グミ・チョコレート・パイン
大槻ケンヂ氏の青春三部作「グミ・チョコレート・パイン」をイッキ読みしました。ジャケがキワドイぜ。誰もが通る10代の悶々とした小僧どもの話です。<あらすじ>80年代の高校が舞台。主人公とその仲間は「何かあるわけでもないのに、周りの連中とは違う」と思っている、まぁ、その年頃ではフツーの少年達。ところが、ある日突然、クラスメートの女の子が映画デビューした事で、「置いていかれる」と危機感を感じた少年達が自己表現としてバンドを組む事にするが・・・・・・。ったく、この人は筋肉少女帯時代から、屈折した愛情表現を描かせたら世界一ですね。しかし、それでも主人公たちに共感してしまうのですが。この小説は結構売れたらしく、ブログなんかで多くの方が意見や感想を述べてます。がっ!!物語の途中で主人公達が行ったライブハウス、そこで出てくるバンドに誰も触れていない!ではないか。仕方がないので僕が説明しよう。(一応、音楽ブログだしね。)(1)有狂天 → 有頂天※現・劇団ナイロン100℃のケラが率いていたバンド。ケラが主催していたインディーズレーベル「ナゴムレコード」は当時ものすごい影響力があった。(2)筋肉少年少女帯 → 筋肉少女帯※言うまでもなく、大槻ケンヂ率いる筋肉少女帯。大槻ケンヂは初期の包帯グルグル巻きスタイルで登場。ちなみにこのPV時のギタリストは元ブロンクスの横関敦さんデス。(3)念仏 → 木魚※実は名前しか知らない。変なバンドだったとは聞いてマス。(4)一生 → 人生※電気グルーヴの前身バンド。石野卓球とピエール瀧が所属。テクノポップバンド。歌詞はオゲレツ極まりないのに妙に耳に残る。さすが卓球。(5)大江戸世直しの士 → 東京正義乃士※初期筋肉少女帯に在籍していた天才ピアニスト三柴江戸蔵のバンド。余談だが、この人が筋少を抜けてから筋少は急速につまらないバンドになったと思う。以上、小説中に登場した各バンドおよびモデルとなったバンド。個人的にはこの人が出てこなかったのが残念!後にNHKの某番組のナレーションをした時は腰を抜かすほど驚いた。