい批判にさらされることを躊躇してはいけない。

情報公開と周知。
これが、あのとき、最も危険な状態にあった人々を
救っただろうに、ね。

地震と津波に関しては、過去の知恵が活かせたはず。

原発事故に関しても、だけれど、
完璧なものなどないのだから、
過去の事故から真摯に学び、最悪の事態を想定しながら、
常に備えを徹底、発展させていくことができたはず。

こうしたことをパネリストの科学者たちは
その発言全体から伝えていた。

改めて同調圧力の強い国民性を痛感する。

そこから脱しようと勇気を振り絞って来たのが
科学者だけだったというのは、お粗末すぎるだろう。
勇気を振り絞った人々は、さらにさらにたくさんいらしたであろうことも
想像に難くない。
何が“シビリアンコントロール”だ。

緩い一般人によるコントロールのことじゃないんだよ。

第二次世界大戦でしでかした過ち、再び。
どうして過去から学び、それを活かそうとしないんだ。

こんなシステムを、何十年もかけて構築して来たの?

科学者たちの怒りはもっともだと思う。
それは、科学の分野に限らず、すべてのことに言える。
もう、誰かのせいにしている場合じゃないよ。

(検索ワードのあまりの適当さを今回は利用させていただきました。
 甘い話は、当分耳にしたくありません。
 わんこの散歩と子育てひろばでのベビーちゃんたちとの
 ふれあいだけで充分です)





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Last updated  2011.12.19 00:08:39
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