ずっと考え続けて
親戚からの手紙は私にとってとても悲しいものでしたが、リタリンについてずっと考えてきた事をまとめるチャンスでもあったと思います。ボンの成長を見たひとが「ボンくんすごく変わったけど、なにかしたの?」と言ってきたことがありました。リタリンを飲み始めた事を答えると「うちも欲しい!どこに行ったらもらえるん?教えて!」副作用の事や薬がすべての人に効くわけではないこと、薬だけがすべてではないし、リタリンのことが頭から離れた事は一度もなかった、という話もしました。が一週間後その保護者の方から電話がかかってきました。「市内の病院片っ端電話して、どっこもダメで隣市の○○クリニックがヒットした。○○って知ってる?」知ってますよ^^どころか、私が通院しています^^;「どんな感じ?」「とてもいい先生だよ。メンタルクリニックだけれど、発達障害のことをよく勉強されているし、その保護者のケアもしてくれるし。実際私も通院してるもの。発達障害の親の会にも顔を出されて、とても熱心だよ。」「ああ~よかった。ママンさんがそういうなら間違いないわ~。」2~3日後また電話があって「リタリンもらえました。早速今日から飲んでます。効果が楽しみだわ」 ______________________________________うちがリタリンを勧められたのは7月に初めて大学病院にいったときでした。初診でいきなりリタリンだったのでものすごく落ち込みましたし、6月頃から、心がいっぱいいっぱいになっていたので、大ダメージでした。その頃から私が大分弱ってしまい、はるな先生が「ママンさん最近調子悪そうですね。」と声をかけてくださり、面談に次ぐ面談を重ねて下さっています。面談の内容は7月から9月の下旬までほとんどがリタリンのことでした。メリットデメリット。薬に抵抗感があった私にはデメリットばかりが目に付いてしまい、ますます落ち込んでいきました。すでにリタリンを選択した方が大勢居る中、何故私がリタリンを嫌うのかブログにも書けませんでした。私が書いた文章を読んで深く傷つくと思ったからです。(書かなくて良かったと思います。私もリタリンに対して激しい誤解を持っていました)安易な気持ちで「わ~~そんないい薬があるのねぇ~~」とリタリンに飛びつく保護者をこの目でみているので、親戚が私のこともそのように感じてしまうのもムリはないな(涙)とは思います。けど、服薬に至るまで2ヶ月毎日毎日、食事の支度中も食器を洗いながらも、お掃除しながらも、頭の中はリタリンリタリン、リタリン一色でした。そんな私の苦しみも知らず、一方的なお手紙をもらった事、正直「失礼ね!無知の知を知れ!」という心境でございます(小声)(↑は服薬以前の私にも当てはまります)いーえ。本当はちではじまってしょうでおわる言葉を浴びせたい気持ちでございました。(小声) 研究所のはるな先生は服薬までの私たちの苦しみを全部記録してくれています。服薬後の苦しみも喜びも全部記録してくれています。大分先になるとは思うけど、こういった記録が日の目を見る日が来ると思います。どんな批判や誤解を受けても、たった一人でもわかってくれる(はるな先生)がいてくれて本当に嬉しいです。「そうじゃないよね~。違うよね。くやしいね」って言ってくれるので心強いです。またリタリンのメリットに気づくのにも3ヶ月かかりました。3ヶ月というけれど、それも朝起きた時から夜寝るときまで、四六時中考えて考えて出た、搾り出したものです。服薬が良かったのか悪かったのか、いつもいつも頭の中でぐるぐるまわっていました。現在は「良かった悪かった」ではなく、どういう面に働きかけているのか、どういう面をフォローしてくれているのか、反対にどういう面にリバウンドがくるのかを「検証」しています。その検証はやはり食器を洗いながら、洗濯物を干しながら、夜布団に入ってからも考え続けています。そうやって実体験から搾り出した「リタリン考」は、誰に批判されても揺るがないかな・・・一度はじめたのだからお医者様とボンと自分を信じて、外野の声は気にしない。(気にするから、ここに宣言)そんなに一途にならなくても・・・子どもの事ばかり考えなくても・・・いいと思いますよ。けどこれが私だから。子どもを持った以上、子育てが私の使命だから。どんな子どもであろうと、親にとって無上の喜びなのです。悩むのがイヤだからと視点をそらすことはできません。辛くても悲しくても、報われない事が多いけど、でも頑張ってて良かった~~!!この子達と家族でよかった~~と思う瞬間もあるのです。その一瞬を手にするために、私たちは悩みや苦しみにフォーカスしまくって考え続けていくのだろうと思います。